未勝利戦で狙うべき馬

馬柱だけでわかる

突然ですが、皆さん馬券を買うとき何を意識していますか?

的中率? 回収率? 好きな血統の応援馬券?
買い方は人それぞれだと思うのでなんでもいいんですが、できれば回収率と的中率を兼ね備えた買い方をしたいですよね。

でも調教とか血統とかラップ見るのめんどくさいし、そもそもそんなの見てもわからないって人に向けてこれから始まる未勝利戦の馬柱を少し見るだけで狙える買い方です。

少しというか見るべきところはたったひとつで馬柱の前走欄1点のみです。

的中率と回収率

率をどこまで妥協するかにもよるんですが、あまり的中率を絞りすぎると回収率が下がるし、その逆もまた然り、どちらも追い求めすぎると母数が少なすぎるし・・・ということで今回は過去5年で該当馬が200以上かつ複勝率30%以上、複回収率120以上の数字を出しているデータを紹介します。

この条件に当てはまる馬を狙えば単勝の的中率も10%弱、回収率も130以上あるのですが、長い目で見れば単勝はボーナス程度に考えて複勝やワイドで稼いでいくのが安定した買い方だと個人的には思います。

と、前置きが長くなってしまいましたが、結論から書くと確認する点は下記の4点だけです。

・デビュー2走目
・新馬戦6~9着馬
・1着馬とのタイム差が-0.5以内
・新馬戦が2000mの馬

これだけです。

新馬戦

まずは下記の表を見てください。
(以下に使用する表はすべて2018.1.6~2023.6.8までのデータです)

新馬戦着順ごとの2走目成績

表を見るまでもなく想像がつくことなのですが、前走着順が良いほど勝率も複勝率も高いです。
しかし、回収率を見ると馬券内である3着以内や掲示板内である5着以内であるほど少ない傾向にあることがわかります。
そして10着以下になると勝率は2%以下、複勝率も10%を下回ってしまいます。
勝率こそ5着とそこまで差がないのにも関わらず、6着から単勝回収率が一気に上がるのは馬券を買う多くの層から実力は大差ないにも関わらず、掲示板外であることによって軽視されているからだと推測できます。

12着や15着は単回収率こそ100を超えていますが、的中率が1%台であることから継続的に狙うには難しい数値になっています。
もちろん他のファクターで買いと思える強い理由があるのなら狙うべきですが、今回は簡単に的中率と回収率を兼ね備えた予想をするために単回収値が優れている6着~9着のみを狙います。

新馬6~9着の次走成績

この時点で単回収値こそ93まで上がりましたが、これではまだ母数も多く、的中率も低すぎるため、さらに絞ります。

勝ち馬との能力差

そこで使用するファクターが1着馬とのタイム差です。

新馬6~9着馬で1着からのタイム差ごとの次走成績

多少のばらつきはありますが、タイム差が少ないほうが勝率と複勝率が上がることが読み取れます。
(今回は触れていませんが、時計差1.6以上の該当馬が2898もあって単回収率102を超えているところも掘り下げてみると面白そうですよね)

もちろん本当のところは様々な要素が複雑に絡み合った結果であるとは思いますが、ここではタイム差が小さい=能力差が少ないと考えて良さそうです。

タイム差0.7の単回収値が高いのはショウナンラペットの213.8倍、0.5の単回収値が高いのはデルマグレムリンの142.9倍が大きく貢献しています。

ここからどこまで絞っていくか難しいですが、冒頭に書いた通り、的中率は最低30%ほど欲しいのでタイム差0.5以下でさらに絞ります。

新馬6~9着馬で1着からのタイム差0.5以下の次走成績

たった二つのファクターだけで回収値はここまで上がります。

簡単ですよね?

と、ここで終わってもよいのですが、これって上にも書いてあるデルマグレムリンのおかげで数字が確保できてるんじゃないの? と突っ込まれそうなのでもう一歩踏み込みましょう。

そうです。
実はデルマグレムリンなしの場合、単回収値はかなり下がります。

新馬6~9着馬で1着からのタイム差0.5以下の次走成績(デルマグレムリンなし)

そもそもそれでも複回収値は100を大きく超えてるし、こういう穴馬を拾うための買い方なので別に省かなくてもいいとは思いますが、省いた状態で回収値を上げるためのファクターを追加します。

走破距離

それは新馬戦で走った距離です。

新馬2000mの6~9着馬でタイム差0.5以下の次走成績

かなり該当馬は減りますが、新馬2000mでデビューした馬の成績が飛びぬけて良いです
これも予想がつきやすいことですが、能力に差がある場合、短い距離より長い距離の方がタイム差がつきやすいです。
長い距離でタイム差がついていないということはそれだけ勝ち馬との能力差が少ないということがこの数字に表れていると思われます。

まとめ

ここを見るだけ

ほんの一例ですが、今回はできるだけ簡単に予想できるかつ数字の裏付けがある方法を紹介させていただきました。

これに血統、調教、ローテーション等自分なりのファクターを組み合わせて一緒に回収率100越えを目指していきましょう。

おまけ

新馬1800m以下の6~9着馬でタイム差0.5以下の次走成績
新馬1400mの6~9着でタイム差0.5以下の同距離or短縮次走成績

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