「巣食う、今どこにいるの」②
メンバーそれぞれが巣食うの現在地について考え、書いてみるコーナー「巣食う、今どこにいるの」の第2回目。
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ちょっとひと休みしたいところ。だってこんなにめちゃくちゃなお外だから。身体もびっくりしている。
これからくる冬に備えて、巣篭もりの準備。
(チ)
稽古がスタートした。
後はもう本番まで行くのみと言う感じだろうか。
今は11月、本番は2月、きっとあっという間だったなと言うのだろう。
始まったばっかりでなに言ってるのか 笑
(D)
巣になる前の糸を紡ぎ始めてから外からも糸なんだなってわかるようになったところ
(に)
顔を上げる。
信号が変わっていた。はっとする。足が出る。
出したのか、出ていたのか。
(マ)
前回の「巣食う今どこにいる」の投稿から、公演に向けた稽古3回分を経て今日。
色んな人たちが円になって、一つの玉を誰かから誰かへ転がしている(木こりのワークみたいな感じの。)その玉が「巣食う」です。
前回までは日本のどこを転がってるのかわからなかったけど、今は関西圏にいることはわかります。
(ゆ)
浴槽の中。今日もたくさんの「ぜったいとどく」の残骸が湯の底にたまります。湯気がやかましく、しかしおっかなびっくりに冷え冷えの肌に触れて溶け消えます。生まれる前みたいな格好で、生まれる前みたいにきもちい温度の中でゆらゆらと、銀色の胎盤に尻をあてています。数学のグラフみたいに、足裏の方の力の入れ具合によって触れたり離れたりする尻のカーブと浴槽の底の漸近線。ばらばらと湿気た塩を崩していくように、今日という日のいろいろがほぐれていきます。
下腹部でとぐろをまく鉄分が重く、湯の底まで沈んでなかなか浮かび上がらない夜です。自分の重みを今は身体の内と外の液体に預け、手の中で蒸気に醸されつつある文庫本をめくっています。限られた思考量を生活から追いやって、目の前の本やこれから向かう稽古場やバイトのシフトのパズルに流し込んで、気づけば小雨の中洗濯物を干しています。あー恥ずかし。
練習ということについて考えています。練習というのは一見、目標や目的の達成を目指す非常にシビアなものに見えて、実はそれだけで充足感を与えてくれる不条理のない一つの世界なのではないかと思うのです。告白の練習をしている限り、フラれることはない。サッカーでリフティングを練習している限り、試合に負けることはない。ぜったいとどかないからどこへでも行ける、世界。
(ワ)
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公演に向けた稽古も始まる中で、2回目の「巣食う、今どこにいるの」でした。
同じ問いについて2回書いてもらうと、それぞれのスタイルがみえてくるような気がします。でも見返すと結構違いました。2週間の日々は、そういうことを起こすには充分な時間みたいです。
次回は11/8(金)投稿!