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1995 ネパール -8-
キムタクと宮沢りえはどうやら恋に落ちたようだ。まぁ、私から見てもどちらも美男美女だし、宮沢りえは気になる存在では有りつつも、私の出る幕はない、とそう思っていた。
が、出番が回ってきた。しかも、トンデモナイ頻度で。出る幕どころか、幕が閉じる暇もない。もはや、出ずっぱりの主役級とも言える。そして、私が演じることになった役は天使であった。
コンコンとドアをノックする音が聞こえる。
Come in!
キムタクがそこに現れた。何かのお誘いかな?しかし、その割には表情が暗い。
どうしたの?
ちょっと、相談があるんだけど。。
相談と言うのは乗れば良いわけではないことを後になって痛感するも、まぁ、ここはひと肌脱ぐかと安請け合いした自らを呪うことになる。