うさぎちゃん -9-
今週はうさぎちゃんを見なかった。仕事を休んでるのか、たまたまなのか。うさぎちゃんとの距離感が広がる不安。
もしかして私にガン見されるのに嫌気が差して転職でもしたのでは。。「ッタク、ウゼえんだヨ、このクソオヤジ」ってスケバンのうさぎちゃんに思われてしまったのだろうか。
距離感と言えばタイの街中を走るバイク。多くの日本人はアブナーイ!と思う筈の車間距離やスリ抜けが当たり前。だがそれは、ライダーのドラテクがズバ抜けて高いからこそなのだ。
ちっちゃな頃からバイクに親しみ、過酷な交通渋滞と戦ってきた勇士たちは、神がかった技術を身につけているため、優れた外科医と変わらぬ寸分の狂いも無い操作が出来るのだ。もはやスタントマンの世界観に近い。
なので、有ってはならぬ万一の事故は限りなく死と隣り合わせ。故に、世界有数の交通事故死者数という悲しい現実もある。
例えるならば、谷を跨ぐロープの上を研ぎ澄まされたバランス感覚で歩くようなもので、一歩間違えれば死あるのみ。逆に言えば、それ程までに高度に完成された技を持ち合わせるライダーが、ミリ単位の走行を互いにしているが故、思った程には事故現場を目にすることは無い。アブナーイ!と思う我々は、単にスキルが追いついていないだけで勝手にそう感じるだけなのだ。
片想いの距離感の縮め方。果たしてミリ単位でうさぎちゃんに近づく事は。。やはり、アブナーイ!と勝手に感じる接近戦を試みるべきなのか。