うさぎちゃん -16-
流石は難攻不落のうさぎちゃん。こちらが少しでも油断すると、途端に足元をすくわれるのだ。
昨日は2回うさぎちゃんに遭遇できたが、ガン無視されるというトホホな事態に。
うさぎちゃん、少しは私のこと、気になってたんじゃなかったんだっけ。??
テメェ、ナニ調子こいてんだヨ!キョドってるから見てただけじゃねーか。勝手に思い上がるんじゃねーヨ!
スケバンのうさぎちゃんの牙城はやはり鉄壁だ。
いや待てよ。そうだ、そうに違いない。うさぎちゃんはきっと、私がうさぎちゃんから意識して見られていると、そう私が思っているということに気付いたに違いない。
スケバンなのにシャイなうさぎちゃん。本当は駆け引きなく私にガン見されている時の方が好きなのかな。
よく考えると、うさぎちゃんの視線を感じた時から、私は意図的に見られる側に立とうとしていたのだ。そこが盤石では無く脆い足場だと言うことも知らずに。