【前編】 個人開発マネタイズ「0→1」の解剖
簡単に自己紹介
会社員としてWeb系エンジニアをしながら、個人開発で副収入を作っているダナと申します。2023年5月現在では毎月5万円ほどの利益が発生するようになりました。
もう少し詳細なプロフィールや「なんで個人開発をやっているのか?」に関しては、前回のnoteに記していますので気になる方はご参照ください。
この記事のテーマ
私が個人開発で0→1を作れた要因の中で再現性が高いであろう部分を整理しました。「どんなことを」「なぜ」「どのように」していったのかという観点で、同じように行動すれば0→1は突破できるのではないかという内容を記載しています。
前置きはいいから本題を読みたい!という方は こちら からどうぞ。
この記事の基本的なスタンス
あくまで0→1が作れた1ケースの紹介というスタンスでこの記事は書かれています。個人開発をしたい方の中でも相性の合う方、合わない方がいるでしょう。
私は個人開発を進めるにあたって「スモールビジネスの教科書」という書籍を参考にしてきました。本書で定義されているスモールビジネスとは「年間3,000万円以上」を指していますが、個人開発レベルでも参考になる点がたくさんあります。
「スモールビジネスの教科書」を数段階スケールダウンさせた上で「会社員エンジニアの個人開発の始め方」に焦点を置いた内容にしたいなと考えております。
どれくらいスケールダウンさせているかというと、毎月10万円未満程度の売上が見込めるくらいの規模感です。
「ショボくね?」と思われますか?
私もショボいとは思いますが、どれだけショボくても、労働力ではなく自分のサービスを作って売る経験には価値があると思っています。同じように感じているエンジニアの方がいたら是非最後まで読んでいただきたいです。
もっとドカンと稼ぎたいという方には相性の良くない内容となっておりますので、ここで読むのをやめていただいて結構です。
私自身も毎月5万円程度の固定収入がやっと作れているだけなので、個人開発の始め方として最適解だというつもりは全くありませんが、際立った技術力やアイデア・SNS運用を必要としない手法なので0→1を作るための一定の再現性はあるはずです。
本記事をおすすめする人
実務経験1〜2年以上のエンジニアの方におすすめしています。それ未満の方だと以下のような問題があり、本業にフルコミットした方が良いと思うためです(例外はあると思いますが)。
副業に割く精神的・時間的リソースが足りない可能性が高い
商品を安定稼働させるための最低限の技術力が足りない可能性が高い
少し前置きが長くなりましたが、次の章から本題です。
「マイクロ受託開発」を個人開発っぽく課金する
私が実際にとった手法は、「こういうサービスあったら欲しい」と言われたものを作り、従量課金 OR サブスク課金しているだけです。
開発からリリース後のメンテナンスまで会社員の副業時間で十分完結可能かつ、毎月見込める売上も10万円以下程度の規模のものなので「マイクロ受託開発」と私は呼んでいます。
実際に私が開発したサービスには、その他にも以下のような特徴があります。
Webサービスやモバイルアプリほどの作り込みが不要で、GASやChrome拡張のような形でパッケージ化したもの
すべてのサービスが開発からリリースまで2ヶ月以内
実務経験1年目でも開発可能な範囲の技術レベル
ユーザーを獲得してから開発を開始できるという最大のメリット
「マイクロ受託開発」の最大のメリットは「最初からユーザーが獲得できていること」に尽きると思います。
個人開発のマネタイズの失敗要因としてよく挙げられる、以下2つのケースを最初からクリアした状態で開発をスタートすることが可能です。
ケース1「そもそも需要がない」
→ 向こうから「欲しい」と言ってきたんだから、お金払ってもらえるかどうかは置いておいて一定の需要はあるだろう。
ケース2「初期ユーザーの獲得ができずにサービス終了する」
→ 初期ユーザーを獲得してから開発スタートします。テスト利用してもらいながらフィードバックがもらえる上、他のユーザーさんを紹介してもらえるケースもあります。
「受託だから当たり前じゃん」と言われたらその通りなのですが、「自分発で企画しない」ということが0→1段階ではとても重要だと私は考えています。
自分にはお金を稼ぐセンスがないという自覚を持つ
私は「現状自分にはお金を稼ぐセンスがない」と自覚を持てたことがマイクロ受託開発の起点であり、0→1の成果を作れた要因だと考えています。
個人開発の前にも何種類か副業には挑戦してきました。お小遣い稼ぎ程度の成果は出ましたが、毎月固定の売り上げが立つような状態には至りませんでした。
よくよく考えてみるとエンジニアは「とにかくまず実務経験を詰め」と口酸っぱく言われますよね。結局実際の開発現場に潜り込んで、先輩たちにエンジニアリングの基礎知識やエンジニアにとっての当たり前の感覚を教えてもらうのが一番学習効率がいいんですよね。
これはマネタイズについても同じことが言えるはずだという仮説のもと、自分の事業でお金を稼いでいる人にお金の稼ぎ方を教えてもらう、という方針に転換しました。
結果的にこれが私にはうまく作用しました。
受託って結局労働力を売ってない?
非常によい指摘ですね。笑
はい、その側面はあると思います。ですが、注目すべきポイントは「労働力を生のまま売っているかどうか」という点かと思っています。
会社勤めや業務委託の場合、生のまま労働力を売っています。
受託開発の場合、労働力を一度サービスに変換した後に売っています。
一度サービスに変換することにどんな意味があるか。それは同じサービスを別の誰かにも売れる可能性があるということです。
最初の1人目のユーザーだけを切り取ると頼まれたものを自分の労働力をもって開発するだけなので、労働力をほぼ生のまま売ることになります。ですが2人目からは出来上がったサービスをそのまま売るだけなので、ここからは自分の労働力と切り離れたお金がいただけるようになります。
もちろん1人目のユーザーさんが、他の人へのサービス提供を許可してくれることが条件ではありますが、私の場合はこのように受託と個人開発のちょうど中間くらいに位置するサービスを作ることで0→1を達成することができました。
後編へつづく
前編はここまでとなります。後編では「どうやってそんなちょうどいいネタを仕入れたんや?」という点を中心に記事を作成する予定です。
それでは、次のnoteでお会いしましょう!
--2023/05/07追記--
後編を公開したのでリンクを添付しておきます
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