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30. カゼルタヴェッキアからの眺め

1時間ほどカゼルタヴェッキアの街を散策してタクシーに戻った。待っててくれてありがとう。カゼルタに戻ろう。

帰り道の途中、車が停まった。ここからカゼルタ王宮が見えるんだ、見晴らしがいいよ!降りて指差す方向を見て驚く。

撮影は、動かなくなった一眼レフの代わりにとバーリで買ったコンパクトカメラ。それでも、見てすぐにわかるくらい。この敷地の大きさ。それに、地図のまま!当たり前だけれど、ここまで肉眼でわかるのはすごい。

中央の建物が王宮で、そこから写真右方向に庭園の緑が続く。

迷子になりそうな王宮

下の写真の地図では、Palazzo Realeという茶色の四角のマークが王宮。A-3の方向から見たのがこの写真になる。

これをGoole Mapで表示すると、このようになる。

意外なことに非対称、最初からかな?

この白い矢印は、この下の写真の部分。噴水がこのように設置されている。前の記事「29. カゼルタで困惑」のWikiの写真だけだと、このスケールが伝わらない。

GoogleMapでも水道橋が見える。ヴァンヴィッテリの水道橋で検索。ヴァンヴィッテリと一緒に入力しないと、東京都心の水道橋駅が表示されてしまう。

前の記事のWikiの写真は、右上から中央下に走る道路上で撮られたものかも

この写真の場所ではないが、ヴァンヴィッテリの水道橋も見ることができた。これだ!と感動した。が、写真はない。すっかり満足して、撮る気持ちになれなかったのだ。華々しい王宮の設備を支えた裏方。このまま残しておいてほしい。

カゼルタまでの帰り道に、また下手なイタリア語を聞いてもらう。これまでどこに行ってきたの?シチリアとプーリアに。どうして?見たいものがあったので。あと、イタリアは場所によってお料理がかなり違うのが面白いから。あ、お腹すきましたよね、お昼の時間にありがとう。いや、大丈夫だよ。これから電車でナポリに行くんだろう。僕はナポリの家に一度帰ってお昼を食べるんだ。母のパスタは美味しいぞ!一緒にどう?

驚いた。うれしい。わたしも食べたい、マンマの料理!けれど、次の予定があって時間の余裕がない。またすぐにおいで、きっとタクシーの運転手をしているから。

名残惜しいが、カゼルタの駅でお別れ。ここでスケジュールを変更できるほどの語学力と度胸が自分にあれば!駅前のおじさんといい、想像以上のホスピタリティ。

ナポリに行く電車に乗ると、サッカーのイタリア代表の青いユニフォームを着ている人を見かけた。イタリア代表の通称アッズーリはこの色から。青はazzuro(単数形)またはblu、駅前のおじさんが言ったバスの色。そこで気づいた。イタリアでは、プルマンといわれる長距離バスが青なのを。近くの街カゼルタヴェッキアを通るバスは、もちろん青ではない。近くを通ったオレンジのバス、あれだったのだ。脱力。あのとき、なぜ気づかなかったのか!でも、完全に忘れていてよかった。そのおかげでタクシーで効率的に見て回り、運転手さんと楽しい時間を過ごせたのだ。おじさんには親切にしていただいたことと、もうひとつ、なぜか間違えちゃったことに心から感謝。

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カゼルタの世界遺産と交通機関については前記事にざっくりと。

日本から到着したばかりのシチリアのカターニャでの話、「3.カターニャ着」と「4.タオルミーナへの移動」では、運転手さんの勘違いに救われました(チップ多めにしました)。ハプニングも様々です。



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