『AHERA』

1996年4月から9月までテレビ朝日で半年放送された、間寛平がメイン司会の当時としては結構珍しい部類だったネタ見せ主体のお笑い番組。フジテレビを退社して吉本興業に移籍した横澤彪が製作総指揮を務めていた。
一応、他のテレビ朝日系列局でも放送されていたようだが、wikipediaによると朝日放送では土曜深夜で北海道のHTB(多分、マスコットがまだくんたくんの頃だろうか?)では日曜正午放送だったが1クールで打ち切りで、名古屋テレビつまり現在のメ~テレでは7日遅れの月曜深夜とか、ネットに恵まれず全国的認知度の低さは相当なものだったのだろう。
個人的にはネタ見せ番組が少ないと思っていたのでこの番組は楽しみだったし、実際結構観ていたと思う。実は公開録画にはがきで応募して当選し、六本木のテレビ朝日まで観覧に行ったこともある。確か、明石家さんまがゲストに来た回で、『アニー』のミュージカルのパロディ回だった。本当は千原兄弟やジャリズムの登場する回が見たかったのだけど。始まりが18時台だか19時台くらいで、終わったのがどれくらいだったろう。出来れば日付が変わるくらいまでさんまのトークが伸びでタクシーで家まで帰れたら、なんて卑しい事を考えていたが、残念ながらそこまで延びず(それでも結構さんまのサービス精神旺盛なトークで楽しんだと思う)、日比谷線からJRまで乗り継いで帰ったものの、家の最寄りの駅まで行く私鉄は終電を終えていて、接続駅(超高性能な焼却炉を有していて林間学校や修学旅行でゴミの分別を最初に学んでいたという逸話のある人口が意外と多い自治体の中心駅)で困り果てて、親に車で迎えを呼んだのは覚えている。
番組としては間寛平と高橋真紀子アナウンサー(当時。現在は社員のようだ)が最初は司会を務めていたが、途中からどういうわけだか横山やすしの物真似だかで出演した後の大平サブローが入ってきた。個人的にこの番組でのサブローはあまりぱっとしなかった印象があるが、現在この番組を見た場合だとどういう感想になるかわからない。
ネタ見せ番組としては個人的には結構楽しめたが、期待されていただろうかつての大物コンビやトリオのネタ見せに関してはコント赤信号くらいしか実現しなかったとwikipediaで書かれていた。恐らく、当時の週刊誌の広告だかに出ていた「コント赤信号、久々にネタ見せしたけど呂律が回らず」みたいに酷評されたりとか、本人たちも昔のようにできないというのを悟ったのかわからないが、これでオファーしていたかつてのコンビやトリオとかが二の足を踏んだのではと思う。
結果的にこの番組は半年で終わってしまった。
わかってはいたけど、残念な気持ちでいっぱいだった。
後継の『アメジャリチハラ』開始の報で気分は持ち直したが、この番組も半年で終わってしまったことにショックを受けたのは別の話。

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