『機動戦士ガンダム フラナガン・ブーン戦記』今月分を読んで
作中では3日間進んでいるけど、戦時中らしくブーンにとって気の休まる時間はなし。
ガルマ絡みで疑念を抱く相手なれど、自身を庇ってくれた大いに借りがある存在のシャアの部下となったブーン。サクアと対面し、サクアに人間味を感じさせられたと思いきや、サクアに対し憎悪を抱く人が現れる。それはブーンのかつての上官であるジェーバー元少将。怪我で左腕が不自由になった瘦身の老紳士と言った風体だが、なんとあのデオム少将の兄で、本名はジェーバー・ドゥ・デオム。穏やかな老紳士とあのデオムの兄らしいサディスティックな雰囲気を併せ持った人物。いや、軍の高官なんかこういうもんなんだろう。ブーンもそうなってしまうんだろうし。もしかしてジェーバーが負傷による除隊であのサディストの弟デオムが兄の地位を継いだんだろうか?そして結成されたマッドアングラー隊の本来の司令官であるシャアに指揮を任されたブーン大尉の本来は上司であるお飾りの指揮官としてマッドアングラー隊の一員となっているアマリア中佐の父親なんだろうか?あのデオムが叔父だからその可能性は高いだろうし。もしアマリアがジェーバー、デオムの弟妹の娘だったらデオムは伯父になるだろうから。まあ、ジェーバー、デオムの兄か姉がいる可能性もなくはないんだろうけど。
そんなジェーバー・ドゥ・デオム元少将がマッドアングラー隊に従軍記者として同行することとなる。キシリア親衛隊からの命令という形で。
恐らくジェーバーがキシリアに頼み込んだのではなかろうか。サクアに対しての復讐心か、かつての部下に対しての何か。
ただでさえ一応の上司であるアマリア中佐というのがいる上にかつての上官ジェーバーと厄介な同行者が出てくるとか、もうブーンはガンダムによって解放されるのが救いなんじゃなかろうか?