『機動戦士ガンダム フラナガン・ブーン戦記』今月分を読んで
今ではネット上で毀誉褒貶なんてレベルじゃないくらいにネタにされまくっているのか愛されているのかわからないシャア・アズナブルが、ネタ抜きで優秀だが危険で得体の知れない大物っぽい感じに描かれているのだけど、新キャラのアマリア中佐相手に登場する場面は『ONE PIECE』の四老星な時の五老星のところにやってきたガーリング聖のソレを思い出した。ついさっきまで部下だったのが上官になっているという点は異なっているけど、コレでシャアに対し殆ど確信レベルの疑念を抱いているブーンの救うという「貸し」を作ってまでいる。復讐者は復讐している時が一番輝いているのだろうか?
新キャラのアマリア中佐、サディストのデオム少将の姪でデオムは叔父とされている。この姪っ子もやたら階級で威圧する言動の数々から名門・デオム家の出身だからと分不相応に高い地位に就かされているタイプなのか、本来は優秀だけど復讐心とかで暴走していくタイプのか。それにしても「ジオンの名家」が雨後の筍の如くわいてくるなあ。あの徹頭徹尾サディストなデオム少将が姪の前では真っ当な良識者であった一方で、自分の親族や友人が地球連邦からの差別的な政策とか戦争で失われているうちに地球連邦への憎悪とかで歪み、同胞からも蔑まれるサディストになり果てたのが生前のデオムなんだろうか、て描かれるかわからないが。実は生きていたサクア・レノウ中佐の生きざまとか、こうなってしまうよなあというのをこれでもかと描いている前歴から、出てきてもおかしくないとは思うけど。このアマリアがブーンやシャアに何かしてきそうで怖くもある。
こういうのを読んでいると「ジオン星人」なんてネットではしゃいでる人たちに「なんだかなぁ…」となる。
まあ、連邦もジオンもク〇なんだってのを失念しているのか何なのか。