『全力委員長』のしお

2007年から2011年くらいまでに竹書房のまんがライフオリジナルで連載されていた四コマ漫画。
一時期四コマ漫画誌にはまって芳文社、竹書房、双葉社の四コマ漫画誌を買いまくっていて、気に入ったものは単行本も買っていた。
男女共学で制服着用が義務付けられている小学校の三つ編みメガネの真面目とは程遠いけど権力欲と行動力がやたらとある委員長と相棒格で目つきが悪くて少し悪ぶっているようで普通に良識派なナンバー2と呼ばれてる副委員長の少年、ただ一人和服着ている古風な口調の女の子やおとなしそうな子だけどやたらネガティブ口調の子とその相棒格のボーイッシュ少女、人間臭いデカいウサギと飼育員の女の子、あほの子だけどやたら頓智のきいた返しをする子に若々しいけど30代の女の先生ってのがいるギャグマンガ。
主人公の委員長が実は伊達メガネで三つ編みもエクステで、それをつけていない普段は非常におとなしい気弱な少女という変身もの要素があったりもした。
それなりに面白く、単行本も出たんだけど、2巻が出ないで終了。
敗因は、前述した一つ一つの要素は作者の読み切りの主役たち(委員長とナンバー2、和服の子、ネガティブ少女とその相棒のボーイッシュ少女、飼育員とウサギ、頓智のきいた子とか)で、それらを絡めるのがまだまだ足りないのとか、それらの要素をさらに踏み込んだ話が作れていたらだと思う。
最終回の一ページ目は髪も伸びて眼鏡をかけようとしている委員長なので、これが成長なのかそれともと…。
作者ののしお先生は連載当時、「つけあげ」という名前の公式サイトを持っていて、没ネタとか習作を載せていたり、まんがタイムオリジナルでも『極限ラボ』という自信だけはやたらとある女の科学者と自作のロボットの兄妹とのギャグマンガを連載していたが、連載終了からしばらくして漫画家引退を発表。それからしばらくして「つけあげ」もなくなった。今はどうしているんだろうか?

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