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台本の分解 〜 役の組立て
オーデションシーンを渡されて俳優が一番最初にやる事は何か? ほとんどの俳優は台詞を覚え始め、そしてどう演じるか?を考えている。
その結果、感情発表会で終わってしまったり、シーンが要求している事とは違うキャラクターを演じたりする。
ハリウッドではScript Analysis (台本の分解)と呼ばれるクラスがある。台本が何を要求しているかが読めないとキャラクター像、そしてどう演じるかが分からない。
同じ台本でも、監督、編集、俳優、の読み方は違う。
音楽家には楽譜があり、楽譜が読めないとオーケストラ内の演奏は出来ない。建築家には設計図があり設計図が読めないと家が建てられないと同じことである。
『役の組み立て方』
1️⃣物語、シーンのテーマを読み取る。タイトルをつける様な気持ちで客観的に読んでみる。
2️⃣ビートチェンジを見つける。キャラクターの思考、感情、行動、が変わるところである。
3️⃣キャラクターは設定の中で生きる目的を持っている。何を達成しようとしているのか?または何を手に入れようとしているのか?
4️⃣その目的を達成する為の選択は?そして障害があるはずだ。キャラクターは設定の中で一緒懸命もがいているはず。これが見つけられないと人間像は作れない。
5️⃣設定内で出会う全てのキャラクター、に対して見解がある。どこまで明確に見つけられるか?
6️⃣場所、時間、季節、年代、
7️⃣キャラクターの職業、生活レベル、
8️⃣キャラクターを見せるところはどこか。そこが俳優の勝負どころだ。
9️⃣キャラクター像が見えたら立ち方、歩き方、座り方、喋り方、そして精神状態を見つける。
続く〜
DAN KOJI
https://www.dankoji.info/