紙物を怖がらない
紙物の使い道…?
ファンシーなメモ帳、ノート、シール、ペン、レターセット……
高校生くらいまでは、そこにお金をかけることが生きがいだったこともあって、紙物をはじめ文房具を手に入れるのが楽しかった時がありました。
収集するほどではなかったけど、何かお土産に買っていこうと手に取るものはほとんどが紙物。
そしてそれらはもったいなくて使えない状態になっていき、ほとんどが思い出としてクローゼットの奥に眠ることになるのである。
意識はせずともそんな人生が続き……そして大人になり、結婚して、子供ができました。
子供の幼稚園の予定や日々のちょっとしたことをメモして書き留めておくということが少しずつ増えていきました。
机の上に広げたままのいらないDMの封筒にメモしたり、散らかったチラシのはじに書いたり……
そんなことを続けているうちに、だんだん「こんなとこに書いてたらうっかり捨ててしまってわからなくなる!」という恐怖が急に襲い掛かってきたんです。
ちゃんと紙に書こう!いや、ほら、メモ帳とかにだよ!!
そう思った時に思い出した。「昔色々買ったやつがあるじゃない!!」
がさごそ探して見つけたのは、使いかけのミッキー柄のブロックメモでした。
いいものがあった!
私はそれを使い始めました。
DMの封筒やチラシのはじにメモしていた程度だったので、書く頻度はさほど多くありませんでした。ゆえにブロック状のメモ帳は長持ち。そんなある日、ふと思いました。
あれ、このメモ用紙……
買ったの中学の時じゃね……???
確かに中学生の時に行ったディズニーランドで購入したものだという記憶がある。
そのメモ用紙を、結婚して、出産して、子育てしている今、使っている。
購入したのは約20年前である。
20年間、メモ用紙を何に使っていいのかわからず中途半端に使って放置していたのだ。
それを引っ張り出してきて、長々と使っていたのだ。
そんなことをしみじみと考えていたら、急に怖くなってきました……。
紙って、全然減らないじゃん……
買っても使い道限られてるし、もう買わない方がいいのでは……?
結婚してからも、メモ用紙やレターセットは度々買っていました。自分へのお土産や記念として。
思い返せば(最初の方でも述べたように)すべてクローゼットの奥深くに眠っているだけで使えていない……。
突然、ゾッとしました。
紙物を買うのをためらいはじめ、ここから数年はあまり購入しなくなっていったんですよね。
出先で出会うかわいいレターセット、かわいいメモ用紙……
「いいなあ」と思っても、「買ってももったいなくて使わないし」という思考にすぐ切り替わってしまって。
なんか悲しい時期でしたね。
ミッキーのブロックメモが使い終わったのは、上の娘が小学校高学年くらいの頃でした。幼稚園の頃から使いはじめて約5年。かなり分厚いメモ用紙の束だったので、ようやく終わった、という感じでした。
次に引っ張り出してきたのは、「パイレーツオブカリビアン/ワールドエンド」のメモパッド。映画の公開は2007年。当時映画館で買ったグッズなので、10年以上大切にとってあったものです。大切にしすぎ。
次はこれを使い切るぞ!と、新たな目標がうまれました。
この時すでに紙ものへのちょっとした苦手意識は薄くなっていました。
ブロックメモを使い切れたことで少し自信がついたんです。
なんだ、終わるんじゃん。使い道あったじゃん、と。
まあ5年くらいかかってるのであんまり書いてはいなかったのかもしれませんけどね。大事なのは「使い切った」ことですからね。
そんな気持ちの変化もあり、パイレーツのメモ帳は時を忘れるくらい早く使い終わりました。娘たちの学校の予定が格段に増えたのと、自分の予定も増えてきたからです。
いや、単にミッキーのブロックメモより枚数が少なかったからなのでは……?というところはまあ、忘れておきましょう。
今はいただきものの「ざっくぅ」のメモ用紙を使っています。また使い切れるように、日々色々メモしています。
今回は紙物のお話をしました。
最後まで使い切れたことで達成感を味わえた。その流れで苦手意識がなくなり、次も使い切るぞ!という前向きな気持ちへ切り替えができたのは、良き成長かなと思います。