四字熟語と会計

桜も散ってはや数週間、すっかり温かくなりました。学校が延期されたことも相俟って寝てばかりいる気がします。暁を覚えることも無ければ鳥の鳴き声さえ聞き逃す孟浩然も呆れるしかないだろう生活を送っています。

それは兎も角、朝三暮四という四字熟語ありますよね?
意味合いとしては↓な感じです。(コトバンク)

①表面的な違いや目先の利害にとらわれて、結果や本質が同じであることに気が付かないこと

②うまい言葉で言いくるめて他人をだますこと。

由来としては《中国、宋の狙公が、飼っている猿にトチの実を与えるのに、朝に三つ、暮れに四つやると言うと猿が少ないと怒ったため、朝に四つ、暮れに三つやると言うと、たいそう喜んだという「荘子」斉物論などに見える故事から》(コトバンク)
コトバンクさまさまですが、こんな感じです。
教訓的に捉えるならばこの猿のように目先の事に囚われて愚かな失敗はするなよという所でしょうか。

さて、全くもって話は変わりますが会計の世界には時間価値という考えがあります。

例えば100万円貰えるとして、「今」か「1年後」かどちらがいいでしょうか?

今でしょ!

本当です。今ですよ。今。今貰って銀行なんかに預ければ微々たるものですが1年後にはその100万円は100万円以上の価値を有することになります。

このような時間の経過とそれに伴う貨幣価値の変動を会計において考慮することがあります。貸引に減損、リースに退職給付などエトセトラエトセトラ…。

この考えに則ってみれば猿の考えはそこまで愚かなことでは無いようにも思えます。朝3と朝4、危うく貰い損ねそうだった1個分。猿は投資活動に充てることが出来ます(?)慈善活動にまわせば信用をかえるかもしれません(?) とにかく、一見目先の利益に囚われたと思われそうな猿も実は(?)先見の明をもって行動していたのです!

宋の狙公とペットの猿とどちらが愚かだったでしょうか。当然考え方は人それぞれですので、どう捉えても間違いではありません。
ただ、確実に愚かなのはこんな愚考と駄文に勉強時間を費やした私であることは言うまでもありません。書いていますが。時間価値的にも最悪でしょう。短答式試験も延期されたとはいえ日が近いことには変わりないのでしっかりと勉強しようと思います。皆様も努努時間だけは無駄になさいませぬよう。

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