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もっとカラフルに、もっと鮮やかに――ミリアニ第一幕感想 #ミリアニネタバレ感想

荒ぶる:
荒れる、暴れる、激しく動く、乱暴に振舞う、といった意味で用いられる表現。「荒ぶ」ともいう。なお「荒ぶ」は「あら-ぶ」とも「すさ-ぶ」とも読む。

(実用日本語表現辞典より引用)

歌ネットさん登録の歌詞でフレーズ検索した結果、「あらぶる」という言葉が使われている歌は22曲のようです。『荒ぶる』にすると253件。
ちなみに歌ネットさんには約339,000曲以上歌詞が登録されているようで、その23曲目にRat A Tat!!!が入るかもってこと……!?

記事のタイトルは私がPVとかでRat A Tat!!!の歌詞を聞いて空耳してた言葉です。だって「あらぶる」って言葉がこんなポジティブなメロディーラインで使われてると思わなくて……ハードボイルドウォーズの世界観で使うんじゃないの?
でもそういうところが、俺達のミリオンライブなのかな……と思いました。あとカラフルとあらぶるを掛けてるんですね、俺達のモモキエイジ……。

というわけで、ミリアニのネタバレをします!!!!まだ2回しか見てないけど!!!!!
この記事はみんな見ようよ!というダイマではなく、私が面白かったぜ~って思うミリアニのネタバレを書き自分の熱を発散し、後に「こんなことアタシ思ってたんだ……」っていう記録のための記事です。

1話

さなぎが蝶になるように 私は私になるって感じのお話だな~と思った。冒頭で羽化してたね。

最上静香の「思いつめると目の前しか見えなくなる」というところを1話から出しているの良かった。

ライブの冷めやらぬ興奮に加えて自分が本当にやりたい!と思う夢を見つけてキラキラする未来も、
憧れたアイドルのステージを見て放心状態になりつつも、だからこそ自分と夢までの距離を感じ取ってしまった静香もどっちも『本当』なんだよな……。
これは2話以降でも言えることですが、未来と静香が14歳であるということを活かしている脚本だな~って感じた。
こう、臆面もなく夢について悩み苦しみ、夢というものを本人に語らせるの中学生じゃなきゃできないよ……。

めちゃくちゃ765のステージよかった短かく感じてしまったけど。未来が憧れを感じるのに説得力がありすぎた。
ギャグ描写かと思われた未来の「がんばれー!」って言葉が、ToP!!!!!!!!!!!!!を通じてステージから返ってきた場面で、上手すぎる……お話が、ってなりました。
あとあんなカリスマっぷりを見せて未来のハートを奪った天海春香さんがフツーにライブでステージに上がった瞬間つんのめって千早に助けられてるの良すぎた。

個人的にはまだ仲良くない最上静香が「春日さん」じゃなく「未来ちゃん」って呼んだのがめちゃくちゃよかったし、
そのあとの公園のシーンを経て「未来」って呼び方を変えるのが良かったです。同じ夢を志す真の友という関係になったんだな……と思えたので。

それにしてもライブに行けなくなった孫が見知らぬ女子中学生にチケットを断腸の想いで託すのジワジワするし、
その数か月後おばあちゃんがTVでアイドルしてる未来を指して「この子にあの765ナントカのチケットあげたのよ」って言ったら孫はビビるだろうな……。

2話

個人的な話なんですが1回目の上映を池袋で見ていたので「お!」ってなった。聖地巡礼RTA。
あとここまでちゃんと加入のオーディション描くとは思わなかった。多分他マスも含めて事務所入る描写はアニメで珍しいですね(ゼノのオーディションを除く)

序盤、道行くお母さんが「お姉ちゃんたち頑張ってるの邪魔しちゃダメよ」みたいにしていたのを、2週間たったらみんな「いいね~」って感じで見守ってる感じになるのが、未来と静香のダンスうまくなってるんだね……!っていうのを表しててよかった。
っていうか話が前後して恐縮なんですが、フォロワーが「はじめてのファンは本来はPだけど、ミリアニでの初めての静香のファンが未来」って言ってて確かに~ってなったし、たぶん未来の最初のファンも静香なんだろうな……。
百万の輝きが未来と静香を通じて見えるというのもよかった。足りなかった最後のピースがハマった感じで(いやあと2人追加されるんですが将来的には)
あとここで桃子を登場させて「現状の本格的な活動をしていないのにわけわからん手伝いをさせられていることに不満がある」という描写をお出しするのもあとから効いてくるな……と思ってよかった。琴葉が気遣う描写とあわせて隙がない。

ステージオーディションの場面は、とにかく「中学生の初ステージ」って歌声でぴょんころが歌ってたのがすげー!ってなってしまった。
私役者さんのこういう『下手っぽくする演技』がめちゃ好きなんですよ……A3の序盤の十座くんの演技とか。
その中で翼は抜群に上手かったけど、舞台挨拶のつぶやき曰く『クラスで一番歌が上手い子くらいに調整した』らしいからね……俺達のMachico……。

っていうか最上静香さんの「一見クールながらアイドルになりたいという真摯な気持ちを誰よりも強く持つ結果、焦ってから回ってしまう」というのをよりにもよってオーディション本番で出す脚本か……ってなった。
そこからの静香が絶望顔しながらステージオーディションするのが……こういうのマジでいけないと思うんですがその表情にめちゃくちゃ興奮してしまいました……。
ここまでの流れって静香に感情移入して泣くところなんですけど……爆裂に興奮してしまった。癖です。それにミリオンならここからちゃんと浮上させるって信じてたし……。

そのカタルシスがあるからこそ、未来と翼に背中を押されてオチサビ前をダンスすら放棄して、二人と歌詞に勇気をもらいながら持ち直し、歌声で存在証明する最上静香が最高なんですよ。ここの田所あずささんの演技は本当にすごい。ここ映画館の音響で見てほしい場所No.1すぎた。
自分を取り戻すときに歌うのが「可能性でしかない」っていうのすごくないですか?どこまで計算して歌詞を作って物語に入れ込んでいるの???ってなった。
震えるような歌声から、二人に勇気をもらって『熱』を取り戻していく様、本当に最上静香さんとともに歩むのが田所あずささんで良かったです。

3話

七尾百合子先輩!!!徳川まつりさん!!!!!!!!!!!!

ムビマスを見たオタクが百合子の成長した姿に涙するのもあるし、あの世界とは違うけど確かな経験を積んだ頼もしさみたいなのが見えてよかった。
でも15歳だから未熟なところがあるし、ちょっと調子に乗らざるをえなかった結果、絶望顔しながらぷしゅ~するのめちゃくちゃ想像通りだったのにめちゃくちゃウケてしまった。ごめん百合子……可愛かったよ。
あと百合子が一番ステージからのペンライトを見ているからこそ、豊洲の夜景を案内しているのが良かったです。豊洲行きたくなっちゃったヨ。
そこをさりげなくフォローする徳川まつりさんもね、すごくよかったですよね。

まつりの「知り合いの大臣さん」がいつものふわふわ世界のワードかと思ったらちゃんと、現実のものとわかる描写も良かったですよね。
初見の人は「え!?この子差し入れとかして工事現場の人ともちゃんと接するんだ……でも現場大臣って何?」って驚くポイントになるだろうし、
私のようなアーケードからのグリマスPとしては「まつりなら"そう"だよね……」って後方腕組みプロデューサー面する。

最後に未来が「原っぱライブ」と言った瞬間、PV豊洲の横にある原っぱにテントをたててライブをするという『行動』が未来の突拍子もないけどすさまじい行動力を視聴者しに示せると同時に、
10年前GREEで一番最初にプロデューサーが見た「てづくりのぶどーかん」と重なっていくということか……と気づける構成の上手さにのけぞってしまった。
そして本当にこのアニメは「ミリオンライブ」が好きな人が作ったんだなと思った。

余談ですが765ASはしばらく合流しないよって言った時の四白眼っぽくなった翼にもちょっとだけ興奮しました。
もしかしたら私はミリアニ3Dモデルの眼球が小さくなるというアクションに興奮を覚える人間なのかもしれない。

4話

桃子……瑞希!!!!!!!ってなった。マジで。あと伊吹翼さんの夢女になる。
あと録画で視聴してる人、間違えてまた3話見てる?って思わない?????って謎の心配した。

未来の「原っぱライブ」に対する反応で、行動力のあるメンツが暴走する様であったり、大人組がライブの手配を手伝ったり、
不安だな~とか言わせたりして「ミリオンスターズのこういう子です!!!」って自己紹介させててうまいな~って思いました。
っていうかライブ→内容は未確定でまぁなんでもアリ?→じゃあ出店出すか→お祭り っていうダメ伝言ゲームになる様子……すごいよね。
私は「まぁミリオンだしな……」ってなるし、アニメ的にみて「暴走しちゃってどうするのよ~」ってハラハラな展開と感じさせるのも……すごいね。

そして原っぱライブの無計画さをいさめるのが「未来より年下だけど芸歴が長い小学生」である桃子にさせるの考えてるな~って思った。
そこから「出たいけど出られない」に様々な種類があって、未来が自分の行動が『暴走』したものだったんじゃないかって気づく流れにするのが……。
あとアイマスアニメの伝統として『雨=不和』があるのですが、今回はそこにずっと積み上げてきたロコアートがバラバラになるっていうのも加えて「みんなをバラバラにしちゃって」って言わせててすごいな~このために3話からロコ出してたのかな……って関心しちゃった。
あとは亜利沙。アイドルに詳しいというのをさりげなく出して、1週目のボイスドラマでアイドルに萌え萌えする亜利沙をお出しするのが隙がないな……って関心しちゃいました。

そして、そんな不安な状況を覆すきっかけになるのが瑞希と翼だっていうのが……オタク(一人称)はうれしかったです。真壁瑞希さんと伊吹翼さんが好きだから……。
あの桃子、かなりローリング△さんかくだった(なんでかな、うまくいかない おかしいな?って感じ)んですけど、
そこを助けるのが瑞希なのがよかったんですよ。これは私がみずももが好きというオタクの要素もあるんですが、
ミリオンをよく知らない人から見たら「さっきまで脱出マジックとか言ってた人、こんなに回りをよく見れる子なの!?」って思ってもらえるじゃないですか。
そこから隙を生じぬ二段構えでいくももとひなたが来てくれるのが良かった。「どうしてこうなっちゃうの!?」って言ってた時は孤独感強かったけどもう桃子には一緒に挑む仲間がいるから……っていうのを表していたのだ。

何よりも伊吹翼さん……伊吹翼さんの舞台袖での全てのふるまいがよかったんですよ。
言ってしまえば未来と静香は運命的な出会いを果たしたんですが、翼って成り行きで二人とつるんでる感じじゃないですか。
でもその短い付き合いながら、未来の行動の理由に理解を示すだけではなく、他の人にも聞いて欲しいって行動する伊吹翼さん……義理堅すぎ!!!!!!!好きだ……好きになった。もともと好きなんですが……。
「え~、はいっちゃってました~?(棒)」が最高。

最後の雨降って地固まるって感じかららたたのOPに行くのが「夢の扉を叩いて開いた」って感じで良かったです。
2話からOPあるのかな……できれば今回みたいに4話からやってほしい気持ちもある……あの入りがめちゃくちゃよかったから。

全般

・普段涙腺弱い人間なんですけど、一周回って第一幕は泣かなかった。いいお話だとじんわり……して静香の絶望顔という泣きポイントは興奮してたので。
 でもエンドロールでいっぱい人が出てきて、多くの人が携わってるんだな~って思ってそこで泣いた。エンドロールで!?

・この記事書く前にも書いたんですが、とにかく未来と静香を対照的な存在として描いているなアニメはと思いました。詳しくは下記を見てくれ。

・対照的に描くといえば、静香の芸術的なまでの「諦念」と「憧憬」を描いたゲッサンミリオン展開を思い出しますが……多分アニメは別の魅せ方をするんだろうなぁ。

・「プロデューサーが何回も未来と出逢っているのにスカウトしなかった」っていうのがよかった。
 未来が自分で見つけた夢の話だから、プロデューサーの意志が介入しないっていうのは個人的にはよかったです。

・雪歩の3Dが美少女すぎてビビりちらかしました。

・映画館で4話分通してみることにより、アニメのストーリーに没入出来てよかったです。これ1週間待ちながら見るの頼むよ耐えられないんだ!になりそう。

・アニメのアイマスといえばPの成長も描かれることが多いですが、源Pの成長も2幕3幕での見どころの一つですね。
 未熟そうな部分がありつつも、4話で「未来が自分のやりたいことを言ってくれて嬉しかった」って言うのがいいですよね。さすが社長が37人任せられるなと思った男だ。受け止め方が違う。
 同じく先輩がいるU149とも環境が違うので差別化が図れそうな感じですよね……にしてもプレッシャーはんぱねぇ職場だな。

2幕の感想は爆裂興奮が継続したら書きます。でも予告の段階で大分私は好きでした真壁瑞希さんの水着姿が……

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