シャニアニはシャニマスだったって話――シャニアニ先行上映感想 #シャニアニネタバレ感想
これは良い意味でも悪い意味でもという意味で「シャニマス」だったなという感想です。
この書き出しでイヤーな予感を感じた場合は読み進めるのをオススメしません。あしからず。
・シャニアニ先行上映第一幕から三幕までのネタバレ
・一幕は1回、二幕と三幕は2回見たのでディープに見た方よりは見落としがあるかも
・この記事は、私自身の感想を書き散らし、後に「こんなことアタシ思ってたんだ……」っていう記録のための記事です
ここからはシャニアニ全編を通し気になったな~ってところと、ここすごくよかったな~の箇所を書いていきます。
よろしければご参照ください。
●気になる
・言語による描写の不足
全般的にあった気がする。これは「悪い意味でシャニマスらしいなぁ」と思った部分。
原作があるアニメって、アニメで描きたい要素を入れるために順序の入れ替えとか多少の改変を行い、
時に原作にない台詞言わせたり説明描写が多少濃いめになる場合あるじゃないですか。
でもシャニアニの場合は「シャイニーカラーズの世界」を描写することを最優先事項にしており、
原作で説明していないような箇所で説明台詞をねじ込むようなことをしていないように思いました。
それが……時にめちゃくちゃテンポ悪かったり唐突だな~~~~~って思わされたりするんですよね。
(でもそのくせW.I.N.G.の説明めちゃくちゃするな……とは思った)
あと主語がない会話するなって思った。日常生活でよくある会話の流れだし、生っぽいと言えばそうだけど、
いきなり「心配だね」で始まるみたいな……もう少し「●●、心配だね」でもいいんじゃない?ってなった。
ついでに思い出したんですが、会話は少ないけど息の芝居が多かった。「うん」「ウフフ」「エヘッ」みたいなやつ。
これが同意の意味だったり心配しているだったりっていうので使われてるので……言葉にして欲しい!
その「うん」が私の想定している意味と正解であるか間違っているか分からないとちょっと心配になるから……答え見れない模試してる気分だ。
・1話
その「シャニマスらしさ」にあふれていたのが1話。
真乃……視聴者体感10分前だとあんなにアイドルになるのに臆病だったのに、どうして最後にはアイドルやる覚悟固めているんだ?ってなった。
きっと彼女なりに考え、プロデューサーの言葉を思い出しながら決意をしたんだと思うけど……
それが私には感じられなかった……ごめん理解が出来なくて。でももっとこの言葉がきっかけで「やろう」って思ったことを伝えてほしかったです。
・もっとアイドルもPに頼って欲しいしPもアイドルを気にかけて欲しい
シャニマスで強調したいのはきっとアイドル自身の成長なんだろうなーって思うけど、
せっかくプロデューサー出したんだったら、そのアイドルの成長の一助になってもいいんじゃないか?
こう「みんなに任せる」と「どう思う」と車の送迎がメインなスタンスだったと思う。
あとキャラとして出たなら、プロデューサーも悩んで一緒に成長するみたいな感じでもよかったんじゃないかな……これは個人の見解ですが。
10話とかセトリとかシャイニーカラーズの名前を決めてないで、抜け出してプールに佇む真乃の話を聞くくらいはしていいんじゃない?って思った。
あんまりプロデューサーが動きすぎるのも問題だけど、これくらいは許されるデショ……
自分で成長するアイドル頼もしいけど、ちょっと話聞いて欲しいなっていう雰囲気も欲しかった……4話とか9話くらいじゃない?そういうのあったの……。
・OPの最後の「Catch my wish」らへんでアイドル達が切り替わるあたり
ここ、ボディが一緒で首だけ挿げ替えてる?って思ってしまった。ちょっと怖かった。
もう少し引きにして、カメラを横にスライドしてアイドルを切り替えるとかでもよかったんじゃないスかとは思った。
(12話のライブシーンの同じ場所を歌ってる時みたいな感じのカメラのカットにして欲しいかんじ!)
あとハイネックっぽい衣装の時は首が詰まってるように(無理くり肩を内側に寄せてる?)見えるな……という感想。
・モブの顔
PS時代のCG?って思った。アイドル達に比べてモブの顔の初期アバター感よ。
せめて本編に絡みそうな感じのアルスト回の姉弟くらいはもう少し気合いを入れて欲しかったなって気持ちはある。
あとライブの時のメイクさんの動きが一定で「これは一体何を……?」って思った。特に髪の毛触って整えてる?あたり……。
・顔以外のアイドルのCG
ジャージの時は胸がナーフされてるけど、私服とアイドル衣装の胸の描き方でっかくなってない?
デカいだけじゃなくて割と胸の下に線が濃いめ引かれていて(影の表現か?)悪い意味で目立ってるな~って思った。
なんというか、大きいおっぱいでテンションが上がるっていうより目につくな~って感じ。
胸で思い出したんですけど、確か6話?……スマホで映像撮影するあたりで、声もかけず更衣室に撮影カメラもって入ったりとか、
カメラ構えたままお辞儀かなんかして相手の胸からふとももを映してるようなカットになったり、
公共の場で歌詞の解釈深めるためとはいえいきなり歌いだしたり「そうはならんやろ!」って部分があったの気になった。
厳密にいえばボディのCGの話じゃない部分も混ざった気もする。まぁ……許してくれや。
・背景の少なさ
何回同じカフェでインタビューして、何回同じ河原で大事は話すんねんとは思った。
もちろんロックフェラー城とか全然違うところも出てくるけど、同じ時間同じ場所同じ角度でまたここか……と思ってしまった。
まぁ聖蹟桜ヶ丘って田舎だから集まれるようなトコも限られてくるから仕方ないか。(偏見に基づく感想であり実際の聖蹟桜ヶ丘と異なる場合があります)
あと……三幕のイルミネのあんみつデカくなかった?どんぶりくらいのあんみつじゃなかったか?
・公開のテンポ感について
3週間限定公開→一週間開く で大分ストーリーを忘れたり熱量が薄まったりした気がする。
(実際、三幕見に行った時に二幕のストーリー大分忘れてた)
年末年始とかのタイミングもあったんだろうけど、私的には忘れた状態で劇場に行ってしまったりした。
あとTVアニメの放送時期くらい2幕あたりで言ってもよかったんじゃないかな~?とは思う。
・あと5人足りない
シャニアニ製作開始時期的に3人だった可能性はあるけど……ストレイとノクチルの描写出すなら
シーズとコメティックを差し込んでもいいんでは???とは思いました。もしかして三期までやる気か?もしくはTV版でねじ込んでくれ。
あと『NEXT STAGE』的なこと書くなら二期やるんだろうな……?とも思いました。
●ここすごくよかった
・シャニマスの空気感を再現している
前述の段で散々文句をつけてはおりますが、空気感は本当に「シャニマス」を再現しているなぁと思いました。
視線の動き一つで心理描写を表すところとか、遠景からアイドルを描く気合いの入れ方とか、
根底の部分で信頼し合っているアイドルたちが、言葉はなくとも通じ合っているんだなとみてわかる部分がとか。
まぁそれがアニメのテンポと合っているかは別かとは思いますが……でも本当に空気はシャニマスだった。
実際インタビューでもシャニマスの空気感を再現しているんだなって言ってたしね。実在はしていた。これはマジです。
あと同じ背景!と文句もつけましたが聖蹟桜ヶ丘付近の描写の気合いの入れ方凄かった。
まさかゲームで描かれていないザスクエアのあたりも事務所付近として描写されるとは思わなかったし、
283プロは事務所とレッスン場が別のところにあるんだな~と事務所への理解が深まった感じがしました。
・アイドルが毎回全員出る
レッスンだったり仕事だったりの場面で毎回出すことに執念を感じました。
あと、仕事をする描写をきちんと載せることによってあの世界でちゃんとアイドルとして活動しているんだなっていうのを感じた。
個人的には聖蹟桜ヶ丘の京王ストアあたりで京王線(らしき路線)とコラボしている放クラが良かった。もう正式にコラボしてくれ。
・ライブの時の音響
多分これは劇場先行に関して言える話ではあるとは思うのですが、特に一章で感じたんですけど、
ハートロック城と野外ステージとショッピングモールで音の聞こえ方が全然違ったんですよ。
特にヒーローショーの時の若干音がこもってるような感じの音響が本当にすごかった。
もちろん3章のライブの音響もよかった。オーバチュアも1stのライブを使っているから臨場感あるな~と思いました。
・2話
監督のキャラの濃さもありますが、「そうそう俺達はこういうベタな話が燃えるんですよ」とは思った。
<困難→こがたんのカリスマ性で一気にみんなが引っ張られる→雨の中でバチバチにかっこいいバベルシティ・グレイス>
これだ……わかるな?そして私はそんなアンティーカが好きなんですよね……と思った。
・4話
さきほど「シャニアニは言語による説明が少ないし唐突感がある」と申し上げましたが、例外として挙げるなら4話。
1~3話までの放課後クライマックスガールズとしての活動が実を結び、
なによりみんなから助けれもらえるという描写にとても納得がいくな~というお話づくりになってると思いました。
何より4話の夏目Pがかわいい……なんだモリアゲ~ルとかモリサゲ~ルのあの描写は。一番輝いてた。
・6話
アイドル達が個別に撮影する描写が気になるところあったとは言いましたが、話の運びはよかったのでは?と思っている6話。
なんか今までのカメラアングルとか描写とかがドキュメンタリーのカメラ挟んでたんだなって思うと腑に落ちたカンジがあったから……。
・6話でW.I.N.G.編が終わった構成
やりたいことが「W.I.N.G.編」ではなく「シャニマスの一年目」であることを視聴者に明示してきたな……って思いました。
あとこの流れで12話W.I.N.G.やるのも勝者を一人決めるのもキツいだろうな~と思ったので思い切ったけどよかったと思いました。
でも全員ズタボロに負けるとは思わなかったぜ。
・汗で張り付く髪の表現
6話で見て「変態だ……」ってなった汗で肌に張り付く髪の毛の描写。
その後たびたび多用されるたびに、アイドルが生きていることを感じ続けました。
・表情の繊細な描写
シャニアニの生放送かなんかで「カード絵を表現できなきゃアニメにしたくない」って言っていただけあって、
顔のつくりや表情のあたりはめちゃくちゃよかったなって感じでした。肩より上はマジでカード絵のまま。
それに伴って表情の描写に関してもめちゃくちゃこだわりを感じた。
特によかったのは10話で「みんな楽しそうじゃなか!」ってこがたんが行った後、
鏡に映る思いつめたような顔をしている自分に驚く真乃のところ。
・めちゃくちゃ顔がカワイイ
みんな顔が可愛かった。個人的ひいき目があるでしょうがこの4人が特にめちゃくちゃカワイイな~と思いました。
甜花ちゃん(マスコット感)、樹里ちゃん(笑顔と八重歯)、恋鐘(自身満々なお顔)、真乃(柔らかな微笑と揺れてうるうるする瞳)
・衣装差分
衣装二種類(春の時期の服と衣替え後)、あとイルミネはバジャマもあったかな?
アイドルが16人だから複数の衣装が作りやすかったのかな~と思いました。
でもやっぱ寝るときは髪型変えられないんだね……あと髪飾りも外せないのか。
シャニソンでヘアアクセ外せたし、バースオブウィングの時めぐるは星のヘアゴムじゃなくてもよかったのでは?とちょっと思った。
・小宮果穂さんの手足の長さ
これは三幕でめちゃくちゃ思った。放クラ衣装の左肩をオフショルしてる果穂めちゃくちゃセクシーじゃない?
あとそんな長いおててや脚をブンブンしながら全力で踊る姿最高じゃない?これは高校生に間違えても仕方ない。
同級生男子の気持ちになって「二度と小宮をただのクラスメイトとして見られないぜ……」ってなりましたよ。
●最後に
めちゃくちゃ長くなったな。
総括すると個人的な感想としては「めちゃ気になる部分とめちゃいいな~な部分が相殺しあった」と、
「やりたいことはわかるがそれがことごとくかみ合ってないな~」っていう印象だったなって感じ……
まぁアタシがシャニマスライトユーザーなので詳しかったり、逆にもっと知らない方で感想は変わるんだろうなと思った。
触れてないけど「あのコミュのオマージュ」とか「感謝祭シナリオの踏襲」みたいなのはいっぱいある。でもそれがアニメのフォーマットとして落とし込めているかと言われるとまた違うと思う。
まだシャニアニ見てない人は3章だけ見てもいいと思います。
第一幕・二幕見てなくても追いつける内容かと思いますし、シャニアニの空気は十分味わえます。
新規、シャニアニ見て気になってくれるかなと一瞬勝手な不安がよぎったりもしましたが、
アニメきっかけでシャニソンだったりエンザシャニをDLしてくれるような人はシャニマスの才能があると思うので、
その点で考えるなら新規誘導の施策として一助にはなったんじゃないかな~とは思います。
でも、アニメはアニメの出来として完結して欲しかった部分はあるので、その点で言うとめちゃくちゃ不足していると思いました。
まぁTV放送でどんだけブラッシュアップされるか楽しみにしておきます!
(シナリオは変わらんだろうが映像のパワーアップはあるやろ……信じてるぞい!!)
あとあんだけ気合いの入った浅倉透さん見せたし初週の写真にも撮らせたんですから、
アニメ放送最終回で二期決定ババ~ンってちゃんと発表してくださいね。色々パワーアップしたうえで。4月から期待しているよ。
イラストめちゃいいけど、あまりにもセカイ系の黄昏の空すぎる。個人の感想です。
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