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アナーキー・国家・ユートピア
おはこんばんにちは、れんちょんです。予め明言しておくと、タイトルの「アナーキー・国家・ユートピア」は詐欺タイトルです。今回も、最近考えていることについて少しまとめていきます。まとまりがない内容かもしれませんが、ある意味そちらのほうがインサイトなどを取りこぼさず済むような気がしています。
Virtuals ProtocolのEtherMageさんの投稿がカッコよかったです。こういうカッコいい文章書けるようになりたい。やはり一流プロジェクトのファウンダーともなれば、寝ていてもカッコいい文章思いつきそうです。
not DePIN
— EtherMage (@ethermage) January 9, 2025
not a framework
not a launchpad
not an L1
it's a society of agents
a network state
クリプトの世界ではVirtuals Protocolは今や周知のプロジェクトとなっていますね。凄く興味がある分野なので、これからも追っていきたいです。
さて、EtherMageさんの「it's a society of agents a network state」という発言は、いうまでもなくBalaji Srinivasan氏の提唱するNetwork Stateが元になっています。
日本語圏で読まれている記事も引用して紹介します。
Network Stateそれ自体は、陰謀論系YouTuberにも紹介されたりもしてます。個人的には、ディープステートと同じで響きがカッコよすぎるからだと思ってます。カッコいいと自然と膾炙しますね。名称だけは。
しかしながら、私見では日本におけるNetwork Stateの議論は、的を射ていないものが多いと考えます。それは、そもそも日本に生まれて日本で育った人々は構造的にNation-Stateが…などと書こうと思いましたが長くなりそうなのでまたの機会に。自分のnoteだと意味わからないところで文章を急転換できるので非常に楽ですね。
ここで、タイトルの本を紹介します。GPTに英語のwikiを読んでもらい、日本語で要約してもらいました。
『アナーキー・国家・ユートピア』は、1974年にアメリカの哲学者ロバート・ノージックによって執筆された政治哲学の著作で、リバタリアニズム(自由至上主義)の代表的な作品として知られています。本書は、国家の正当性、個人の権利、そして理想的な社会の在り方について深く考察しています。
主な内容:
国家の正当性の検討:
ノージックは、無政府状態(アナーキー)からどのようにして国家が形成され、その正当性がどのように確立されるかを探求しています。彼は、個人の権利を侵害せずに最小国家(ミニマル・ステート)が自然に発展する過程を示し、これを正当化しています。
最小国家の提唱:
ノージックは、国家の役割は個人の権利を保護することに限定されるべきであり、それ以上の介入は不当であると主張します。彼は、福祉国家や再分配政策を批判し、国家の機能は治安維持や契約の履行などに限定されるべきとしています。
配分的正義と権利論:
ノージックは、配分的正義に関する独自の理論を展開し、個人が正当な手段で取得した財産は、その人のものであり、国家が再分配することは正当化されないと主張します。彼は、ジョン・ロールズの『正義論』における再分配の考え方に反論しています。
ユートピアの枠組み:
ノージックは、多様な個人やコミュニティがそれぞれの価値観や生活様式を追求できる「ユートピアの枠組み」を提案します。これは、単一の理想社会を目指すのではなく、多様性を尊重し、各人が自らの理想を追求できる社会構造を支持するものです。
本書は、リバタリアニズムの視点から国家の役割や個人の自由について深く考察しており、政治哲学における重要な作品として評価されています。特に、個人の権利と国家の関与の限界についての議論は、多くの思想家や政策立案者に影響を与えました。
ぼくの考えのまとめ
・クリプトにおけるNetwork StateをAI Agentを絡めて実現しようとする場合、gameにおけるNPC的ポジションが重要
・クリプトアナーキズムは今一度、ノージックの議論に立ち返るべき
・VitalikがEthereumを志した一因がWorld of Warcraftであったように、ある意味ではこの領域の本命はgameという見方もある、勿論なにがgameなのかは人によるが
などと、最近は国家とクリプトについて考えることが多く、あまり役に立たないことを多く夢想してしまいます。国際関係論出身なので。
Bhutan’s Gelephu Mindfulness City Pioneers Adoption of BTC, ETH and BNB and Other Digital Assets in City’s Strategic Reserves. https://t.co/O0sjlhiTDL pic.twitter.com/CfKVSUlcS1
— gmcbhutan (@gmcbhutan) January 8, 2025
ブータンのGelephu Mindfulness Cityが準備金にBTCÐに加えてBNBをも保有するのとか、かなり面白いですね。Binanceというアナーキー企業がひとつの国家、それも世俗国家ではないブータンという国と間接的にとはいえ、絡み合うのは非常に興味深いです。ちなみにこの街、めちゃ行ってみたいです。
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A few more points about Bhutan GMC making a crypto Strategic Reserve.
— CZ 🔶 BNB (@cz_binance) January 8, 2025
1. It's not just a bitcoin reserve but a crypto one, including ETH and BNB. I believe this is a first, and it sure won't be the last. This signals that Bhutan is open-minded and open to other cryptocurrencies,… https://t.co/Wvw7ejVTh8
ブータンはBTCもいっぱい持っています。水力発電で、マイニングして貯めたらしいです。これが幸せの国ってやつですね。
The Royal Government of Bhutan now owns $1 Billion in Bitcoin. pic.twitter.com/y8MQdCqMDy
— Arkham (@arkham) November 11, 2024
また、イスラエルの動向も相変わらずウォッチしています。
イスラエルがエジプトに対する情報戦を開始。シナイ半島に侵攻する可能性が指摘されています。一方のエジプトは来たるべき侵攻に備えているとのこと。重大リスクです。
— 滋野井公季(中東情勢・国際政治) (@koki_shigenoi) January 8, 2025
「まもなくエジプトは『約束の地』と呼ばれるようになるだろう。(⋯)彼らはエジプトを『テロの巣窟』『無人地帯』と呼ぶだろう」 https://t.co/enWkozhPTl
今年はクリスマスにずっと旧約聖書を読んでいたので、改めてイスラエルとエジプトの所謂「地政学リスク」も注視しています。株含め、マーケットにも多大な影響を及ぼすのは間違いないでしょう。
国家、宗教、クリプトに興味があるのは自覚していますが、実体経済に即して生きていかねばならないなあと常々感じています。
今年もよろしくお願いします。
【追記】
「EUの生みの親」クーデンホーフ・カレルギー卿曰く
「全ての偉大な歴史的出来事は、ユートピアとして始まり、現実として終わった。そして一つの考えがユートピアにとどまるか、現実となるかは、それを信じる人間の数と実行力にかかっている。」
今年の抱負です。今決めました。(ユートピア要素のタイトル回収)