短編🍀

限られた時間の中で俺は何を思うか

今思うと短い人生だったな・・・とぼんやり考えつつ

海のなかに一歩、また一歩と足を踏み出していく。

ちょ、だめーっだめだってば!!と女の子の声が聞こえ近付いて来た。

すごい勢いで引っ張り出されて砂場に戻された。

「止めないでくれよ・・・俺にはもう何もないんだよ」

「ごちゃごちゃ言ってるんじゃないわよっ!」と平手打ちされた。

「簡単に死ぬとか言ってるやつ本当に私イライラしちゃうの。あなたに全てをあげるから生きなさい!!地位も名誉もお金も」

君みたいな少女に何が出来るっていうんだよ・・・と呟くと少女はマシンガンを取り出して来て

「本当に殺すわよ?」とカチャっと音がしたかと思うと頭に突きつけられた。

可愛げな少女がなんて物騒なもの持ってるんだ。

必死になって謝った。

人は自ら死を選んでそれを止められて、また自殺ではなく、殺されそうになると思い止まるものなのか?
わからないが殺されるのは嫌だ。

生きたい、生きると思った。生きていくと心に誓った。

女の子にありがとうと言おうとすると女の子は消えていた。

あれ?と思いふらふら、よたよたしながら、家に戻ってきた。

すると家のポストに生きていくのに十分な金額の入った封筒が入っていた。

無事に転職先も決まったし、俺は少しずつだが自己肯定感が上がって死にたいだなんて思わなくなり、ポジティブになった。

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