小説*②
小林虎人 視点
僕は呼ばれた事に気づかず、冷蔵庫の中身を確認していた。
すると犬飼が僕の顔をのぞき込んでいた。
「あぁっ!犬飼警部!!びっくりしましたよー!どうかされましたか?」
「君の付き添いが呼んでるぞー」
と言いながらニヤニヤしている。
「付き添いは修一さんじゃなくて、僕なんですけど…わかって言ってますよね」
と苦笑いする。
僕こと【小林虎人】はマイペースなおっとりとした性格。
実は【橘修一】の事を尊敬している。
僕と修一さんの出会いはまた別の機会に書こう。
小林はたびたび思うことがある。
修一さんのような歳の重ね方をしたいと
鋭い観察力、鋭い目線や、鋭い視線もありつつ、優しさの溢れている
落ち着きのある鼻にかかったような声。
ヘビースモーカーではないけれど、たばこの香りをさせていて、
お酒も嗜む程度。本人は無意識のようだが色気が半端ない。