映画『しゃユリ』
あまつか しゃふかは、新居の玄関に立ちながら、不吉な予感に襲われた。
引っ越しの荷物を運び入れる家族の姿を見つめ、深呼吸をした。
「新しい家で、新しい人生の始まりだ」と自分に言い聞かせた。
しかし、その夜から奇妙な出来事が始まった。まず、だみんちゃんが2階の階段から転落した。
次に、そらごとさんが風呂場で溺れかけた。
SPiCaさんとakiちゃんも原因不明の病に倒れ、入院した。
しゃふかは、家族を襲う不幸の連鎖に戸惑っていた。
そんなある夜、彼は廊下の端に佇む少女の姿を目撃した。
「サユリ...」少女は微笑み、消えた。
翌日、えせくまっぴが突然しゃふかに語りかけた。
「あの子は、昔この家に住んでいた子よ。私たちが引っ越してきた時、すでにここにいたの」
「なぜ彼女はここにいるんだ?」しゃふかは尋ねた。
「復讐よ。彼女は生前、ここで虐待を受けていたの。そして...」
えせくまっぴの言葉が途切れた。
しゃふかは決意した。
しゃユリと向き合い、この呪いを解かなければならない。
彼は夜中、しゃユリを呼び出した。
「俺たちは何も悪くない!なぜ俺たちを苦しめる?」
しゃユリは悲しげに微笑んだ。
「あなたたちだけじゃない。この家に来る人みんなよ」
しゃふかは怒りに震えた。
「もうたくさんだ!俺が、俺たち家族が、お前の怒りを受け止めてやる!」
彼は、しゃユリに向かって突進した。
驚いたことに、しゃユリの姿が揺らぎ始めた。
「誰も...私に立ち向かってこなかった...」しゃユリの声が震えた。
しゃふかは叫んだ。
「お前の怒り、悲しみ、全部受け止めてやる!だからもう、苦しむのはやめろ!」
光が部屋を包み、しゃユリの姿が消えていった。
翌朝、家族全員の体調が急激に回復した。新居の空気が、清々しく変わっていた。しゃふかは窓の外を見つめ、つぶやいた。
「さようなら、しゃユリ。安らかに眠れ」
彼の背後で、かすかに「ありがとう」という声が聞こえた気がした。
エルメローナとみゆみゆが駆けつけ、状況を確認した。
しゃふかは一部始終を説明した。
そして突然、寺生まれのTさん扮するひよこさんが現れ、
「喝!!!」と叫んで物語は幕を閉じた。
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