5回目のひな誕祭2日目@ハマスタ

強烈なカンフル剤だった。
ああ、俺ってそういや日向坂が好きで、アホみたいに金使って追いかけてるのって、今この場で盛り上がるためだったなって。

オードリーがMCをしているNHKの100カメで、昨年川崎フロンターレの特集をしていた。
カメラが入ったその試合、フロンターレは前半に先制されていた。その後も打ち込まれる苦しい展開。
「声出してけ声出してけ!空気をつくれ!」
サポーターの先頭に立ち、応援を先導していた人は、その瞬間にそう言った。
するとサポーターはその日一番の声を出し、応援を続ける。行け、行け、と。

昨日のライブは、完全に空気が出来ていた。もちろん初日も、きょんこの卒コンも盛り上がった。
その二日間を経て、出来上がった。

正直この一年ちょっと、マンネリ感や不満、その他様々な要因で不完全燃焼が続いていた気がする。というか、私はそうだった。
エンジンだけ高回転域を回っているのに、ギアだけ上がらないような、そんな歯痒さ。焦り。

それを全て吹っ飛ばしてくれた。

2日目のライブはきょんこ卒セレ、ひな誕祭1日目を経て既に会場は温まっていたような気がする。
そして何より、晴れた。
やっぱり屋根がないスタジアムライブには青空が似合う。

Overtureが始まり、会場のボルテージはググッと上がっていく。
1曲目、管楽器のイントロが鳴る。HEY!OHISAMA!
予習のコール動画のおかげか会場に一体感が生まれる。皆、声を張る。
私は正直楽曲として好きな部類ではないが、この曲ならではの「自分もライブに参加している」感覚が心地良い。

2曲目はキツネ。特効の炎が上がる。屈指のライブチューン。
サビでメンバーと一緒にキツネ!キツネ!と口にし、ラスサビでは「コンコンコンコン!」と叫びながら飛び跳ねる。
そして3曲目はハッピーオーラ。
Let's Be Happy!!を掲げるならもっとライブでやってよ。
かとしの強さと儚さは、この曲にぴったりと嵌まる。

MCを経て、みーぱんのソロダンスが始める。ひな誕祭ではライブで各曲のセンターがソロでダンスを踊る。
ということは、次の曲はアザトカワイイ。
穴が空いたポジションにはしょげこ、ひらほ、かほりん、みやちす、はるはるが入っている。
聞くだけでテンションが上がる、みーぱんを体現しているようなこの曲で、会場も更にボルテージが上がっていく。

次はひなののソロダンス。中華風な、でもどこか和風テイストがある、海外から見た日本のような世界観。ハリウッド映画で描く日本のような。
桜の花が舞う中、三味線が聞こえる。あの世界観とダンストラックがひなのに凄く合っているように見えた。私はこの瞬間が、ライブの演出としてはこの日一番好きだった。
そこからのAm I ready?へ繋がっていく。
もうここからはコラボ曲として定着するのかな。
この曲、コラボしても面白いし、演出でひなのが飛んだりしても良いし、私は案外好きだったり。
ひなのかわいい。

MC明けからは期別ゾーンへ。
まずは4期生のシーラカンス。あの爽やかなオルゴールのようなイントロは強制的に少し前の青春時代を思い起こさせる。
4期生は希望、そんなことを改めて思わせてくれる。
「そっと生きてたなんて、奇跡だ」

3期生は青春ポップコーン。おそらく有観客ライブでは初披露!
トロッコに乗らせて煽らせたら3期生の右に出るのはいない。
4人のパワーとは思えない、あの熱さ。
そして何よりセリフパートのアドリブ。
「青春って、そういうもんだ!」

次は1期生の愛はこっちのものだ。
この曲を聞くときょんこの低音が恋しくなる。
でも、そんなのは最初のうちだけで、気付けば声を出してノッている。
「踊るしかない!」

最後は2期生。けやき坂時代の未熟な怒り。
静かに2期生が空気を締めていく。
この明るさと静かさ、どちらでも会場の空気を変えていけるのが、今の日向坂の強さなのだと思う。
「運命を教えてほしかったよ、それがどんなに残酷でも…」

MCで3期生が一頻り客席を煽った後、トロッコに乗り、声の足跡と思いがけないダブルレインボーで観客席の近くまで来る。
ここでにぶちゃんが投げたボールが前のブロックに飛んでいったけど、なぜかそこのブロックの人がこっちに向かって低弾道で投げてきたから私の二つ後ろの人に着弾した。着弾した人もめっちゃびっくりしてた。あれなんだったの?

ここからMCで大声チャレンジをした後、こしゃのダンストラックが始まる。
始まったのは僕なんか。
ソロダンスからメンバーと合流する姿を見て、またあの当時の事を少し思い出す。
そして次はくみてんのダンストラック。バチバチに決めてくる。
そこからの君は0から1になれ。
なんというか、この曲はよくここまで持っていったなあ、という感想が最初に出てしまう。
発表当時は様々な批判的な意見が飛び交っていたが、今はそんな事なく、ただひたすらに会場のボルテージを上げる曲になっていた。
これが「空気」を作った結果なんだと思う。

次のMCはみっちゃんとずーりおのラジオコーナー。みっちゃんかわいい。
そしてMC明けはユニットコーナー。
最初に披露されたのはみーぱんとひよたんによる、三輪車に乗りたい。
オリジナルメンバーはめみだけど、ひよたんとみーぱんのコンビは最高だった。なんというか、ひよたんの思いがこれでもかと、こもっているように聞こえた。
「僕はもう子供じゃない」

次の曲はやさしさが邪魔をする。
べみほのポジションにこにしが入った、新リスペクトスリー。
もう聞けないと勝手に思っていた。でもキリマンジャロ聴けなくて少し残念。こにしキリマンジャロ聴きたかった……。
「君が好んだこの酸味を忘れられないよ」
ところでみんななんで緑にしてたの?この曲、日向坂の2ndに収録されてるよ…?
あ、もう私が老害化してるってことですかね……。

そしてSee Through。この曲は個人的にとても難しい!
なんか折角なんだからこの路線ではなく、三輪車のようなテイストの曲をなおみくにあげるのはダメですか…?
あ、我儘ですねすみません……。
正面からちゃんと見たかった。あまりにも上手の端っこの座席すぎてメインステージの奥でやってることが何も見えん!
「自分は欺けない」

この次は花ちゃんズのコーナー。楽曲は飛行機雲ができる理由。
この日の正解が出ていました。
優しい2人の歌声で黄色に染まったスタジアムが包まれていく。
そしてこの曲を聴くとどうしてもべみほを思い出しちゃうよね、やっぱ。
「飛行機雲って自分じゃ何も気づかないうちに雲を作って、
 だからこんなになぜか切ない景色に見えるのかもしれない」

リクエストコーナーが終わり、ライブは終盤戦へと入っていく。
きょんこの意志を継ぐ意志表明の後、4期生による月と星が踊るmidnight。センターはこにし。
きょんこがやるのとはまた違う曲に見える。
きょんこは力強さを全面に感じた。こにしは力強くもあるが、儚さを感じた。
全体的にも少し無鉄砲な危うさを感じる。この少し危うくも、ただ着実に前へ進む4期生は、だからこそ凄く魅力的なのだろう。
「僕たちの世界はなんて美しいんだ」
彼女たちは本当にそう思っているような気がする。

その後、ドレミソラシドと恋は逃げ足が早い。
二曲とも前からのライブチューン。特に逃げ足はやっぱりコール動画のお陰か、会場の一体感が段違いに増していた。
というか私は純粋にこの二曲は、曲が好き。テンションがただただ上がる。

そしてコール動画といえば最後、4期生による見たことない魔物。
「一体感」とはこの事を言うのだろう。
ハイハイハイ!の煽り、超絶可愛いというコール、全てにおいて会場が一体になる。
「そう僕を信じてくれないか?」
信じてなかったらお前とこんな全力でコールしたりしないよ。

そして次は全員参加の好きということは…。
タオルをただ振り回す。何も考える必要はない。
「好きということは…そういうことだろう?」

その次のNO WAR in the futureでライブがほぼ終わりに近づいている事を察する。
なんか少しDOPEな感じだったけど、前のツアーもこの音源だったっけ?
2日目はアリーナだったからかあんまり違和感なかったけど、初日のウイング席はなんか物凄く違和感があった。2日目にPA、変わった?
まあただそんなことはどうでもよくて、ただ跳ねる。

そしてライブラスト。しょげこの映像と共に君はハニーデューが始まる。
イントロ終わりのイエイ!、言いたいよねやっぱ(言った)。
イントロで歴代センターが決めポーズをするところ、あまりにもアベンジャーズすぎる。しっかり今度は正面から見たい!
「みんなが好きかどうかなんて関係ない、好み」
そうなんだよな。
にしてもしょげこ可愛すぎ。輝きまくり。
ところでこの曲、あんまり決意表明とかしてやるよりも、ただ普通に演出してやってほしいよね本当は。あんまり構えて見るような曲ではない気がして……。
そんなこと思うから今後のライブで改めて見るのが楽しみ。

この後は宮崎ライブが発表されたり、諸々あったり。
ただ本当にこのハマスタ3daysが、こんな最高な空間になったのはひとえに「空気ができていた」ことに尽きると思う。
メンバーが作ってくれた今を最高にするために、しっかりとこっちも空気を作っていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?