団体旅行からみる、観光業を成功する5つのポイント!!
過去に5年間ほど観光業に携わった経験を今回はまとめてみました!
観光業の中でも個人ではなく団体旅行を受け入れたい方にオススメする記事となっております。是非企業の方だけでなく、行政の方も団体旅行受け入れに苦戦している方は参考にしてください。
はじめに、あなたが慰安旅行の幹事になった場合まずはどこに相談しますか?参加人数が少なくレンタカーやマイカー移動程度なら旅行雑誌やネットですぐに地域情報が調べられますが、10人以上の団体旅行の場合は、宿の手配にバスや電車、飛行機の手配など手続きがわからなかったり面倒だったりなので旅行代理店を通して手配する方が、お任せできるので楽ですよね?
今回は旅行代理店(旅行会社)を通した話になっております。
団体旅行の種類
旅行代理店には、幹事さんのいる『一般団体旅行』と、ツアーを企画して参加者を募る『募集ツアー(募集方企画ツアー、パッケージツアー、パック旅行)』があります。往復の交通と宿泊以外は自由に選択できる『フリープラン型』や、『ダイナミックパッケージ』と呼ばれる、往復の航空機や宿泊を自分の好みで組み立てることができるものもあります。
今回は主に募集ツアーを中心に話を進めて参ります。
団体旅行を受け入れる側はビジネスだ!
団体旅行を受け入れている、ツアーの目的地の多くは民間企業が大半だ。ということはみなビジネスでやっているわけだ。なぜこの話をするかというと、私の経験上、行政の方は観光交流人口ばかりみているので、思いに温度差が生まれ、協働でやっていくのが難しくなる為です。
成功するポイント①〜るるぶ〜
旅行雑誌の『るるぶ』の意味を知っていますか?
『見る(観る)』『食べる』『遊ぶ』のしりとりになっているのですがまさにこれが旅行に大事な基本です!
『見る(観る)』
近くに花・絶景・季節・歴史を探してください。そこには少なからず人が集まりやすい可能性があります。最近は工場見学なども人気です。でもコレだけでは今ひとつ行きたいという気持ちになれません。
『食べる』
旅の醍醐味はグルメですよね。もちろんその土地ならではの肉や魚(食材)も大事ですが、ソフトクリームやソーダーなどの食べ歩きできるご当地ネタも大事です。
『遊ぶ』
最近の人気はやはり、体験ですね。焼き物を作ったり、ガラスを作る体験もありますが、実際になりきる体験や、そこに行かないと味わえない参加型の体験も、観光客にとっては非日常が味わえて人気があります。スーパーの店員体験とかあっても行きたいとは思わないですよね?なので非日常というのがポイントになってきます。
成功するポイント②〜何かの一番になれ!〜
先程のるるぶの応用編になりますが、ここに肩書きが追加すると注目度が一気に高くなります。例えば私の地元山口県の場合。。。
秋吉台(あきよしだい)は、美祢市の中・東部に広がる日本最大級のカルスト台地です。1955年に国定公園(秋吉台国定公園)に、1964年に特別天然記念物に指定されています。歩いて、走って、秋吉台の自然の楽しみ方は人それぞれ。四季おりおりに訪ね、自分の足で歩き、風を空を岩を生き物を探検してください。 リンク ⇨ 美祢市観光協会ページより
この写真だけでも観に行きたくなりますが、『日本最大級のカルスト台地』
日本最大級ということで他ではない、ここでしか観れない特別な存在になりどんなところか絶対に抑えたい場所になるのです。
2015年にアメリカのテレビ局・CNNが発表した「日本で最も美しい場所31」のひとつに選出された、山口県長門市にある元乃隅稲荷神社。目の前に広がるコバルトブルーな日本海と、ずらりと並ぶ朱色の鳥居が生み出す神秘的な風景が、いま密かに話題をよんでいます。
リンク ⇨ 長門観光ナビななび
この神社の場合、近年一気に人気の出た観光地です。元々は龍宮の潮吹きという地元の人も知っている人は知っている場所だったのですが「日本で最も美しい場所31」の肩書きがついてからは山口県の観光ツアーのコースには必ずと言って良いほど入るようになりました。
山口県産のお茶の9割を生産する藤河内茶園。小高い丘に広がる約70ヘクタールの茶畑は、一か所での茶畑面積としては西日本最大で、その景色には圧倒されます。冬に小野湖から湧き上がる濃い霧がお茶の生育に適した環境とされ、ほどよい苦みと渋みが調和した宇部のお茶が出来上がります。毎年5月3日の「八十八夜お茶まつり」では、茶摘みの体験が人気です。
リンク ⇨ 山口県観光連盟
西日本のお茶の産地と言ったら、九州の八女茶のイメージですが山口県もお茶の産地で、宇部市の小野地域でとれたお茶なので地元では小野茶や山口茶として知っている人は知っているのですがここも一か所での茶畑面積としては西日本最大級ということで行った人は納得の絶景となっております。知名度の低い小野茶をここで出したのも筆者である私もここで観光のお仕事をしておりました。
以上のように、特別な意味のついた肩書きがついた方がやはり旅行商品を扱う中で大事になってきます。
成功するポイント③〜アクセスが重要な鍵〜
さてこれまでに観光地にしやすい素材や、キャッチコピーになる肩書きが大事と言いましたがどんなに良い場所でもアクセスが一番大事だったりします。ツアー団体には日帰りツアー(日バス)、宿泊ツアーに分かれますが基本移動はバスになります。この数年でバスの重大事故が重なり法律が厳しくなり、1日の走行距離上限規制など移動できる時間と距離ができました。
なので比較的メインの観光地からルートを外れることが難しくなったので
アクセスが大事になってきます。また、遠方から観光地までエアー(飛行機)であれ、JR(新幹線)で入っても現地での移動は大型バスがメインになります。そこで
成功するポイント④〜大型バスが乗り入れできる?〜
観光地までの道が狭くて大型バスが乗り入れできない、離合できない、バスの向きが変えられないなどは結構致命傷です。旅行会社の方や土地勘のないバスのドライバーさんはそこの土地のことを知らないので、いざ現地に行った時にトラブルになるケースもあります。必ず事前に確認しておきましょう。
成功するポイント⑤〜トイレは必須!〜
団体旅行の場合複数人がまとまって移動します。個人での旅行の場合、トイレに行きたいからコンビ二に寄る、スーパーに寄るということができますが団体旅行の場合は自由にはできないです。なので長時間の移動の後立ち寄った先で初めに行くところは大抵トイレです。
団体を受け入れる際は、トイレの数が少ないと、迷惑をかけてしまいます。
場所によっては男女混同の場所もあります。和式しかないと高齢の方が使えない場合もあります。トイレが混んで時間がかかると立ち寄り時間が少なくなってしまいます。
些細なことかもしれませんがすごく大事な部分ですので団体旅行を受け入れる際は改めてトイレも見直してみると良いです。
以上
5つのポイントを書いて行きましたが、実際に団体旅行を今後受け入れて行きたい場合は、どのように進めていけば効率が良いかをまた次回書いて行きますので、まずは5つのポイントを参考に観光地としてやっていけるかを整理していくと良いですね。
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