見出し画像

スマホをたたんだだけなのに

Google Pixelよサヨウナラ

私はスマホを持つようになってから、ずっとAndroidを使い続けています。2010年にauで発売されたQWERTYキーボード搭載の変態Android端末「IS01」に魅了されて以来、一貫してAndroidユーザーなのです。

QWERTYキーボードを搭載したシャープ製のAndroid端末「IS01」

iPhoneは仕事用として使っているのでApple製品が嫌いというわけではないですよ。むしろ近代的なPCの世界には初代iMacから足を踏み入れたゴリゴリのAppleユーザーでした。

ただAndroidが好きとはいっても、できるだけ素のAndroidを使いたい。なのでNexusなき後はずっとPixelを使い続けてきました。ROMを自由に焼き直せるのもPixelの魅力でしたが、今回お別れをする決心をしました。

ROM128GBじゃ足りない

音楽データが増えるにつれて本体ROMの容量不足を感じ始めていたという理由もあるのですが、機種変更のきっかけとなったのは少し前に書いた「eppfun AK3040Pro Maxが意外とよかったという話」という記事です。

ここで、PixelとXperiaの2台持ちをやめたいと書きました。記事を書いた後ですぐにXperia 5 IVを手放すことにしたのですが、もし同等のBluetoothオーディオコーデック(LDAC、aptX Adaptive、aptX Lossless、LC3等)に対応していて、素のAndroidに近くてROMが256GB以上あって、面白そうな機種があるならPixel 8も手放そうかな~などと冗談半分で調べていたんです。そこで目にとまったのがMotorola edge 50 proでした。

私は白ロムにしか興味がないので購入するときはそれなりの出費になりますが、Motorolaのスマホは過去に家族が使っていたので端末の品質や操作性に不安はありませんでした。もし購入したらeppfun AK3040Pro Maxを使い続ける理由もなくなるため、すっかり買う気満々になっていました。

婚約破棄そして運命の出会い

しかし調べを進めていくと画面がエッジディスプレイということが判明。ここでGalaxyの苦い記憶がよみがえってきました。エッジディスプレイは誤操作が多かったり保護フィルムが浮いてきたり落下で割れる可能性が高かったりと、気楽に使うことができなかったのであまりいい印象がないんですよね。

Galaxy S6のエッジディスプレイには馴染めませんでした

購買意欲がすっかり減退してしまったので、同じMotorolaでスペックが近いものがないかと探してみると…あるじゃないですか!ガジェオタ心をくすぐるフォルダブル「razr 40」に一目ぼれ!なかなかのイケメンです!

ただし発売時に12万円オーバーのこの端末、安い新品の白ロムを探すのは困難な状況でしたので、某ECサイトで動作確認のみの極美品を購入することにしました。

フォルダブルということで、もちろん競合も調べて比較検討しましたよ。でもね、SamsungやZTEは価格やCPU、デザイン等が気に入りませんでした。

一方で上位機種のrazr 40 Ultraはなかなかイケてると思っていたのですが、何でFelica非対応やねん!って感じでボツ。今回はメイン端末として購入しますからおサイフケータイが使えないのは論外です。結局無難なスペックと洗練されたデザインのrazr 40に決めたのでした。

ヴィーガンレザーを纏ったスマートなデザインで質感は高い

razr 40の第一印象

フォルダブルのメリットは何といっても破損に対する安心感!これに尽きます。保護フィルムの購入は不要!ああ何という解放感でしょう。落下が怖いのでケースは申し訳程度に装着していますが、画面の保護に気を配らなくていいのはかなりのストレス軽減になります。そしてコンパクト!乱雑にポケットやバッグに入れても問題ありません。

私は過去、スマホで一度も使うことのなかったストラップを今回初めてrazr 40につけました。指に引っ掛けてブラブラ持ち歩き、必要な時にパカッと開いて使う感覚が懐かしくも新鮮に感じます。画面サイズが大きいのもいいですね。表示を小さくすれば多くの情報を一覧できますし、逆に馬鹿デカ文字で表示しても十分な情報量があるので読みやすく、老眼の不安を吹き飛ばしてくれます。他にも閉じたまま外部ディスプレイを操作して機内モードにしたり、テザリングのオン/オフができたりと、いろんなシチュエーションで活躍しそうです。

外部ディスプレイでネットワーク設定のオン/オフやメディア操作が可能
ストラップはスマホスタンドとしても使えるものを装着!小さい画面でnoteの通知も読めます(笑)

Motorolaならではの特長

個人的には素のAndroidに近いのが嬉しいです。メーカーのカスタマイズはされてますが本来の実用性を損なっていませんし、余計なアプリも入っていません。razr 40はAndroid14へのアップデートに対応しており、新たに実装されたクイックメニューは機能性が高く使いやすいものです。

Motorolaお得意のジェスチャーアクションが便利で、例えば本体を振ってLEDライトを点けたり、手首を2回ひねってカメラを起動できたりします。写真は日常のスナップであればそこそこ満足できる画質でした。Googleフォトの消しゴムマジックも使えますよ!ホーム画面のカスタマイズも簡単で、自分好みにチューニングできる点は高評価です。

6.9インチの大画面と相性がよく使いやすいクイックメニュー

モバイルDAPとしての評価

今回の機種変更の裏テーマである「普段使いのモバイル音楽プレーヤー」としての評価ですが、75点といった感じでしょうか。

外部ディスプレイでのメディアコントロールは一時停止&再生、曲送り&曲戻しができる程度です。またXperiaのように高音質を意識した設計ではないため、音を聴き比べると少し解像が甘くなったような印象です。ただし悪いという印象はなく、標準以上の音質だと思います。

ROM容量が256GBなので音楽データをたっぷり入れられますし、主要なハイレゾオーディオコーデックに対応しているおかげでワイヤレスイヤホン選びには困りません。コンパクト故の機動力も兼ね備えています。そして何より充電が超高速!30W以上の充電器やモバイルバッテリーがあれば短い時間でもグングン充電してくれますので、バッテリー切れの心配はなくなります。ワイヤレス充電にもしっかり対応してますよ。

ラップトップスタイルならハンズフリーでYouTubeを視聴できる

気になる点・不安な点

再起動時などは起動が完了するまで結構待たされます。タッチパネルのレスポンスは及第点といった感じで人によってはもたつきを感じるかもしれません。防水・防塵性能はIP52相当なので過度な期待は禁物です。

ヒンジ周りや有機ELパネルの折り曲げ部の耐久性は使い込んでみないとわかりません。私自身はモノ持ちがいい方なのであまり心配はしていませんが、可動部分はどうしても劣化しやすいですからね。逆に言えば品質改善の余地がある部分ですし、目黒蓮さんのCMでおなじみの最新機種razr 50では実際に改良されているようです。

まとめ

razr 40は比較的地味な存在ながらスマホに求められる機能はほぼ全部入っていますし、フォルダブルでは珍しくおサイフケータイに対応しているので、電車に乗る機会が多い人には特におすすめしたいです。持ち運びやすくて音楽も聴けて暇なときにパカパカできて本当に便利ですよ!万一紛失してしまったら人生終了しそうなので、心配な人は首からぶら下げておきましょう。コンパクトだから(たぶん)邪魔になりません。

今後も多種多様なフォルダブルスマホが登場して市場を盛り上げて欲しいですね。例えばrazrで使える「L字スタイルムービーモード」はフォルダブルならではのユニークで楽しい機能ですし、かつての折りたたみケータイのように一つのジャンルとして定着してくれることを期待しています。

カメラを起動してに本体をL字に曲げるとムービーモードのUIに変わる(公式YouTube

というわけで、razr 40は私のように生活スタイルに馴染む人なら総合評価90点あげてもいいくらい優秀なスマホです。興味のある方はぜひ、パカパカスマホで遊んでみてくださいね!

いいなと思ったら応援しよう!