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そのイヤホンを捨てる前に読むべきコラム
空前のイヤホンブーム(知らんけど)
最近毎日のように新しいイヤホンが発表・発売されてますよね。特にTWSと呼ばれる完全ワイヤレスタイプのイヤホンの市場はちょっとしたブームといえるくらい盛況です。
私もスマホに音楽をたくさん入れて移動時間や寝る前に聴く生活をしているので、TWSの新製品はとても気になります。そんなわけで日々、新しいイヤホンとの出会いを求めていろんな人のレビュー記事やクチコミをチェックしています。
すると、結構な確率で「もったいないなー」と思うコメントを目にするのです。
プロではない人、いわゆる一般の方に多いのですが、よく「音質がゴミ」とか「耳からすぐ落ちて使えない」「糞イヤホン」とかのダメ出しコメントが目立ちます。
ちょっと待ってください。
「そのイヤホン、本当にダメでしたか?」
合わぬなら 合わせてみせよう 糞イヤホン
私はイヤホンを購入したら最低限コレだけはやる!ってことを決めています。なかなかいいイヤホンが見つからない!とお嘆きのあなたに、ぜひ試していただきたいのです。
イヤーピースを変えてみる
イヤホンはフィット感が命です。耳穴の大きさや形は人によって違います。同じ人でも左右で違ったりもします。特にカナル型と呼ばれるイヤホンの場合、付属品のイヤーピースだけを試して「合わない」と判断してしまうのは本当にもったいない。これは有線イヤホンにも言えることです。
安いものでもいいので、自分の耳に合うイヤーピースをいくつか持っておくといいです。SONY製でも数百円で購入できます。サイズや形状、素材が異なるイヤーピースを数種類試して、自分に合うものを見つけておくとイヤホンを買い替えても使い回しができるので便利です。私の場合は付属品のイヤーピースを使うことがほとんど無く、毎回社外品のイヤーピースに交換しています。
イヤーピースを交換するメリットはフィット感以外にもあります。実は音の聞こえ方が変わるのです。
音が変わる理由は「遮音性が変わる」「素材が変わる」「形状が変わる」からです。本当はもっと難しい理屈があるようですが、とにかく、驚くほど音が変わるのです。
別のイヤーピースに変えるだけで「低音が響くようになった」とか「ボーカルの透明感が増した」とか、変化に気付くはずです。
イヤーピースはイヤホンの最重要パーツだと思っていますので、ぜひ交換して聴き比べてみてください。
スマホ用アプリで調整する
最近のTWSにはスマホ用のアプリが用意されています。音に関する設定や調整が可能で、機種によってはユーザーの好みの音に調整してくれるパーソナライズ機能を備えたものまであります。
自分に合うイヤーピースに交換したら、アプリを使って自分に合う音を見つけてください。糞だと思っていたイヤホンがアプリの調整だけで化けることは結構あります。
イヤホンの音が途切れる?
イヤーピースを変えてアプリで音も調整した。これでバッチリ!と思っていたのに、しばらく音楽を聴いていたらブツブツとノイズが入ったり音が途切れてイライラ。こんなことはありませんか?
ここで「不良品だ」とあきらめてしまう人が多いのも事実。ブチ切れコメントは多いですし、気持ちはわかります。
そんな時は、最後の手段だと思ってスマホの設定を変えてみてください。あなたのスマホがAndroidの場合、ちょっとした操作で問題を解決できるかもしれません。
iPhoneユーザーはAirPodsを使っている人が大半だと思いますし、ライトユーザーにはそれが最適解だと思います。iPhoneでも音質にこだわりたいという人は、ハイレゾコーデックに対応したトランスミッター(BTD600やBT-W5等)を使いましょう。もちろんイヤホンも音源もハイレゾに対応している必要があります。用語の意味が分からなければスルーしてください。
イヤホンと同時に電子レンジや掃除機、ドライヤー等を使用すると電波干渉により音が途切れることがありますので、TWSの動作検証時は周囲の環境にご注意ください。
Androidの開発者向けオプションを有効にする
Androidの「設定アプリ」から「デバイス情報」を選び「ビルド番号」を連打してください。「開発者向けオプションが有効になりました」と表示されたら、設定アプリの最初の画面に戻り「システム」を選びます。すると下の方に「開発者向けオプション」が表示されているはずです。
Bluetooth AVRCP バージョンを変更する
「開発者向けオプション」を選び、下の方へスクロールすると「Bluetooth AVRCP バージョン」という項目があるので開きます。
バージョン「1.3」を選択してください。そして念のため、スマホを再起動することをおすすめします。
改めてイヤホンで音楽を聴いてみてください。どうでしょう?音の途切れは解消しましたか?
もし変わらず途切れてしまう場合は、別のスマホやプレイヤーで聴いてみてください。それでも途切れてしまうようなら不良品の可能性がありますので、販売店やメーカーに問い合わせましょう。
もし機器の組み合わせによって症状が出たり出なかったりする場合は相性問題や制御関連のエラーかもしれません。イヤホンのリセットの他、スマホに保存されているイヤホンの接続情報を一旦削除して再接続をお試しください。また症状が出る再生機器の音関連、バッテリー関連、通信関連、アプリ関連等の設定を変更することで解消する可能性があります。
最高のイヤホンに出会うために
TWSはBluetoothを利用する性質上、安定動作のためにユーザー側で工夫が必要となることもあります。そして耳は複雑な形をした感覚器官ですから、音のスイートスポットは人によって千差万別。自分の耳を知り、イヤホンの合わせ方を知ることこそが、最高のイヤホンに出会う近道だと思うのです。
ちなみに当記事執筆時点の私のイヤホンは「DENON PerL Pro」、スマホは「SONY Xperia 5 IV」です。両者の相性はスペック上は良好ですが、機器同士としてはイマイチのようで、安定動作させるのに苦労しました。いまはストレスなく音楽を満喫しています。電車の中で音が途切れることもありませんし、静かな空間で聴くAptx Losslessは最高です!他にTechnicsのイヤホンも所有していますが、こちらは高品質・高機能で使い勝手が抜群によく、どんなシーンでも快適に音楽を楽しむことができます。最近では低価格帯で全部入りの性能を実現したEarFunのAir Pro 4も気になる存在です。
音の世界は突き詰めるとキリがありませんが、TWSはいつでもどこでも気軽に音楽を楽しめるという利便性が一番の長所です。あなたにとって最高のイヤホンに出会えるよう、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。