労働組合に入りませんか

 先日、埼玉県某所で行われた某労働組合の集まりに参加してきた。埼玉県の全域から組合員が多数集まっていた。
 もちろん、具体的なことは言えないが、低賃金、不当解雇、パワハラセクハラといった問題が特殊なものではなく、現在の生産様式において一般的なものであることを改めて体感した。
 ひどい事例では、職場にトイレすら設置されなかった事業所があるということもあった。団交によってそれをなんとか設置させることに成功したといううれしい報告もあった。
 職場での不満があればぜひ近くの労働組合に相談してほしい。埼玉県内なら、私が所属している埼玉ユニオンが信頼できる(と思う)。また、必要なら連絡を取って労働相談に私が同席することもできる。
 労働運動は労働者の生活の悪化を一時的に食い止める防波堤である。必ず労働者の側に立って最後まであなたのために戦ってくれる組織である。少なくとも私は最後まで闘争に付き合おう。あなたがどういう職種か、正規か非正規か、あるいは学生か社会人か、年金受給者か、関係ない。
 現在はそもそもの労働環境が悪すぎるのである。あなたが十分にうまく働けていなくても、それは大体においてあなたのせいではない。私も16時間労働した後にミスをして怒られたが、そもそもそんなに労働させられていてミスをしないほうが正当ではないと思う。8時間だって忙しければ人間ミスもする。賃金が第一安い。埼労連(埼玉県労働組合連合会)の最低生計費調査では、埼玉で若者が一人暮らしをするのに必要な額は月給で27万4960円であるそうだ。これは時給換算すると、1831円になる。対して最低賃金はどうか。時給でいえば1078円である。普通に暮らすために必要な金額にすら全く達していないのである。貧乏なのはあなたのせいではない。
 こうした問題を解決する一つの手段は、労働組合に入って団体交渉や、争議を行うことである。あなたの生活、苦しみは変えられる。ぜひ、今の苦しみをあきらめて受け入れずに、相談してほしい。
 

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