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ハラスメントや犯罪者の関わった映画を上映するための一案

(間違った用語や前提の話など修正しました)

過去の犯罪やハラスメント行為や差別的言動などを理由とする映画作品の自粛に対し、制作側ではなく、映画館は業界的にどう対応したらいいのかを日頃から考えています。

勘違いしてほしくないのは、法律に触れる犯罪行為は法に従ってしっかり罰せられるべきと思っていて、別に擁護したくて書いてるのではありません。これから書くのはその上での意見と思ってください。

結論から言えば、成人映画のような、区分けの明示、つまりゾーニングによる上映や、冒頭のお断り書きで明示するなど、まだまだ何か新しい対処方法は考えられるのでは?と思うのです。

これは主に現在進行形で裁判や事件化してるものなどは対象となりません(ゾーニング対象外)。それは書いている自分の感情的にも無理だと思います。

想定してるのは海外の有名監督作品や、関係者に刑期を終えた人がいる場合などです。だいたいの場合、しれっと空気を読むように上映されます。(ポランスキーとか)
それよりはきっちり説明をつけての上映とした方が良いのではと思ったのがこの提案の発端でした。

ということで本題

そもそも原則として映画館は表現の自由を守る場であります。
多くのスタッフやキャストが関わった総合芸術なのだから、どんな作品でも上映の機会を再考できないかという思いは、多くの劇場(特に名画座やミニシアター)にあると思います。

ただ「自粛」の対象になっている映画を上映する場合、現状は、映画館や配給会社が世間にしっかり上映理由を発表するよう求められています。
ですが毎月数十本も上映作品を抱えるミニシアターの場合、大きな責任に対応するのは大変で、物理的に対応できない場合も多いです。

そこで解決策として、
現在の映倫のような区分けに、新しいカテゴリーを設けてはどうかと提案します。または映倫のような別の業界団体を作ってもいいと思います。

いまの制度だと、映倫が性描写や暴力描写を審査することで、R-18やPG12など上映場所は制限されるとはいえ上映可能となります
例えば現状、ピンク映画がR-18の区分をつけられのピンク系映画館で上映されています。映倫は業界内の自主規制です。検閲ではありません。この規制があることで逆に「上映の自由」が保たれています。反モラルを描いたアート作品でも、ゾーニングというルールを設けることで国からの検閲を受けることなく上映の自由が与えられます。もちろん映倫にも完全な自由があるわけではなく問題は個別にあると思いますが、この枠組みのおかげでかなりの自由を獲得できていると思います。映画業界自らの努力で、成人映画などの自由を獲得している訳です。映画館はその制度の中で上映できる訳です。

ということで、例えば一例ですが
「この作品は制作時にモラルに反する行為やハラスメント行為が行われました」みたいな断り書きが出て、18歳以下禁止、みたいな新カテゴリーを作るのはいかがでしょう?

あくまで思いつきレベルの提案ですので、まだまだ議論の余地は大きいと思います。個人によって判断基準の違うモラルの問題をもって「表現の自由」という法律が定める権利を制限するのはどこかで無理が生じる気がします。

もちろん繰り返しますが、現在進行形の事象に関しては、この制度を持ってでも上映できないと思っています。おもに想定してるのは海外の有名監督作品や、関係者に刑期を終えた人がいる場合などです。

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