何気ない笑顔。
自分はいったい、何者なんだろう。
漠然とした精神論で、人生論で捉えれば。
32年ごときの若造が、なにをいうとるねーーーん、と。
方々からお𠮟りがきそうなのですが。笑
自分の特性を知りたくて。
なにが苦手で、なにが得意で。
なにができて、なにがむずかしくて。
どんな傾向で、どんな偏りで。
出来事をとらえて、思いを巡らせるのか。
ひとりの「支援者」として。
自分の凹凸を知ろうと覚悟を決めて。
受けに行った心理検査。
最初はとてもポジティブに、これからのためにと。
前向きだったきもちが。
急にしなしなと下を向いて。
何とも言えない気持ちで迎えた朝。
気持ちと裏腹な晴天を、歩いて病院へ向かう。
これで終わりではなく、始まりのスタートに。
立つはずなのに。
こころぼんやり、てくてく、あるく。
検査は長いと聴いていたので、せめて頑張ろうと。
大好きなカフェラテを病院のコンビニで買いに行ったとき。
思い切ってLサイズを頼んだのだけれど。
区切られたビニールシート、中々届かない声。
聞き返されて必死に声にしたつもりが。
聞き取れなかったおばさまが。
とてもにこやかに親指と人差し指のハンドサインで。
「Lでいい?あらやだ、これなんのサインでしょうね。」
と、はにかんでくださって。
別のおばさまが
「西武ライオンズのLね、きっと!」
と、声をあげて笑ってくださる。
なぜだか肩の力が抜けて。
つられて笑ってしまう。
きっと毎日の繰り返しの中で。
なにげないやりとりだったはずなのに。
その何気ない笑顔に、掬われた私がいた。
沈んでいたこころが、ようやく水面に出て、呼吸するように。
掬いあげられた瞬間だった。
実際検査をやってみたら、こりゃあだめだぁ!と。
自分でも笑ってしまう出来。
詳しい結果は次回の診察になるのだけれど。
悲しいような、すっきりしたような、ちょっと複雑な。
ふわふわした、きもち。
こんなわたしだから、見える世界があって。
こんなわたしにしか、見えない世界もきっとあって。
毎日を、たいせつに、ていねいに。
ひたむきに、生きて行けたらいいな。
わたしがわたしを、いきていければ、いいではないかと。
笑える日を、つくってゆく。
誰かの役に立ちたい、その心だけは。
忘れずに大切に、いきてゆこう。
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