【デッキリスト17種類紹介】新弾で強化されたExpanded βを遊ぼう!《SSP編》【Expanded Beta】
0.はじめに
こんにちは、DalSegnoです。
Surging Sparks《SSP》がリリースされてから約1ヶ月半が経過しExpanded βのリストが沢山溜まったので、今弾もnoteを執筆することにしました。
新弾リリース初期に体調不良でnoteが執筆出来なかった分、普段よりも沢山リストを用意したので最後まで読んでいただけると嬉しいです。
また今回は新弾に収録されているカードからExpanded βに影響を与えたカードをいくつか紹介・解説していますが、Expanded β全体の環境解説はしていません。
Expanded β全体の環境解説が知りたい方は下記の記事をご参照ください。
1.新弾でExpanded βに影響を与えたカード
1-1.ラティアスex
Expanded βでは、Expandedと異なり《軽石》がカードプールに存在しない分バトル場ベンチ間の移動が少し不自由でした。
特に豊富なドローソースで後攻1ターン目から強力な動きを押し付けるデッキでは、理想的なポケモンでスタートしなかった場合に動きの再現性が担保しづらい問題がありました。
《ラティアスex》はそういった問題を1枚で解決することが出来、《ヒスイのヘビーボール》の存在からサイド落ちもケアできる点で非常に強力です。
特に《テラパゴスex》《ゴニョニョ》《ゼロの大空洞》の組み合わせは多くのデッキに応用できるパッケージの1つとしてデッキ構築の幅を広げてくれました。
1-2.トリトドン
Expanded βでは《ルギアVSTAR》が非常に強力なデッキの1つですが、《ルギアVSTAR》の強力なエンジンである《アーケオス》の動きを制限することが出来ます。
また副産物として《ピジョットex》や《インテレオン》《サーナイトex》のような強力なポケモンの特性も制限することが出来るようになりました。
また《アーケオス》へのメタとしては《グラビティーマウンテン》も有用で、《連撃ウーラオスVMAX》や《ゲッコウガex》のような120ダメージで狙撃できるデッキでは1つの強力なゲームプランを作り出せるようになりました。
1-3.ACE SPEC各種
今回収録されたACE SPECの中でも《パーフェクトミキサー》《プレシャスキャリー》《スクランブルスイッチ》《ミラクルインカム》は特に使いどころが多く、新規のデッキだけでなく、既存のデッキタイプも強力な形でアップデート出来るようになりました。
個人的には《パーフェクトミキサー》は現状唯一無二の効果のカードなので、高く評価しています。
特にExpandedでは《バトルコンプレッサー》を強力に使えるデッキタイプも多く、Expanded βには《バトルコンプレッサー》がカードプールにないことで強く使えないデッキも沢山ありました。
デッキに1枚しか採用できないというデメリットはありますが、《プルーの探索》《デンジ》《ペパー》《カイ》などグッズをサーチできるサポートは豊富にあるため使いやすい点もお気に入りです。
2.新規のデッキリスト
ここでは直近で紹介していない新規のデッキタイプを12種類紹介します。
2-1.ソウブレイズex
新弾リリース前からずっと構想があって試したかった《ゴニョニョ》型です。《セイジ》や《ブースターGX》で後攻1ターン目から攻撃する型もありますが、序盤は積極的に《博士の研究》を使えた方が安定感、強い場作り、山札の圧縮の観点から強力です。
考え方としては現スタンダードの《スボミー》型に近いと思います。
今回は《グズマ》を抜いて《キュウコン》を採用していますが、《グズマ》を採用する型も強力だと思います。
また終盤に基本炎エネルギーがほとんどトラッシュにいってしまい《キュウコン》の特性が使えない場合のために《炎の結晶》や《エネルギー回収》を採用するのも良いと思います。
2-2.サザンドラex
基本的には後攻で《カイ》《ペパー》から《プレシャスキャリー》を使用し、展開していくことを目指します。
カウンター気味に戦うことで《カウンターエネルギー》1枚から攻撃することが出来、その後サイドを先行した場合も基本悪エネルギー1枚から再度技を打てる点が魅力的です。
ゲーム終盤は《インテレオン》が複数育ってることが多いため、《超ブーストエネルギー》の条件を満たすことが出来、《超ブーストエネルギー》1枚でオブシディアンを狙いにいくことも出来ます。
2-3.フライゴンex
《フライゴンex》のストームバックのみで戦うデッキタイプです。
序盤は《ピィ》《カビゴン》《かがやくジラーチ》でサイドを渡しつつ、終盤は《ナンジャモ》《頂への雪道》を絡めつつ、《ヌメラ》や《リーリエのピッピ人形》を押し付けることで逆転を狙っていきます。
序盤に《リーリエのピッピ人形》を渡しすぎるとカウンター状態で戦うことが出来なくなることに注意しながら戦うといいと思います。
見た目以上に戦えて、とても楽しいデッキなのでオススメです。
2-4.ケッキング
相手に合わせて2種類のケッキングを使い分けて戦います。
《頂への雪道》を採用して《ケッキングex》が非ルール軸のデッキ相手に戦えるようにしても良いですが、今回は《ブーメランエネルギー》と《大きなふうせん》を採用し、非ルール軸のデッキ相手に2匹の《ケッキング》が継続的に戦えるようにしています。
2-5.ガケガニ
◎ ゼロの大空洞型
Standardで強力なデッキタイプであるガケガニをExpanded β用に拡張しました。Standardと異なる点として、エネルギーが5枚以上採用できる点や《イキリンコex》以外のドローソースが豊富な点が挙げられます。
また《ワタシラガV》は特性が強力なだけでなく、《ダブル無色エネルギー》《くさりもち》をつけて山札に帰りながら《モモワロウ》を差し出すと50+40+80で最大170ダメージを与えられるといった面白い動きも出来ます。
また先行を取る場合《モモワロウ》でダメージを蓄積する選択肢もありますが、他の選択肢も検討出来ます。
例えば相手が入れ替えを《ラティアスex》に依存しているアグロ系統の場合、先行1ターン目にとうせんぼ《カビゴン》をバトル場に出すだけでテンポを取ることが出来ます。
◎ ジラーチ型
ほとんどのカードは既存のカードプールのカードで構成されていますが、序盤に必要なカードが多く、安定感に乏しかったため《レスキューキャリー》の収録によって安定感が増しました。
サイドレースで優位に立ちやすい分、ルール持ちのシステムポケモンを採用していない窮屈感はあるので両方試してみるといいと思います。
2-6.ロストピカチュウ
エクストラの入賞デッキとして話題になったロストピカチュウをExpanded β用に調整しました。
後攻1ターン目に《ペパー》から《パーフェクトミキサー》+《森の封印石》で展開しつつロストを7枚溜めて、《ライコウ》《ピカチュウex》でサイドを取り進めるデッキです。
シンプルかつ大味なデッキなので、比較的誰にでもオススメしやすいデッキです。
2-7.ゲッコウガex
強力なサポートである《ブルーの探索》を軸としたデッキです。
《ルギアVSTAR》に対しては《グラビティーマウンテン》を貼りつつぶんしんれんだで《アーケオス》を2面取りするプランを目指します。
特性持ちでありながら自主的に場から退場出来る《ヨノワール》と組み合わせることで、《ブルーの探索》の使用条件を満たしながら強力な動きを通すことが出来ます。
過去にExpandedで流行った《トゲキッスVMAX》に近い動きも出来、戦い方も豊富です。
2-8.だんけつのつばさ
《パーフェクトミキサー》の収録で最低限のスピード感を担保できるようになりました。
似たコンセプトのマッドパーティと比べて「アタッカーのHPが高い」「基本エネルギーで攻撃できるためリソース管理がしやすい」の2点で評価が高いです。
特に《夜のタンカ》のおかげで《メタモン》の使い回しと基本エネルギーの使い回しを両立出来る点が強力で、《スペシャルチャージ》のないExpanded βではリソース不足での負けを回避することが出来ます。
2-9.Dark ToolBox
《ミュウツー&ミュウGX》の中でも《ガラルファイヤーV》の特性とシナジーがある分、《パーフェクトミキサー》を強力に使えることが魅力的です。
序盤はグッズロックでテンポを取りつつ盤面にエネルギーをプールし、デッドムーンGX+から一気に相手の盤面を崩していることを目指します。
現状グッズロックからゆっくり盤面を作っているので《ダークパッチ》や《ガラスのラッパ》は採用していませんが、速度を重視するなら採用してもいいと思います。
2-10.ルギアVSATR 《パーフェクトミキサー》
◎ アローラキュウコン型
《アローラキュウコンGX》の特性で《パーフェクトミキサー》と《しんかのおこう》を持ってくることで2ターン目に安定してアッセンブルスターが出来るようにしています。
アローラキュウコン型のメリットとして、《博士の研究》で山札を掘り進めながら《アーケオス》をトラッシュする展開が少なくなるため、主にエネルギーのリソース管理がしやすくなります。
例えば、場に《ルギアVSTAR》《アローラロコン》が置けていれば《しんかのおこう》や《ハイパーボール》1枚でアッセンブルスターまで繋げることが出来ます。
また《パーフェクトミキサー》は単純に山札圧縮としても強力で、不要になった《ルギアV》《ルギアVSTAR》《アーケオス》《アローラロコン》《アローラキュウコンGX》《しんかのおこう》をトラッシュし、終盤に向けて山札の質を高めることに貢献してくれます。
◎ ブルーの探索型
《ブルーの探索》自体が非常に強力で序盤の展開に大きく貢献してくれる一方で、中盤以降使えないカードになる点や《ブルーの探索》が引けるかどうかで安定感がブレる点、後攻前提になる点が他のルギアVSTAR派生と比べて弱い点ですが、盤面が出来ると非常に強力です。
3.前回紹介したデッキリストのアップデート版
ここでは新規カードの恩恵を受けて大幅な強化を受けたことで調整し直したデッキリストを2種類紹介します。
3-1.ハピナスバッフロン
《スクランブルスイッチ》が収録されて非常に強力なデッキになりました。
また《探検家の先導》は《博士の研究》と違い、手札がキープ出来る点と山札のエネルギーを直接トラッシュ出来る点で非常に評価しています。序盤〜終盤までずっと強いカードです。
基本的に手札を溜めつつ耐える展開が多いため《グズマ》を使う場面は少ないですが、《シロナ&カトレア》で再利用出来ることもあり1枚だけ採用しています。
強くて楽しいので是非一度遊んでみてほしいデッキです。
3-2.Metal ToolBox
《ラティアスex》の追加で安定感が上がり、非常に強力なデッキになりました。
相手が先行1ターン目でベンチを大量に展開できた場合、《グズマ》を上手く絡めないと勝ちきれなくなるため《ともだちてちょう》と合わせて多めに採用しています。
Expandedらしい大味なデッキなので使っていてとても楽しいです。
4.新弾のカードで少し強化を受けたデッキリスト
過去に紹介したリストから新弾のカードを含む数枚だけ変更しています。そこまで大幅な変更はありませんが、より使いやすいと思います。
4-1.こくばバドレックスVMAX
《アローラベトベトン》も強力なカードですが、《ルギアVSTAR》への対策を厚く取るために《トリトドン》にしています。
《トリトドン》を採用することで、悪タイプの《リザードンex》や《サザンドラex》にも少し強くなれるようになる点が魅力的です。
一方で《トドロクツキex》には弱くなりますが《クレッフィ》と手札干渉を絡めつつ、盤面で有利を取りながら一矢報えるように立ち回りましょう。
4-2.ADPパルキア
《ラティアスex》の収録によって安定感が上がり、他の強力なカードを採用出来るようになりました。
《パルキアVSTAR》がスターポータルに依存せずとも攻撃出来るため、今回は《森の封印石》を採用し後攻1ターン目のオルタージェネシスGX+を安定して使えるように組んでいます。
5.新弾とは関係ないデッキリスト
新弾のカードが1枚も入っていませんが、いいアイデアが思いついたので紹介しようと思います。
5-1.ミュウVMAX
元々ミュウVMAXの評価が低かった理由は「強力なポケモンexが台頭してきた環境で、サイドを3枚取られるポケモンはサイドレースで有利に立てないから」でした。そのため「こちらからサイドを進める展開になった場合でも《ヌケニン》で1ターンずらすことでサイドレースで有利に立つ」がコンセプトです。
《ヌケニン》はサイドレースにおいて、後攻1ターン目から2-2-2もしくは2ターン目から3-3で取られる展開を防ぐために採用しています。
基本的には先行を取り、《あなぬけのヒモ》からサイドを2枚取られないように《オドリドリ》と《ツチニン》を場に用意します。
《ツチニン》は《ヌケニン》になることで自主的に場から退場出来るだけでなく、《ミュウVMAX》に貼ることで3-3でサイドが進むことを防いでくれます。
余談ですが、サイドが3-3で進行するデッキに《ヌケニン》を採用するというアイデアは元々Cologne Regional(2019)で優勝したTord Reklev氏が使用していたギミックです。
レギュレーションや環境は違えど時には過去から学ぶのも大事だと感じました。
6.最後に
今回の記事は以上になります。
今年はExpanded βの布教を目的に沢山記事を執筆してきました。以前よりも少しはマッチングしやすくなったように感じており、微力ながら貢献出来ていたらいいなぁと思います。
今年は「新弾が出るたびに記事を1つ執筆する」を目標に活動していましたが、それなりに目標達成出来たのではないかと思います。
来年はまた新しいことに挑戦したいので、動画を作ってみようかなと思っています。特にnoteを執筆する時間と労力の問題でデッキ単体の解説をする機会がほとんどなかったので、動画で詳しく紹介出来たらなぁと考えています。
年明けの新弾後は恐らく《スボミー》が収録されることで、Expanded β環境もガラリと変化することが予想されます。
今しか使えないデッキも沢山あると思うので、今のうちに遊び尽くしたいと思います。
年内のnoteはこれが最後になるため、後語りが少し長くなりました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
今年1年、記事を読んでくださった全ての方に感謝しています!
では、良いお年を。
7.おまけ 紹介した中で個人的にオススメのデッキ
沢山紹介したので、どれから試そうか悩む人は下記を参考にしてください。