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【デッキリスト10種類紹介】スボミーがExpanded βの環境を激変させる!【Expanded Beta】

0.はじめに

こんにちは、DalSegnoです。
国内ではローテーションが実行され今週末にはローテーション後初の大型大会も開催されますが、海外は例年通り春にローテーションが実行されます。
PTCGLユーザからするとStandard環境が練習環境として機能しづらいこともあり、Expanded βを始めるいい機会になるのではないでしょうか。

今回は1月にリリースされた新弾Prismatic Evolutions《PRE》環境におけるデッキを10種類紹介しつつ、現環境が以前の環境と比べてどう変化したかについて言及していこうと思います。

また先月から動画投稿も始めました。そのため、今回紹介するリストの一部は既に動画で紹介しています。
詳細なデッキ解説や回し方などが気になれば、是非リンクから動画をチェックしてみてください。
(↓ Expanded βに関する動画をあげているYouTubeチャンネルはこちら)

また、毎度のことながら環境全体の解説は本記事では取り扱いません。
以前に環境解説の記事を執筆しているのでそちらをご確認の上、それ以降の記事と合わせてどういった推移をしているか確認いただければ現在の環境についての理解がより深まると思います。
(↓ 以前執筆したExpanded β全体の環境解説はこちら)

1.手軽なグッズロックポケモン《スボミー》の登場

《PRE》は総集編のような位置付けのパックであり、新規収録カードが多くありません。また新規収録カードの多くは日本の構築済みデッキからの収録であるため、全体的にパワーが低く環境に与える影響は極めて微弱なものでした。
しかし《スボミー》は例外で《PRE》の新規収録カードでありながら環境に大きく影響を与えるカードとなりました。

1-1.Expanded βにおける《スボミー》の使われ方

Standardと同様《スボミー》自体がデッキの軸になるデッキタイプは少ないものの、様々なデッキに採用することができ後攻1ターン目の選択肢を増やしてくれるカードになりました。

またExpanded βのカードプールでは、こちらのポケモンがきぜつすることがトリガーとなり使用できるようになるカードがたくさんあり、そういったカードの発動条件を満たすのにも《スボミー》は非常に都合がいいでしょう。

きぜつすると使える強力なカード

またグッズロックは強力な特性ロック効果を持つ《頂への雪道》と相性がよく、相手のグッズ使用とルール持ちポケモンの特性を止めることで相手の盤面が整うのを遅らせることが出来ます。
これにより、自分の盤面は強く相手の盤面は弱い状態で攻撃を仕掛けられるため戦況を有利に運ぶことが出来るようになります。

このように非常に汎用性が高いカードでありながら、他のカードとのシナジーによってはより強力なカードになれるため《スボミー》は様々なデッキで採用されています。

1-2.《スボミー》を含む汎用パッケージ

今後《スボミー》が採用されていて、後攻1ターン目のグッズロックの再現性が高いデッキは後攻を取ることが多くなることが予想されます。
特に《ペパー》が採用されていて《なかよしポフィン》《レスキューキャリー》などが採用されているデッキは後攻1ターン目のグッズロックがある程度担保されているため積極的に後攻を取っていいでしょう。

《ペパー》は本来次のターンのサポートに繋がるカードではないため《森の封印石》等を採用しない限り2ターン目以降の安定感に貢献できるカードではありませんでした。
しかし《スボミー》はグッズロック出来るという特性上ポケモンのどうぐを通しやすく、《ペパー》からサーチ出来る《しあわせタマゴ》がある程度信用可能なドローソースとして機能します。
そのため《ペパー》を4投して初動の安定感を担保しつつも次のアクションに繋げられるようになりました。

《ペパー》から繋がるこのパッケージはある程度汎用性も高いため、自然と《ペパー》が採用出来るデッキには検討の余地があると思います。

ペパーから展開できるスボミーパッケージ

1-3.《スボミー》が《ルギアVSTAR》に与える影響

以前の記事でも言及した通り、《ルギアVSTAR》はExpanded β環境において圧倒的な環境の中心であり他を寄せ付けないパワーがあります。
一方で先行2ターン目に特性アッセンブルスターから《アーケオス》を2体出すためには、ボール系グッズを駆使して《アーケオス》2体をトラッシュに送ったり相手の《頂への雪道》を回避する必要があります。そこまで大きなハードルではないものの上手く序盤を乗り越えないと後手に回りやすいデッキではありました。

しかし後攻1ターン目に《スボミー》のグッズロックが決まると、先行2ターン目以降は《しんかのおこう》や《ハイパーボール》、《クイックボール》のようなポケモンをサーチするグッズが使えなくなってしまいます
これは先行2ターン目に2体の《アーケオス》をトラッシュに送ることが困難になるだけでなく、相手の《頂への雪道》を回避するために採用されている《マーシャドー》を手札に加えるのも困難になってしまいました。

要するに《ルギアVSTAR》は序盤のグッズロック+《頂への雪道》を乗り越えるのが非常に難しく、上手くアッセンブルスターを決められたとしても《ルギアVSTAR》以外のアタッカーの準備までは非常に厳しいと予想できます。
そうなると《スボミー》を倒した返しの番で《カウンターキャッチャー》から《アーケオス》を1体倒されてゲームが始まることを覚悟する必要があり、強力なアタッカーにエネルギーが溜まる前に順番に倒されていってしまいます。

以上のことから、

1. 以前に比べて《ルギアVSTAR》の立ち位置は少し悪くなる可能性がある
2. 《ルギアVSTAR》の構築をグッズロック+《頂への雪道》に対応できるようにする

上記のような2点で変化があるのではと思います。
また《ルギアVSTAR》以外の《頂への雪道》が採用されるデッキでは、《スボミー》や《カウンターキャッチャー》を採用することで《ルギアVSTAR》に強く出られるようになります。
《頂への雪道》が採用されるデッキという点で汎用パッケージとは言いづらいものの、出張しやすいため様々なデッキで採用を検討出来ると思います。

【対ルギア】出張パッケージ

2.動画で紹介したリスト

ここからは動画で紹介したリストを再掲します。
興味のあるリストが見つかった場合は是非動画も確認してください。

2-1.レントラーex

レントラーex

《スボミー》+《頂への雪道》のパッケージを採用しつつ、《スボミー》が倒された返しで《カウンターキャッチャー》や《アンフェアスタンプ》で相手の手札や盤面を崩せるようになっています。
グッズロックのおかげで相手の盤面が弱い状態でハンデスを狙っていけるので、どんな相手も一定数止まる可能性がある点が強力です。

2-2.ドラパルトex

ドラパルトex

《ワタル♢》の条件を満たすためにはこちらのポケモンが倒される必要がありますが、《スボミー》のおかげで時間を稼ぎつつベンチのポケモンを守りやすくなります。
また《マグカルゴ》と《ドロンチ》のコンボで逆転に必要なパーツを手札に集めつつ、《ドラパルトex》の耐久を活かしながら戦う動きが強力です。

2-3. レジドラゴVSTAR(ヨノワール型)

レジドラゴVSTAR(ヨノワール型)

Expandedに存在するワンショット系のデッキタイプをbeta環境に起こしたデッキです。
《オーガポンex》の特性と手張りで盤面にエネルギーをプールしつつ、どちらかが倒されても《ネジキ》から復帰出来るようになっています。

2-4.ヤドキング

ヤドキング

序盤攻撃し始めるまでのハードルを下げるために《プレシャスキャリー》を軸として構築し、ゲーム中盤以降の手札干渉に抗えるようにドローできる仕組みを多めに採用しています。
相手のベンチバリアが厳しいですが、最低限《ミュウ》+《のろいのおふだ》で一度だけ倒し切れるようにしています。

2-5.サーナイトex

サーナイトex

Expandedのサーナイトの主流である超バレットの形ではなく、サナマシラの形で構築しています。
破格の性能である《マシマシラ》の特性を最大限活用する方向性で構築しており、《サーナイト》の高打点で相手のバトル場のポケモンを倒しつつ《マシマシラ》の特性でダメカンをばら撒いて戦います。

3.動画では紹介していないリスト

3-1.ルギアVSTAR

ルギアVSTAR

《スボミー》の登場で《パーフェクトミキサー》が使いづらくなったためもっともパワーの高い《レガシーエネルギー》型で構築。
《バーネット博士》と《ネオラントV》を多めに採用し、グッズロック下でも安定して《アーケオス》をトラッシュに送れるようにしました。

《キャプチャーエネルギー》は《頂への雪道》+グッズロック下でも《マーシャドー》から《頂への雪道》をトラッシュ出来るだけでなく、《ネオラントV》を《バーネット博士》に回さないといけない都合上、手札が増えづらい展開が多くなるため《キチキギスex》に繋がるカードとしてもかなり評価が高いです。

また《アーケオス》を1体しか出せない展開でも終盤までアタッカーが戦えるように《ガチグマアカツキex》を採用しています。《かがやくリザードン》も強力ですが、《ガチグマアカツキex》は《オーロラエネルギー》でなくても攻撃できる点と耐久力が魅力的です。

3-2.レジドラゴVSTAR

レジドラゴVSTAR

後攻から手張りした《レジドラゴV》を守りながら《スボミー》でグッズロックを狙う構築。
まだ調整中のデッキですが、へんしんスタートの《メタモン》を採用したり《ラティアスex》を採用するのも良さそうな気がします。
調整が上手くいったら動画化する予定。お楽しみに!

3-3.テラパゴスex

テラパゴスex

高耐久のポケモンを《ルンパッパ》の特性を絡めて倒しつつ、《やまびこホーン》+《グズマ》で無理矢理サイドを進め、最後に《ブライア》を絡めてサイドを取り切るコンセプトのデッキです。
《アローラベトベトン》を採用しているため《キチキギスex》の採用を見送りましたが、手札がなかなか増えず苦しい展開が続くのが課題でした。
元々は後攻1ターン目に《スボミー》でグッズロックしつつ、倒された返しで《アンフェアスタンプ》+《アローラベトベトン》を押し付けるデッキとして考えていたのでそっちの方向性で調整しなおしてもいいかも?と思っています。

3-4.パルキアVSTAR

パルキアVSTAR

《フリージオ》のグッズロックから入りつつ、《アローラベトベトン》下で《パルキアVSTAR》を押し付けるデッキです。
《アローラベトベトン》の代わりに《トリトドン》を採用するのも強力ですが、今回はよりグッズロックと相性のいい《アローラベトベトン》を選択しました。

3-5.ニンフィアVMAX

ニンフィアVMAX

後攻1ターン目に《セイジ》から《ニンフィアVMAX》に進化させることで、300以上の大ダメージが出せる構築です。
個人的にVMAXは倒されるとサイドを3枚取られる都合上あまり評価していませんが、《ニンフィアVMAX》は《リボンバッジ》のおかげで倒されてもサイドが2枚しか取られない点が魅力的です。
ドラゴンタイプの枠は《トリプル加速エネルギー》が有限リソースであることから特性で回収出来る《レジドラゴVSTAR》を採用していますが、《森の封印石》にVSTARパワーを回すことも多いため、《かがやくムゲンダイナ》や《ヌメラ》《シャリタツ》などもいいと思います。
個人的にこのデッキの先行1ターン目は《ニンフィアV》の特性を使いたいため、《レジドラゴVSTAR》と入れ替えるなら《ヌメラ》がいいかなと思います。

4.最後に

動画投稿を始めて1ヶ月程経ちましたが、当初の想定よりも沢山の人に見ていただけてとても嬉しく思います。
動画を見てくださった方、チャンネル登録をしてくださった方、リポストやいいねをしてくださった方など関わってくださった方々にこの場を借りてお礼申し上げます!本当にありがとうございます!

これからもExpanded βという魅力的なレギュレーションが多くの人に認知され、楽しまれるように活動を続けていこうと思うので引き続きよろしくお願いします!

また、Expanded βに興味を持った方は是非チャンネル登録もよろしくお願いします!
最後まで読んでいただきありがとうございました!

5.おまけ

以前、動画のコメントでデッキのリクエストをいただきました!
もし紹介して欲しいデッキをリクエストをいただけましたら、Xやnoteでリストを紹介させていただきます!
もしかなり上手く組めた場合は動画化もするので気軽にコメントいただけると嬉しいです!
(ものによっては調整が難航し、紹介までに時間がかかるものもありますのでご了承ください…!)

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