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残穢

動かなくちゃ。どうしてこう何事に対しても怠慢なんだろうね。それが精神的な疾患によるせいだと明確に判明しても、楽にはなれなさそうだから困る。この後に及んで楽に生きられる未来は無いのだから、出来ること全てに全力で取り組んで貰わないと困るんだよ。頑張ってくれよ、私。

つくづく『忙しい』という字はよく出来ていると痛感する。心を亡くすと書いて忙しい。その通りだ。実際に完全に忙殺されていた6月までの私は心を亡くしていた。その結果自分でも自覚しないまま心身に相当な負債を抱えていたらしく、今反動でこのようなことになってしまっている。だが肉体が一旦落ち着いたからと言って心が元に戻ったかと言うと、まるでそんな気はしない。どうも心が忙しないと言うか、思考が纏まらず、何事にも打ち込めていないのが現状である。本来自分が好きだったはずのことや、楽しいと感じられていたことさえ色褪せて見える。不安や焦燥感の靄が幾重にも重なって、脳内は常にどんよりと濁っている。どうすれば晴れるのか。自分でもよく分かっていない。ただ、この状態を書き留めておくことが、未来の自分への救いになるよう祈りを込めて文章を起こしている。体は重い。書き終えたら少しは動けるだろうか。

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