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ADHDエンジニアがコンサータを1年間使ってみた所感

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〜3月12日 20:30

私は専門医ではありませんし、医学的な国家資格は持っていません。
あくまで使用者としての感想や個人的見解を記載しているだけなので、この記事に記載されている内容を鵜呑みにせず、必ずご自身で調べて、ご自身の判断で意思を持ってこれからも行動してください。



株式会社エンカレッジより


こんにちは!注意欠陥・多動性障害の現役エンジニアです!

ADHDの私がADHDの治療薬であるコンサータを1年間使用してきたので、その感想をここに記します。


はじめに


私は幼少期から現在まで完全にADHDでした。

それを実感している具体例としては

  • 貧乏ゆすりが今でもやめられない

  • 多動症であり、貧乏ゆすりだけでなく、体を常にこまめに揺らしていないと耐えられない

  • 喋りだしたら止まらなく、3~4時間くらいはずっと話し続けてしまう

  • 衝動性が高すぎる。思いついた瞬間にすぐに行動してしまうため、これまでに大量の失敗をしてきた(あと少しの成功もした)

  • 人の話を集中して聞けない。小学生、中学生、高校生、大学生のときの授業中は9割以上寝ていた。当時は自分がナルコレプシーだから寝ていたのかなと思っていたが、楽しいことをやっている時は睡眠時間はかなり短かったので、ナルコレプシーではなかった。社会人になってからも会議中に寝まくっていたため、常に怒られていた。

  • 順番を待てない。並ぶことがとにかく嫌いなため、並んだり待ちが発生する場所には一切いかない。行く場合は必ずゲームを持っていったり、kindleで本を購入することにしている

  • 忘れ物が多すぎる。小学生の頃は週に一回家の鍵を無くし、小学校から返ってきても親が帰ってくる21時頃まで家に入れないというイベントが発生していた。鍵をなくした場合玄関の鍵から交換しないといけないため、親から本気で怒られていたが、それでもどうしても無くしまくってしまっていた。

    • 宿題もちゃんとやったのにほとんど学校に持っていけたことはなかった。というかランドセル自体忘れて行くので、手ぶらで学校に行き、何も出来ないことが多かった。

など、上げたらキリがありませんがこれまで「自分はADHDかもしれない」と感じるエピソードは多々ありました。


私はMarch卒なのですが、ほとんど高2まで勉強しなかったのにMarchを卒業できたのは奇跡かもなと感じています。

よく「March乙!」などと鼻息荒く言ってくる方が居ますが、Marchでも世間一般では普通に高学歴ですからね。

今となってはADHDだったからこそ上手くいったこともあると感じていますが、今まで生きてきた感想としては、圧倒的にデメリットが多かったな~と感じています。

そもそもADHDとは?



三上内科クリニックより


ADHD神経発達症(発達障がい)の1つで、不注意(気が散りやすい、忘れ物が多い、不注意な間違いが多い)や多動性-衝動性(落ち着きがない、我慢するのが苦手)が高いという特徴を持ちます。


発症の要因としては、遺伝的な要因と脳発達要因が知られていますが、その仕組みと関係性についてはまだ明確な答えはないのが実情です。


決定的な原因は不明とされていますが、遺伝的要因や環境要因など、複数の要因が考えられています。

中でも特に、ドーパミン(DA)ノルアドレナリン(NA) の神経伝達に問題があるとされています。

ドーパミンD4受容体(DRD4)ドーパミンD5受容体(DRD5)ドーパミントランスポーター(DAT1)シナプス間隙に関する説明はここではしません。

私は薬に対する国家的な資格も持っていないし、専門家でもなく、趣味で調べているだけのものなので、私の発言は鵜呑みにしないでください。また、間違っている部分があれば教えて下さい。

とにかくADHDの原因はドーパミン異常から起こる現象であり、正常な人よりもドーパミンがすぐに除去されたり、分泌されなかったりします。

そのため、ADHDの人は酒やゲーム、ギャンブルなどのとにかくドーパミンが出やすいものにハマりやすく、人生で常にリスクを求めるような行動を取りがちです。

かくいう私もそうです。

私はギャンブルは一切しませんが、ゲームは子供の頃から大好きで、ハマって一ヶ月くらい学校に行かないこととかよくありました。

お酒はそんなにたくさん飲めないので、ビール一杯を週末に飲む程度ですが好きです。

そして何よりリスクを取ることが大好きです。これはもう性でしょう。

この性質によって、ADHDの人は一部大成功する人もいますが、中には破滅する人も居ます。

もちろんそれは極端すぎる例で、ADHDも実際は平均から外れた人達に名前をつけているだけであって、この世はすべてグラデーションであり、人生のタイミングでもドーパミンの量も、行動も、考えも異なると思っています。

ただ、私はこの症状に長年苦しみ、なんとか仕組みで解決できないものかと色んなことを調べてきました。


コンサータ(メチルフェニデート徐放剤)とは?


QLifeより

この疾患の過剰診断と薬物投与には強い批判があり、薬物によらない治療法も模索されています

ADHDの章で解説したように、ADHDの原因はドーパミン不足です。

ドーパミンが不足しているために、集中力が続かないという症状が発生してしまっています。

コンサータを服用することでドーパミンの再取り込みを阻害し、脳内のドーパミン濃度を増加させます。

これにより、正常の人よりも興奮を感じづらいADHDの人が、ADHDによる症状を抑えることが出来るという仕組みになっています。

メチルフェニデートは速効性があり、飲んでから10時間程度効果があります。

メチルフェニデート(コンサータ)以外にも

  • アトモキセチン(ストラテラ)

  • グランファシン

などがあります。

ストラテラは過集中に対して視野を広げるような効果があります。

コンサータ以外のADHDに対する処方薬としては、ストラテラ、インチュニブなどありますが、私はドーパミン不足による影響が大きく、更に速効性のあるものが欲しかったので、コンサータをお願いしました。

ADHDのタイプにも

  • 過集中

  • 多集中

  • 覚醒度が低い

など個別の症状があるので、ちゃんと自分がどのような症状に悩んでいるのかちゃんと認識することが大切です。

処方してもらうには?



https://sunao.clinic/qa/archives/878


処方してもらうには登録医からの認定が必要です。
また、処方できる薬局も限られます。

ADHDと認定してもらって、カードを貰う必要があります。

コンサータを処方できる登録医が在籍する医療機関は非常に限られます。
ここでは具体的なクリニック名などを記載することは避けますが、どうしても困っていて知りたい方が居たらDMください。


私は東京に住んでいるので、東京のクリニックに行っています。

2週間分しか毎回処方されないため、2週間おきにクリニックに行っています。


歴史的経緯


なぜここまで厳重な管理がされているかと言うと、日本ではナルコレプシーの治療薬としてリタリンを服用し続けていた25歳男性が、薬物依存症になった末、飛び降り自殺する事件が起きました。

また、あるクリニックが患者にリタリンを大量処方していたとして、医業停止処分が下りました。

このように過去に様々な問題が発生しており、現在でも副作用が強いということが十分に認識していない方が軽い気持ちで服用することのないように、面倒で複雑な仕組みになっています、


副作用

  • 食欲がなくなる

    • 私は一日一食が限界になりました。

  • 常に吐き気がする

    • 朝飲んでから10時間は常に吐き気があり、モノを食べられない

  • 覚醒作用が強く眠れなくなる

    • 私は全く眠れないため、ゾルピデムという入眠導入剤も処方してもらっています

  • 物事を始めたらやめられなくなる

    • 仕事など、つまらない作業でも12時間以上過集中してぶっ通しで出来ますが、逆にそれ以外できない(やりたくない)ときがあります

  • 希死念慮(自分はなかったが出る人もいるらしい)

  • 脳の興奮を高めるため、不安を強めたり、躁状態を導く

    • これは確かにあるなと実感しています。急にめちゃくちゃ将来が不安になったり、いきなりなにかやりたいことが発生して変なことをし始めることがあります。ただ前からそうなので、コンサータによってこれが強くなっているかは微妙なところ。

  • 精神依存がある


メリット

  • 集中力が飛躍的に高まる

    • 今まで仕事や勉強など、楽しくないことは全然集中出来なかったのですが、コンサータを服用し始めてからコツコツと努力することが全く苦ではなくなり、仕事もすごく楽しくなりました。ミスも圧倒的に減りました。

  • 一つの物事に長く取り組めるようになる

    • 私はプログラミング、ピアノなど、長く取り組むことが苦手だったことに対しても長い時間集中して取り組むことが出来るようになりました

  • つまらない仕事も楽しくなる

  • コツコツ努力できる

  • 仕事し続けられる(14時間ぶっ通しで仕事してたりしました)

  • 過集中出来る(ゾーンに入っている状態が常に続いているような感覚)

  • ミスが減った

  • 日中の眠気が消えた

  • 活動的になった

メリットだけ見るとすごく良いものに見えますが、前述したとおり、副作用が強いので、使用にはくれぐれも注意しましょう。

副作用への対処策


私は以下の方法で副作用に対処しています。

  • 胃腸薬を貰うことで胃のムカつきを抑える

  • 寝れないのでゾルピデムという入眠導入剤を処方してもらっている

こうすることで、私の中では少し辛い、不眠と食欲不振という副作用に対応しています。


使用感


ここからは有料とさせていただきます。
理由としては、「本当に必要な人だけ薬物療法を頼ってほしいから」です。

無闇矢鱈に薬物療法を試すべきではないと思っているため、対価を払ってでも知りたいという方のみ、続きを読んでください。

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2月10日 20:30 〜 3月12日 20:30

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