見出し画像

セミナー報告 カタリバデール#3

2024年5月10日に開催されましたカタリバデール#3のセミナー報告です。
今回はデールワークス九州代表の中村より『上肢パターン時の体幹筋の活動を筋電図で確認してみた』というお題でした。

PNFパターンにおける筋の活動

PNFパターンでは特に四肢のパターンを用いる際に運動制御およびイラディエーションの原理により主動作筋以外の部分にも筋活動が現れます。運動連鎖といったり、筋連鎖という言葉でも表せることができると思います。臨床の中でも良く用いる方法です。

主には遠位部分の主動作筋が書籍には記載れています。詳細は書籍をご覧ください。

PNFのコースや講習会に参加したことがある方々は体幹が働くことが体感したりしますが、あまりどの体幹筋が働くのかという詳細はあまり報告されていません。今回は先行研究ということで筋電図を腹斜筋、多裂筋などに取付、その活動を報告してくれました。

実際にどう活動するか?まずはその入口部分です。

筋電図波形の報告

PNF経験者であれば何かしらの結果予想を想像できるかもしれません。自分も聴講しながら「きっとこうだろうなぁ」を思い聞いていました。

結果報告:体幹筋に筋放電はみられます。詳細は・・・参加者特典ということで。

詳細は参加者特典ということで伏せますが、予想よりも腹斜筋の活動は大きく、大胸筋などのアウターマッスルの活動が少ないことに驚きました。そして筋放電のタイミングも面白く、様々な先行研究で行われている内容に類似している部分も多くありました。臨床にも応用できそうな要素でした。

中村の方からもありましたが、対象者3名ということでこれが正しいであったり、こうであるということは言い切ることはできません。しかし受講生の皆様からも多くの質問がありましたが、臨床で効果的にパターンを用いるためにどうするか?という部分のヒントであったり、これからの発展に繋がる内容を皆様と語ることができた会でした。

アート&サイエンスと言う言葉がありますが、PNFはアートの部分、つまりハンドリングスキルであったり、個人の上手さによる部分に焦点を当てられていることが多いですが、こういったサイエンスの部分も取り入れることでさらに臨床の幅が広がるのではと感じたセミナーでした。中村は今後もこういったデータを取る予定とのことで、今後の報告も楽しみです。

文責 原口


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?