【MTG】ストリクスヘイヴン:魔法学院 リミテッド最速考察 妥協の嵐
フルスポイラーが思ったより早かったのでビビりました。
「発売後の考察記事」の精度はプロプレイヤーの人たちにかなわないので、スピードを売りにしていこうと思います。ファ○通の最速攻略本の立ち位置を目指します。
1.キーワード能力のおさらい
1.1.履修と講義
履修は手札ルーター、若しくはゲーム外から講義カードを手札に加えるという効果です。後者を選択すれば実質リソースで得をすることになるので有効活用するに越したことはありません。
リミテッドではメインデッキに入れなかったカードはすべてサイドボードとして扱うため、一見不要そうなものやカードパワーが弱そうなものでもピックした方が得になる可能性があります。何なら色があっていなくても手札コストに使ったり、宝物トークンから無理やり唱えることも可能・・・と、まぁ流石に手札をルーティングした方がいい気もしますが。
実質、単色の講義はレアリティが高く、混成マナの講義はコモンですがダブルシンボルのため、無色の講義カードをピック出来たらラッキー、くらいのイメージでしょうかね。
1.2.魔技
かつて常盤木キーワード能力だった果敢の亜種のような能力です。トリガーとしてはインスタント・ソーサリー限定でコピーでも可、効果は様々です。
リミテッドの基本線はやっぱりクリーチャーでの殴り合いになるため、大量のインスタントやソーサリーを意図的に構築するのは中々難易度が高いです。そのため、「このターン中パワー+1」みたいな能力はあまりあてにせず、+1/+1カウンターを乗せるとかライフゲインやドロー能力などのカードを採用していきたいところですね。
また、魔技を持つカードをベースにデッキを組むのであれば、採用するインスタントやソーサリーのコストも気にしたいところです。
1.3.護法
これに関してはカード単体の評価に係るものでアーキタイプを形成するようなものでもないです。以前にもこんな能力持っていたカードありましたしね。飛行とかについてたら除去されにくいのでかなり強い(相手からしたら御しにくい)、くらいの感覚ですね。
その他、「モード」「混成マナ」などのキーワードがあります。が、今回の一番の目玉はやっぱり「5つの大学」という、今エキスパンションそのものになります。これはそのままアーキタイプに直結するため、後続の記事でお話しします。
2.環境の評価
単色のカードが非常に少なく、マルチにコモンのカードがあるので環境としては「ラヴニカ」に近いと思われます。今回は対抗色(白黒、青赤、黒緑、赤白、緑青)でわかれています。
2.1.クリーチャー
単純なマナレシオでいえばコモンは2マナ2/2、3マナ2/2~2/3、3/2の間くらい、4マナ3/3で5マナは数えるくらいしかいません。6マナコモンのクリーチャーは「歯車の文書管理人」だけですが、4/5なのでそこまで強そうでもないです。
コモンP/Tのトップは5マナ5/5の「ウィザーブルームの誓約魔道士」、4マナにトークン込みの「獣魔術の教授」とデメリット持ちの2マナ「湿地帯のグロフ」がいるので、素の戦闘力はやはり緑に分がありますが、今回は+1カウンターを置く能力がかなり多いため、額面上のコンバットになることは少ないかもしれません。
その上、飛行が(クリーチャー総数に比べると)かなり多く、回避能力持ちを強化して上から殴る、地上は守備で固めるというプランも全然ありですね。飛行クリーチャーとしては「戦闘学の教授」が抜けて強く思えます。何で警戒までつくんだろうコレ。
なお、緑黒にアンコモン4/7/6、レアに4/11/10とかがいます。いずれもマナの色縛りがキツイ上にデメリット能力持ちですが、他はそんなにびっくりするようなのはないです。
2.2.他のスペル
一方で除去に関していうとコモンを見れば種類数に乏しく、白の『英和の心』枠はアンコモンの「居残りの渦」に代わり、青のタップオーラ枠と赤の『ショック』枠が存在しません。
コモン除去を並べると白はタップ除去の「除名」と『大物潰し』枠の「学舎防衛」、青は不確定打消しの「却下」とバウンスが「ゼロ除算」「本への没頭」の2枠、黒が「魔道士狩りの猛攻」と一応「悪意の打ちつけ」、赤が「白熱する議論」と「色素の嵐」、緑の格闘が「魔道士の決闘」、白黒の「エクスタスの隆盛」、そして相手を1ドローさせる無色の「殲滅学入門」となります。
前回のカルドハイムと比べると、除去のスペックはかなり低い印象ですね。色別だとやはり黒が一歩リードということになります。
一方でクリーチャー強化のカードが多く、特に+1/+1カウンターを乗せるスペルがいつもの倍くらいあるため、他エキスパンションと比べて飛行やトランプル、威迫などの回避能力持ちが強い環境だと思います。
3.アーキタイプ別総評
この環境はマルチカードが対抗色5つしかないため、これに特化してコメントしていきます。
3.1.シルバークイル(白黒)
従来の青白のような飛行を中心にしたビートになります。トークンも2/1飛行の墨獣になるのですが、シナジーぽい効果は「影翼の桂冠詩人」くらいになります。
飛行クリーチャーと除去を第一優先、+1/+1カウンターを乗せるカードと地上の壁をその次にピックすることになります。「優秀な学徒」や「悪意に満ちた部隊」などが壁候補ですね。
基本に忠実な王道型のアーキタイプになりますが、白黒のレアが除去と微妙なクリーチャーしかいないため、初手から入りにくいというネックがあります。
3.2.プリズマリ(青赤)
マナコストの高いカードを軽減能力や宝物トークンで緩和しつつ、魔技も発動しちゃおうというアーキタイプ。トークンは4/4と変哲も何もないですが、5大学で一番スタッツが高くなっています。
大味のスペルは連発もできず、デッキに投入しすぎると事故の恐れがあるので、どちらかというと魔技持ちのクリーチャーを複数並べて、一度のインスタント・ソーサリーで大量誘発させるように狙っていきます。
必然、バランスがカギになってくるため、上級者向けのアーキタイプになるかと思います。魔技持ちも青、赤単色に居ないのでピックも難しそうですね。
3.3.ウィザーブルーム(黒緑)
ライフゲインに恩恵があるカードと生贄戦法の2つを持っていて、それらを繋ぐ要素として邪魔者トークンがいます。
「デーモゴスのタイタン」や「デーモゴスの悲哀喰らい」などのデカブツカードは回避能力がなくチャンプでしのがれてしまうので、トランプル付与や除去をしっかりピックするのが重要かと思います。
ライフゲインから「血の研究者」を育てて殴るというのが一番簡単なプランかと思います。アリストクラッツに近い戦法になりますね。
3.4.ロアホールド(赤白)
トークンの種族にもなっているスピリットを強化しつつ、墓地の利用・回収がテーマになっています。
今までのエキスパンションと違いオーラや装備品が少なく、従来の赤白とは違う立ち回りになるかと思います。物量作戦は仕掛けられそうなので全体強化はあってもいいかもしれません。
スピリットの強化カードがないとかなり淡白なビートデッキになるので、裁定でも「実地歴史家、クイントリウス」は欲しいですね。
3.5.クアンドリクス(緑青)
土地ブーストして8枚並べることで恩恵のあるカードを使っていきます。トークンのフラクタルは基本0/0で、色々な値の1/+1トークンを乗せる、という一風変わったトークンになります。
特にXコストのカードを大きな数値で唱えるためにも、永続的に土地をサーチできるカードは採用していきたいですね。
「ワームホールの海蛇」を採用して2体アンブロックで殴れれば、後半の詰めとしてはばっちりです。「力線の発動」などで生成したトークンの打点を通すためにもぜひピックしたいところ。
今回は以上になります。
文字数少なめなので無料公開。
それでは皆様、よいMTGを。