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ポルトガル語のオブリガートと日本語のありがとうの語源は何か関係ありますか?

ポルトガル語の「obrigado(オブリガード)」と日本語の「ありがとう」は、意味は似ていますが、語源的には直接の関係はありません。それぞれの言語において独自に発展した表現です。

ポルトガル語「obrigado」の語源

• **「obrigado」**は、ラテン語の「obligatus(義務を負った、束縛された)」が語源です。この言葉は、「obligare(義務を課す、束縛する)」という動詞から派生しています。
• 「obrigado」は直訳すると「私は義務を負っています」という意味で、感謝の気持ちを表す際に「感謝の義務がある」というニュアンスで使われます。

日本語「ありがとう」の語源

• 「ありがとう」は、日本語の形容詞「有り難い(ありがたい)」から派生した言葉です。「有り難い」は、「有る(存在する)」+「難い(むずかしい)」で、「滅多にない」「珍しい」という意味を持ちます。
• つまり、「ありがとう」は本来、「めったにないほどありがたいこと」という感謝を示す表現として使われていました。

関連性について

歴史的に日本は16世紀にポルトガル人と接触し、その際にポルトガル語のいくつかの単語が日本語に取り入れられました(例えば、「パン(pão)」や「ボタン(botão)」など)。しかし、「ありがとう」はそれ以前から日本語に存在する表現であり、ポルトガル語の「obrigado」との直接的な影響はありません。

意味的に「感謝」を示す点で似ていますが、偶然の一致と言えます。

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