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何故スイス旅行記を書こうと思ったか

この記事はスイス旅行記を書き始める前の所信表明的な記事になります。

スイスに旅行に行ってみて

今回スイスには新婚旅行で行きました。
ただ新婚旅行の行き先としてはスイスは割とメジャーではない場所かと思います。
そしたらなぜスイスなのかというと、妻がスイスにとてつもなく惹かれていて、大学時代に1度行って見た景色をもう一度見たいと言っていたから。

僕はもちろんスイスには行った事はなくて、今回の旅行が初めて。車が好きな僕はドイツのアウトバーンを走りたいという気持ちが強かったので、あまりスイスには関心はなかった。というのが正直なところです。

とにかく物価が高い、観光に力を入れている国、永世中立国、時計が有名。と知っている情報はあるものの、この情報をもってしてスイスにいきたい!となるような知識は行く前はありませんでした。(知ってる情報が偏っているのはさておき)

しかし、いざスイスに行って帰ってきて思う事は、それまでの気持ちとは全く違って、妻と全く同じ気持ちになりました。

「また行きたい!!」

マッターホルンやメンヒ、アイガーなど、スイスの雄大で壮麗な山々。初夏の綺麗な緑、残雪の白、澄んだ青空という贅沢すぎる彩りが360°広がる山岳地域。静かで広々とした電車で移動しながら見る長閑で可愛い街並み。など見どころだらけのスイスは本当に僕の中で魅力的な国と様変わりしたのです。(タイやフィリピンも良かったけどまた行きたい!と渇望するほどではなかった)

クライネシャイデックから見るアイガー 妻撮影


なぜ旅行記を書こうと思ったか
〜総額90万のカメラが盗まれた〜

この旅行記の中でおそらく1番のハイライトとなる部分は「旅行中のカメラ盗難」になると思います。総額90万円と一介のサラリーマンには相当厳しい金額分のカメラ機材を盗まれました。撮影データもろとも盗られてしまい、データのバックアップもしていなかったので、撮影した写真のほとんどが消えてしまいました。

Nikonのミラーレス、GRⅢというコンパクトデジカメ、iPhone という機材を現地に持ち込み、Nikonの機材を全て盗られてしまったのです。残った写真は盗られなかったGR3で撮った写真とiPhoneで撮影した一部の写真。

写真の一部を残すことができたので、その点は不幸中の幸いだった(怪我とかもなかった)のですが、旅行の間、移動中はGRで撮影し、ここぞという時の綺麗な景色はNikonで撮るという撮り方をしていたので、GRの写真を見返してもいい景色の写真はほとんど残っていなくて、あるのは移動中の何気ない写真ばかり。

「お!ここの写真はもしかして残ってる!?」

と思っても残っているのは1〜2枚程度で、スクロールすると次の写真は翌日の朝食の写真が出てくる有様。歌のAメロで散々煽られて、サビだけ聴けないみたいな状況が何回も繰り返さえるのです。

帰国後にGRの写真を見返すとサビの部分である肝心なところだけ写真が抜け落ちていて、見ていると徐々にブルーな気持ちになってくる始末。時間をおいて同じことを何回かやってみたものの気持ちは変わらず、見る気も無くなりしばらく写真を放置していました。

ただ、時間というのは便利なもので、日々を過ごすだけで記憶を消化して、気持ちを平常に戻してくれます。写真を見返すと思い出す悲しい気持ちも例外ではありません。時間が立つに連れ気にせず見れるようになってきました。ただ、それと同時に、当時の細やかな記憶も薄れていってるなとも思いました。

カメラを盗られた日から、スイス旅行で見た1番綺麗な景色である、3100クルムホテルからのマッターホルンの夕焼けと朝焼けの記憶は、絶対に忘れないように何回も想像して思い出して、目に焼き付けていたのでしっかりと思い出せるのですが、それ以外の綺麗な景色や小さな記憶は徐々に消えていってしまっていたのです。
これはまずい。

スイスの山々とその麓に立つ民家


写真は口で語るよりも簡単に多くの情報を相手に正確に伝えることが出来ます。カメラのシャッターを切るだけで相手に感動から悲しみまで様々な感情を抱かせることができる。自分の見たものを相手に共有することができる。残しておきたい瞬間を記録することができる。切り取り方次第で自己表現のツールにもなる。だから、より綺麗なカメラで残したい。そう思って撮影した写真達はデータが盗まれ、記録として存在しないものとなり、唯一残った思い出という記憶も細かなディテールが見えなくなってきている。

”だったら他の媒体で残さないと”そう思いました。
そして”せっかく残すなら誰かに見られる形で残したい”
とも思うようになりました。

海外旅行の記憶や情報を残すことの価値

せっかく残すなら誰かに見られる形で。というのは
海外旅行の記憶や情報を残すことに価値があると感じたから。

情報を自国の言語で見ることができる。これって今の世の中当たり前のように思えるけど、すごく有り難いことなんだと改めて気づきました。

スマートフォン全盛期の今、海外旅行はスマホがあれば楽しめます。飛行機の予約、現地の地図、翻訳、通信手段、決済も。全部スマホで完結できる。(なんて便利な代物なんだ。)ただ、そんな現代においても、現地の細やかな情報を調べるのは少し骨が折れる。

例えば日本で言うと、大阪環状線の紀州路快速は下手すると和歌山に誘われるとか、高速道路には一定期間と区間乗り放題になる割引があるとか、東寺の有名な紅葉ライトアップの撮影場所はどこにあるとか、結構調べるのが大変。日本人なら検索して見つけられるかもしれないですが、外国人は果たして見つけられるでしょうか。

とはいえハワイや台湾、韓国など日本人に馴染みある海外旅行先は情報も充実しているのでしょう。でもスイスの小さな街に関する情報はそう多くはない。ましてや、この写真を撮りたい!と思った時、撮影地の情報を入手するのは少し手間がかかる。(僕の検索力が弱いだけかもですが)

シュテリ湖 条件がいいと逆さマッターホルンが見れます 妻撮影


個人的にその答えを見つけるのにごく重宝したのが個人ブログの記事でした。個人の日記的に書き残された情報が僕に撮って何よりも価値のある情報になったのです。(ありがとう先駆者の方々。)

こうやって個人の記録的に書き残したものでもいつか誰かの役に立つかもしれない。それなら見える形で記録を残そう。そう思いました。
このノートも将来の誰かの役に立つ存在になればいいなと思い、綴っていこうと思います。

今「チ。地球の運動について」にハマっているのですが、登場人物のヨレンタは言いました。「文字はまるで奇跡ですよ」と。
ヨレンタに影響されたオクジーくんのようにしっかり文字を使って残していきたいと思います。

とはいえ、僕には巧みな比喩表現や取り留めもない感情をうまく言葉にする力はないので、暖かく見守ってください。役にたつ情報多めで書けたらいいなと思ってます。

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