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熱波師と生成 AI エンジニアリング

週末熱波師として活動しているつっかーと申します。普段は IT 企業でプロジェクトマネージャーをしています。サウナ歴 3 年目、40代も半ばに差し掛かろうとしています。

生成 AI 技術がめまぐるしく発展している昨今、サウナ業界でも急速にデジタル化が進んでいます。本記事では、私の普段のロウリュ業務における生成 AI との関わりを例に私たち"熱波師"がどのように AI と付き合っていくか考察してみたいと思います。

本記事は、2024年12月23日に投稿した拙著 note 記事「おじさんエンジニアと生成 AI エンジニアリング」のパロディです。元記事の内容を、生成 AI に食わせて、アレンジしたものを微調整しています。内容は事実に基づいていますがあくまでも私の個人的な見解であり、所属する施設や団体とは一切関係ありません。

0. 生成 AI とはなんなのか

生成AI(ジェネレーティブAI)は、コンピューターが画像、文章、音楽、動画などの新しいデータを自動的に生成する技術を指します。従来のAIがデータの分析や分類に特化していたのに対し、生成AIはクリエイティブな作業を支援する力を持っています。

最近ニュースでも見聞きするようになった「ChatGPT」は、生成 AI 技術の代表例です。あたかも人間のように様々な問いや依頼に答えてくれます。

ChatGPT の画面イメージ

1. なぜ"熱波師"が AI に注目すべきなのか

企画・宣伝担当として

熱波師といっても、施設や役割は人それぞれかと思いますが単純にロウリュを行う立場より、イベント企画や広報を担当する立場の方も多いのではと思います。その場合、熱波師として AI を活用すること以外に、施設スタッフの立場でも AI を活用する視点が必要です。

  • マーケティング・集客

    • SNSコンテンツの最適化

    • ターゲット層の分析

    • 顧客行動パターンの予測

  • イベント企画・運営

    • 季節性を考慮したイベント提案

    • 参加者数の予測と最適な実施時期の選定

    • コスト試算と収益シミュレーション

  • 顧客体験の向上

    • パーソナライズされたサービス提案

    • クレーム分析と改善策の立案

    • リピーター施策の効果測定

  • 業務効率化

    • シフト最適化

    • 在庫・消耗品の管理

    • マニュアル作成支援

  • リスク管理

    • 安全対策の立案

    • 緊急時対応フローの整備

    • 衛生管理基準の遵守確認

限られた人数で多くのことを行う必要があるため、一人何役もこなす必要があります。サウナブームはまだまだ健在で、競合店舗も多数あり、企業努力が求められます。もはや逃れることはできません。

プレイヤーとして

熱波師は多忙です。お客様対応やスタッフからの相談など、人と接することも大切な業務です。必然的に自身のロウリュ練習時間は、早朝や営業後になりがちです。

スタッフにタスクをお願いするにしても、その下準備など、やることはたくさん。ひたすらタオルを振るうだけの日々が懐かしい。。。

限られた時間を出来るだけ練習時間にあてるため、事務仕事は効率的に進めるたい。

以上の背景から、生成 AI を活用して何ができるか、検討したいと思います。

3. 熱波師の日常業務での活用例

ここからは、私自身や周囲の熱波師たちが行っている"リアルな活用事例"をいくつかご紹介します。

3-2. ロウリュイベントの流れの設計

新たにイベントを考案したり、既存の流れを改善する際に利用します。プロンプトが曖昧だと期待する効果が得られにくくなるので、その点は注意が必要です。以下は一例です。

# 命令書
あなたはプロの熱波師です。以下の条件に従い、ロウリュプログラムを設計してください。

## 制約条件
1.安全性を最優先すること
2.室温と湿度の変化を具体的に記載すること
3.プログラムの所要時間は明確に指定すること
4.使用するアロマの種類と量を明記すること
5.動作の細かい指示を含めること
6.想定される効果を明記すること

## 出力形式
以下のセクションを作成してください:

- プログラム概要
全体の流れと期待される効果を簡潔に説明
- 必要な準備物
使用する道具やアロマなどをリストアップ
- タイムライン
時間経過に沿った具体的な動作指示
- 注意事項
実施時の留意点や安全管理のポイント


プログラム概要

このロウリュプログラムは、利用者にリラックス効果と爽快感を提供することを目的としています。3段階に分かれたプログラムで、段階ごとに室温と湿度を調整し、利用者に心地よい熱波体験を届けます。アロマを使用してリラックス効果や集中力向上効果を引き出します。


必要な準備物

  • アロマオイル: ユーカリ(15滴)、ペパーミント(10滴)

  • アロマ用水: 1L

  • ひしゃく: 1個

  • ロウリュ専用タオル: 2枚

  • サウナストーン: 通常使用されるもの

  • タイマー: 時間管理用

  • 冷却タオル: 必要に応じて


タイムライン

0分~5分: ウォームアップ

  1. 室温と湿度: 90℃、湿度30%を維持。

  2. 動作: 参加者に注意事項を説明し、軽い深呼吸を促してリラックス準備を整える。

  3. アロマ投入: ユーカリオイル5滴を500mlのアロマ用水に溶かし、サウナストーンに少量ずつかける。

5分~10分: メインヒート(リフレッシュ)

  1. 室温と湿度: 95℃、湿度40%まで上昇。

  2. 動作: ユーカリとペパーミントの混合アロマ用水(10滴ずつ追加)をサウナストーンにかけ、熱波タオルで全員に均等に風を送る。

  3. ポイント: 呼吸が楽になるように、ペースを調整しつつ風を送る。

10分~15分: クールダウン(リラックス)

  1. 室温と湿度: 85℃、湿度50%に調整。

  2. 動作: 残りのアロマ用水をサウナストーンにかけ、柔らかいタオルワークで優しく風を送る。参加者に深呼吸を促し、クールダウンを助ける。


注意事項

  1. 安全管理: 室内が高温になるため、参加者が気分不良を訴えた場合は速やかに対応する。必要に応じて退出を促す。

  2. アロマ使用量: アロマオイルの過剰使用は避け、適切な量を守る。

  3. 適切な距離: タオルワーク時、参加者との適切な距離を保ち、安全を確保する。

  4. 緊急対応: 室内に水と冷却タオルを用意し、万一の脱水症状や熱中症に備える。

このプログラムで利用者は、アロマの香りと熱波によるリラックスとリフレッシュ効果を体感できるでしょう。



3-4. AI を活用した"温度湿度管理"の自動最適化

こちらはアイディア段階です。実践したものではありません。将来的に PoC してみたいと思っています。

サウナ室の環境管理は熱波師の重要な仕事です。温度や湿度のモニタリング、適切なタイミングでの調整など、常に気を配る必要があります。そんな時に役立つのが、AI による環境管理システムです。

  1. センサーデータを AI が分析
    室温、湿度、CO2濃度などのデータを AI が常時モニタリングし、最適な環境維持のための提案を行います。

  2. 混雑状況に応じた調整
    利用者数や時間帯に応じて、必要な温度調整やロウリュのタイミングを AI が提案。より快適な環境を維持できます。

  3. エネルギー効率の最適化
    AI が使用状況を学習し、無駄のない運営を支援。コスト削減にも貢献します。

3-5. 新人熱波師の育成支援

こちらもアイディア段階です。熟練の技を継承することは、サウナ業界でも重要な課題です。 AI を活用することで、より効果的な育成が可能になります。

  1. 基本動作の解析と指導
    動作センサーと AI を組み合わせ、新人の動きを分析。より効果的なフォームや改善点を提案します。

  2. カスタマイズされた練習メニュー
    個人の習熟度に応じて、AI が最適な練習メニューを提案。効率的なスキルアップを支援します。

4. 活用のコツと注意点

4-1. AI は"優秀な秘書"と思え

  • 完璧を求めすぎない
    AI は優秀な補助ツールですが、熱波師の経験と感覚に取って代わることはできません。

  • 安全性を最優先
    AI の提案は参考程度に留め、最終判断は必ず熟練者が行いましょう。

  • 継続的な学習と改善
    AI と人間、それぞれの長所を活かした運営を心がけましょう。

4-2. データの重要性

正確なデータ収集と分析が、AI 活用の基礎となります。

  • センサー類の定期的なメンテナンス

  • 利用者フィードバックの収集と活用

  • 継続的なデータ蓄積

5. まとめ:熱波師こそ AI を味方につけよう

生成 AI は、若手だけでなく、「伝統を守りながら革新も目指したい」という熱波師にとっても大きな味方です。テクノロジーを活用しながら、人間にしかできない温もりのあるサービスを提供することで、サウナ文化をより豊かなものにできるはずです。

行動のヒント

  • 小さな実験から始める
    データ収集や簡単な分析から始めてみましょう。

  • 常に安全性を意識
    新しい技術を導入する際も、安全性を最優先に考えましょう。

  • 伝統と革新のバランス
    テクノロジーに頼りすぎず、熱波師としての感性も大切にしましょう。

おわりに

デジタル化が進む中でも、「人の手による温もり」は決してなくなりません。熱波師こそ、長年の経験とテクノロジーを組み合わせることで、より質の高いサービスを提供できる存在になれるはずです。「AI に仕事を奪われるかも…」と考えるより、積極的に活用して、新しいサウナ文化を創造していきましょう

この記事を書いた人
ロースターつっかー
湯処ほのか所属。北海道北広島市のスパ施設で副業熱波師として活動中。アウフグースにもチャレンジすべき日々練習中。熱波を始めたら四十肩が治った。サウナはすべてを解決する。


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