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2024/08/28 日経新聞 朝刊 個人的厳選4トピックス
[1面] トヨタ・BMW、燃料電池車で全面提携
基幹部品など、エコカー市場で巻き返し
トヨタ自動車とBMWは水素燃料電池車(FCV)の分野で提携し、BMWは数年内にFCVの量産車を市場に投入する計画です。この提携により、トヨタはBMWに水素タンクや燃料電池などの基幹部品を供給し、BMWは駆動システムの開発を担当します。両社は2012年から協業しており、この全面提携は9月3日に基本合意書を交わすことで公式化され、BMWのメディア説明会で発表されました。FCVは環境に優しいとされ、水素と酸素の反応により動作しますが、普及が進まない主な理由は水素充填設備の不足による高価格です。トヨタとBMWは、基幹部品の共通化によってコストを削減し、価格を下げることでFCVの普及を促進する計画です。さらに、両社は欧州での水素インフラ整備にも協力し、FCV市場の活性化を目指しています。この提携により、トヨタとBMWの関係が強化され、FCV市場の拡大が期待されています。
米、利下げ恩恵株に勢い NY株最高値
不動産などけん引 経済減速でも楽観論
米ダウ工業株30種平均が再び最高値を更新し、FRBの利下げ観測と不況回避を見込む楽観論が背景にある。市場は利下げの恩恵を受けやすい企業にシフトし、株高が続いている。ただ、利下げへの過剰期待や波乱の可能性も指摘されている。株価は2500ドル以上回復し、公益や不動産がけん引役となり、ITや一般消費財は低調だった。利下げ期待により米国債利回りが低下し、MMFから株式市場への資金流入が予想されるが、景気後退リスクも懸念されている。景気の強さや利下げによる安定化が株価を支える一方、不安定化する可能性もある。要素のバランスを保ちつつ、株式市場の動向に注目が集まる。
ネット銀、口座4000万超に倍増 5年で
楽天など6行、3メガの半分弱に迫る 前期末
インターネット銀行の顧客数が急増し、主要6行の口座数は2024年3月期末に前の期比13%増の4007万口座に達し、5年間で2倍に増加。ネット銀行はポイント経済圏やスマートフォン決済と提携し、外部企業にシステムを提供することで成長。預金量も約19%増の34兆円に達し、預金を促進し、預貸金を獲得する努力が必要。コロナ禍におけるポイント経済圏の拡大やスマホ決済の普及がネット銀行の成長を後押しし、楽天銀行やPayPay銀行などが顧客数を伸ばす。地域金融機関は預金残高が減少し、ネット銀行の台頭による預金シフトが進んでおり、金利上昇が課題。ネット銀行は住宅ローンなどに依存し、金利競争の激化で収益悪化が懸念され、メガ銀行もポイント経済圏への対応を進める。ネット銀行の今後の成長が注目されている。
国内ITのM&A、10年で3倍
「25年の崖」にらみ人材確保
国内IT企業のM&Aが活発で、1~6月に670件以上の取引があり、10年前の3.4倍に増加した。エンジニア不足や2025年の懸念から、業界再編が進む可能性もある。NTTデータグループがジャステックを340億円で買収し、エンジニア体制を強化。IT業界では人材育成が追いつかず、M&Aでエンジニアを増やす動きがある。SHIFTもマネージビジネスを買収し、大型案件にも注力する。日本企業のIT人材不足が深刻で、経済損失の危険性もある。企業はエンジニアのスキルアップを目的としたM&Aを増やし、NECも成長投資を検討している。IT業界の多重下請け構造が課題となり、M&Aが業界構造転換に繋がる可能性もある。
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