見出し画像

2024/08/18(日) 日経新聞 朝刊 個人的厳選4トピックス

[1面] 学生、自給自足の「推し活」
バイト代、30年で1.5倍 仕送り減でも購買力

大学生の娯楽費がバブル期並みに回復し、親からの仕送りが減少。アルバイトやインターンで収入を得て趣味に費やす若者増加。自己表現重視でアーティストのライブなどにお金を使う傾向。消費者庁調査によると、音楽フェスなど参加型イベントに積極的な若者増加。バブル期とは異なり、リアルな体験を重視。車やブランドより参加型イベントにお金を使う若者増加。支出は趣味や交際にかける費用が増加し、教養娯楽費は回復。住居費上昇、食費や衣料品代減少。仕送り減少傾向もバイト収入増加で補われ、若者の贅沢増加。将来不安中、個人の嗜好や体験を重視し心の満足を求める消費行動が特徴。

新興企業、海外から投資増
上期のVC出資額、7割伸びる 
「脱中国」マネー受け皿に

海外のベンチャーキャピタルは日本のスタートアップへの投資を増やしており、2024年上半期の海外VCによる出資額は前年同期比7割増加した。中国向けの投資が困難になったことや政府の支援策が要因で、24年1~6月には海外VCが国内スタートアップに出資した金額は69%増の225億円で、全体の約2割を占めた。アジアのVCも日本に注目し、投資を増やしており、特に10億円以上の調達案件に集中している。日本政府の支援策も投資意欲を高めており、海外VCへの投資は国内スタートアップの成長支援や出資促進を目指している。日本のディープテック分野で有望なスタートアップが育っていることも影響しており、海外勢による投資は復調し、未上場企業「ユニコーン」の育成にも寄与している。海外VCのノウハウを活用してグローバル展開や経営者育成を進め、成長力の高いスタートアップを増やすことで本格的な回復が期待されている。

投機筋、円買い越し 
3年5カ月ぶり 先安観後退で

投機筋が円を買い越す動きが活発化しており、3年5カ月ぶりの高水準となっている。外国為替市場での円キャリー取引を反映するCFTCの集計によると、投機筋は円を買い越し、円の先安観が後退した影響があるという。日本と米国の金利差が拡大し、円売り・ドル買いが増えていたが、政府・日銀の為替介入や追加利上げで円買いが進み、円相場は急激な円高を経て一服した。円売りは低水準になり、円買いは高水準となっており、円高を見込んだ円買いが強まっている。

中小企業 全体の99%、業況は足踏み

中小企業基本法による定義では、製造業は資本金3億円以下または従業員300人以下の企業を指し、サービス業は資本金5000万円以下または従業員100人以下の企業を対象とする。2024年版の中小企業白書によると、国内には336万4891社の中小企業があり、全企業の99.7%を占め、従業者数は3309万8442人で全体の69.7%を占める。中小企業は個人消費などに影響を与え、日本経済に広く影響を及ぼすが、原材料高や人手不足が課題となっている。日本商工会議所(日商)は中小企業を代表する経済団体であり、500を超える商工会議所をまとめ、経営環境の改善や政策提言に取り組んでいる。日商の調査によると、中小企業の業況は足踏み状態で、「好転」と回答した企業から「悪化」した企業の割合を引いた業況DIはマイナス16.3で、前月とほぼ変わらない状況となっている。

いいなと思ったら応援しよう!