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抱っこ紐研究合宿って何するの?-開催レポート-

ご覧いただきありがとうございます。
だっこ紐の専門家、はぐみのです。

ドイツのBabywearing理論を軸にした
抱っこ紐の専門家が
実践力を高めあうオンラインスクール
「だっこの学校」を運営しています。

先日開催した抱っこ紐研究合宿をレポートします!

抱っこ紐研究合宿2024 開催しました!

抱っこ紐研究合宿2024を開催しました!
初開催は昨年、浜松市にて。今年は愛知県瀬戸市で実施しました。

全国から専門家が集結

新潟、長野、大阪、関東地方など、日本全国から8人の抱っこ紐の専門家が瀬戸に集まりました。

コロナ禍を経て、対面での抱っこ紐研究やブラッシュアップセミナーが激減し、かつて関東で同期たちと切磋琢磨していた日々が遠い昔のように感じられる中での対面研究合宿。

普段オンラインで繋がる仲間たちとの直接的な交流、研究は、特別な機会となりました。

体感覚での学び

抱っこ紐の引き締め具合、赤ちゃんの姿勢の微妙な角度や見え方。

抱っこ紐にはオンラインの学びだけでは落とし込めないことがたくさんあります。

参加者が「わかった!」と体感覚で理解した瞬間が何度もあり、抱っこ紐装着の仕上がりと赤ちゃんの姿勢が見違えるように変化していきました。

わかる瞬間、できるようになるその瞬間。受講者さんの表情も変化していく、そんな瞬間に立ち会える喜びは大きいです。

近年養成機関もオンライン開催へと切り替わり、対面での指導や学習の機会が減少しています。

オンライン化は学びの幅を広げる一方で、実技や体感を伴う学びが不足する可能性もあり、専門性をさらに高めるためには対面の場が重要であることを改めて感じました。

赤ちゃん人形をどう抱くかという視点

合宿では、単に抱っこ紐を装着するだけでなく、赤ちゃんをどう抱くとどのような姿勢になるのか、赤ちゃん人形をどのように扱えばよりリアルに伝わるのか、といった点について、受講者同士で深い考察を重ねていました。

抱っこ紐の専門家は普段、だっこ練習用の赤ちゃん人形を使ってデモンストレーションをします。

だっこの学校が大切にする「赤ちゃんの姿勢」という視点。
それを伝えるには、だっこ人形の扱い方に気を配ることが不可欠です。

手の位置や角度、背中のカーブなど、一見ささいなことではあるのですが、そこから無意識的に養育者の方が感じ取ることはたくさんあると思っています。

今回、大切にしたい価値観が共有できている仲間たちなのだということを目の当たりにして、改めてだっこの学校本科生たちを頼もしく感じました。

抱っこ紐やベビーラップの研究

この日のために会場に用意した抱っこ紐は、150種類以上。

存分に時間を使って、ひとつずつ装着感が異なる成形タイプの抱っこ紐を試着したり、その構造の意味を考察したりしました。

育児用品店には置いてないけれどSNSでよく見かけるもの。試着してみると、いろいろなことを感じます。

このベルトってどういう意味?なんのためにあるんだろう?

仲間同士で話しながら研究できるからこその気づきがたくさんありました。


一枚布のベビーラップは、構造は全て同じ(一枚の布)ですが、織、厚さ、素材で装着感がそれぞれ違います。

養育者のベビーラップ選びの相談に乗るには、自分が体感で知っている布の数を増やすことが何よりです。

グラム順や素材別に並べてみるなど、実物を用いての研究が行えたのも、対面だからこそ可能な貴重な体験でした。


実践的な抱っこ紐相談会

2日目には、一般の養育者を迎えて抱っこ紐相談会を開催。お客様対応の実践やオブザーブを行い、普段一人で活動していては得られない学びを得ることができました。

  • 「抱っこ紐対応ってすごく難しいと思った」

  • 「他の人がどんな対応をしているのか見られてすごく勉強になった」

などといったフィードバックがあり、それぞれ有意義な時間となったようです。

抱っこ紐研究には鏡が必須!

今回の会場は、瀬戸民間教育センターヴェルデ。
ここは普段息子が通う市民立小中一貫校の校舎であり、スクールの一室をお借りした形です。

事前に大量の抱っこ紐と赤ちゃん人形を搬入し、開催中も置きっぱなしにできる環境を探していましたが、なかなか見つからず。

スクール責任者の方に相談して貸していただけることになりました。

偶然にもこのお部屋は、壁一面が鏡張りという抱っこ紐の学び合いに最適な環境。荷物も事前搬入、開催中置きっぱなしOK。

鏡の前に並び、赤ちゃんの姿勢や仕上がりを見合いながら研究がはかどり、本当にありがたかったです。

今後の展望「抱っこ紐研究サロンを作りたい」

ドイツのBabywearing理論(愛着形成×姿勢サポートBabywearing)を軸にした抱っこ紐の専門家が学び合う場を作ることは、私自身のやりがいにもつながることを改めて感じた2日間。

今回の合宿で得た気付きや学びを活かし、今ある自分の枠から一歩外に出て進んでみたくなりました。

私の目標は、この特別を「日常」にすること。

大量の抱っこ紐を試着研究できるのは「特別」ではなく、「いつでもできること」にしたい。

そのために、抱っこ紐と赤ちゃん人形が常時おいておける、壁一面鏡のあるサロンを作るのが私の目標です。

自分のタイミングでいつでも学びに来れる場所。養育者の方の抱っこ紐選び対応もできる場所。そのサロンを使って、だっこの学校で学んだ専門家に抱っこ紐講座を開催してほしいです。

そんな拠点を作るのが私の目標。愛知県瀬戸市でそんな場所を見つけたいと思っています。

こんな場所あるよ!という情報がある方がいらっしゃいましたら、ご連絡いただけましたら幸いです。

最後になりましたが、参加者の皆さん、そのご家族、関わってくださったすべての方々、本当にありがとうございました!

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