Milestone 敗者復活戦*最終夜*
久しぶりにnoteを開いた。
書こうと思ったから。
初めての投稿から何ヶ月経ったんだろう。
書けなかった。
なんだか使命感に駆られている感じがして。
そこから生まれる言葉は自分の言葉ではない気がして
そしたら書けなかった。
でも今こうして書き始めたのは
書きたいことがあるから
伝えたいことがあるから。
選考委員に、みんなにある一夜の話を聞いて欲しい。
ミスiD2021セミファイナル最終日。
私は戦に負けた。
たしかにあの瞬間私は一度死んだ。
だけど
冷たい暗い家で独り涙を流したその夜
自分へ向かって
Just Awake
と呟いた。
すると
走馬灯が駆け巡った。
何度も消しては書いて
必死に書き上げたエントリーシート
何度も撮り直して
何度も編集し直した自己PR動画
考えすぎて自分が何者なのかわからなくなって
スランプに陥ったカメラテスト期間。
あんなに必死に駆け抜けてきたのに
こんなところで終わらないだろ?
いや、終われないだろ?
まだ足掻ける。
まだ走れる。
諦めるのは今すぐにでもできる。
だけど今日まで私が生きてきたこのミスiDの戦場は
他の誰でもない、
自分で望んで飛び込んだ世界だ。
だったら
まだ上に這い上がれるほんの一握りでも可能性があるなら
必死こいて捕まえに行かなくてどうするんだ。
『 もう一度戦え。』
そう自分自身へ願った。
そして
死んだはずの死体が目を開けた。
いや、
役目を終えて動かなくなったアンドロイドに
再び命が吹き込まれた。
そんな感じだった。
そしてこの敗者復活期間を走り抜こうとしている。
果たして私は見つけてもらえたのだろうか。
誰かの心に刺さったのだろうか。
分からない。
だけど私はこの2日間で見つけたことがある。
私は
強くて弱い女の子だ。
私は強かった。
強くなるしかなかった。
気づけばいつも私は独りだった。
学生時代から養成所に通い、夢の為に青春を投げ打った私は
友達がいなかった。
自分が撮影やオーディションでいない間に周りにはグループが出来上がって
自分だけ置いていかれていた。
アイドルになりたくて
アイドルグループの一員になりたくて受けたオーディションは書類落ち。
だったら自分が1期生になろうと応募して受かった新規アイドルグループオーディションは
二度も裏切られ
他のメンバーを採用することは無く
毎度 ソロで活動させられた。
毎回出る対バンライブは
沢山のグループがひしめき合っていて
控え室はいつも居心地が悪く
座る椅子がなかったり、冷ややかな目を向けられることも何度もあった。
対バンのバトルライブも
いつも一人で戦った。
時にはファンも誰もいなくて
自分の推しグループが終わってフロアから誰もいなくなって
誰もいない空間に向かって一人歌うあの時間ほど心が痛かったことは無かった。
その悔しさを分かち合う仲間もいない控え室で
一人歯を食いしばった。
それでもたったひとりで決勝進出を決めたこともあった。
ひとりで強くなるしかなかった。
でもそれと同じくらい
本当は弱かった。
隠れて泣く日々
吐き気と闘う日々
消えたくなる日々
本当は誰よりも弱いのかもしれない。
でも一人で戦っている以上
的に弱みは見せられないと
ひたすら隠し続けてきた。
そんな私を
この2日間で思い出した。
審査員のみなさん、これがわたしです。
やっとみなさんに言える私が分かりました。
これです。
黒宮つばさは誰よりも強くて弱い女です。
そんな私が
夢見る頃を過ぎても
夢を叶えるためにこれからも戦うんです。
ミスiDになったら
その私の戦っている姿で
私の夢を掴みに行く姿で
世の中を魅了したいんです。
絶対に後悔させない約束が出来ます。
これからの私を見て欲しいです。
よろしくお願いします!
長くなってしまいましたが
最後まで読んで下さりありがとうございました。