言語聴覚士の就職状況最新版!どういった環境に就職するのか?
2022年に行われた第24回言語聴覚士の国家試験では、約1,900人もの方が合格し、国家資格を取得しました。
参考:厚生労働省 第24回言語聴覚士国家試験の合格発表について
年々新たな言語聴覚士が誕生するにあたって、国家資格を有する言語聴覚士の職能団体である「日本言語聴覚士協会」の会員数も増加傾向にあります。
2001年と比較すると、言語聴覚士の会員数は約10倍になっていると分かります。
では、国家資格を保有した言語聴覚士たちは、具体的にどのような職場に就職しているのでしょうか?
本記事では、言語聴覚士の就職状況について最新情報を踏まえながら徹底解説していきます。
実際どうなの?言語聴覚士の就職状況を紹介
一般社団法人 日本言語聴覚士協会の調査では、会員の67.0%の言語聴覚士が医療機関、20.2%が老健・特養、7.3%が福祉、0.9%が学校に就職していることが分かりました。
各就職先の具体的な職場と仕事内容について詳しく紹介していきます。
医療機関の具体的な職場と仕事内容
医療機関に就職する場合、下記の職場に就職することが一般的でしょう。
● 急性期病院
● 回復期病院
● クリニック・診療所
上記の医療機関では、主に機能の向上を目的としたリハビリテーションを行います。
入院・通院している患者さんに対して、医師や看護師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士などと連携しながら、言語や嚥下の回復サポートを行います。
老健・特養の具体的な職場と仕事内容
老健・特養に就職する場合は、下記の職場に就職することが一般的でしょう。
● 介護老人保健施設
● 特別養護老人ホーム
上記の施設では、利用者さんが退院後、自宅で自立して生活できるようにより実践的なリハビリテーションを行ったり、施設での生活が充実したものになるように関わったります。
福祉の具体的な職場と仕事内容
福祉(老人福祉施設)に就職する場合は、下記の職場に就職することが一般的でしょう。
● 養護老人ホーム
● デイサービス
上記の施設では、嚥下をメインに評価やリハビリテーションを行います。
また、集団リハビリや個別リハビリを行いながら、言語に関係する理解力や記憶力、判断力のサポートも実施します。
教育機関の具体的な職場と仕事内容
教育機関に就職する場合は、下記の職場に就職することが一般的でしょう。
● 小・中学校の特別支援学級の教員
● 放課後等デイサービス
言語聴覚士と教育免許を持っている方は、教員としてコミュニケーションや聞こえに障がいを抱えている子どもたちのサポートを行います。
また、放課後等デイサービスなどで、言葉や聞こえの支援を行っている言語聴覚士もいます。
言語聴覚士の就職状況について、より詳しくしりたい方は下記のサイトを参考にしてください。
→目指せ!ST「言語聴覚士の就職状況」
言語聴覚士の需要が高く、就職しやすい
言語聴覚士は、医療機関だけでなく福祉関係や教育関係などにも就職しやすい傾向にあります。
専門的な領域分野であり、理学療法士や作業療法士の数と比較して言語聴覚士の数が少ないことから、どの領域においても需要が高いです。
そのため、子育てなどをきっかけに一度言語聴覚士の仕事を離れても、再度復職がしやすいのも大きな強みでしょう。
実際に、日本言語聴覚士協会の会員は、どの年代においても女性が多く、言語聴覚士として活躍していることが分かります。
言語聴覚士の需要の高さと就職のしやすさから、今後の長い人生において活躍できる資格と言えるでしょう。
【まとめ】言語聴覚士の就職状況
言語聴覚士は、コミュニケーションと食べることの領域を3専門としているため、幅広い領域で活躍ができます。
実際に、日本言語聴覚士協会の会員の就職状況では、医療機関を始め、老健や福祉、教育機関など様々な領域に就職されています。
専門性の高い領域であることや、理学療法士や作業療法士の数と比較して言語聴覚士の数が少ないことから、どの領域においても就職しやすく需要が高い傾向にあります。
本記事を参考に、あなたに合う就職先を検討してみてください。