しっかりめにめんどくさいオタクと『アイタイボクラ』の話
足元では例の感染症もある程度日常の一部になり、多くの人が顔を隠しながらもそれなりに昔の活動が戻っていっているんじゃないか、そんな少し雨上がりが見えてきた中での対面ライブ、それを生配信で見た人間の感想です。この感染症が世界にニューノーマルを生み出す、みたいな論調が流行った時期もありましたが、世界はどちらかというと昔を巻きなおそうとしているような気もしますね、まあそういうこと言ってた時期とはえらく情勢が違うので一概にはなんともですが。
近況報告
さて、このnoteを書く前に、今の私の状況を少しだけお話しします。私はこの春に大学を卒業して働き始め、今まで足を踏み入れたことのない街で一人暮らしを始めています。生活の様々な部分がまだ不安定で未確定であり、それに伴う不安や孤独感とも曖昧ながら向き合う日々を送っています。そういう中で普段使っていなかった画面の小さいノートパソコンでライブを見ていました。
アイタイボクラ2Daysの1日目目まで
現地抽選?落ちましたよ。どうやら通しの人がほとんどだったみたいで、そもそも物理的に2日目しか行けない私には不利な抽選だったようです。まあ運なので恨みっこなし。現地に行かないオタクも長かったわけだしね。
今回のアイタイボクラは5/6,7の2日間開催で、初日は暦の上では平日ながらも飛び石連休の間の1日でした。まあ私はこの日に出社した後に同期と飯食いに行ってたわけですが。同期と密接に関わるのは新入社員のこの時期ぐらいであろうという考えからこういったものに誘われたら基本乗るようにしているし、そのこと自体は別に悪いと思ってはいないのですが、気づいたらライブより優先されるものがあるというのが不思議な気持ちではありました。大学で友達いなかったのもありますがね。そのさらに前日の生放送も途中からしか見られていないし、個人的には熱がうまく行動に伝わっていかなかった中で、初日のアーカイブを急いで見てからの2日目の感想が主になります。
感想
今回は、一回やったライブをちゃんとやる(完成させる)、というのがコンセプトであり、セトリなんかもほとんど前回の同タイトルのライブと一緒な感じのライブでした。その点ずっと目新しいって感じではなかったし、それが本質ではなかったんじゃないですかね。RPGを一度クリアした後に世界を一周するみたいな、そんな感じのライブだった感じがしました。伝わってくれ。なので思想とかについては今回語りません。
藍の華の初っ端で二人が泣いていたし、その後はほとんど涙なく進んだのがその象徴的なところだったかな、と思います。とにかくヒメヒナの2人がずっと嬉しそうで楽しそうで、こちらもそれが一番嬉しかったですね。アエナイボクラの時はどこかで寂しそうでしたからね。その点現地のジョジ民たちも声が出せない中で盛り上げていて良かったです。ライブは観客ありきのエンタメだよ、というのをいい意味で実感しました。
その中でやはり希織歌と時鐘の方が特徴的でしたね。そもそもライブのもととなっているアルバム自体がこの覆われた世界を意識して作られたものですもの。個人的には特に氷少女、こだましがみの二曲が格別でしたね。この二曲は本当に情勢ダイレクトの曲で、だからこそこれらの曲が観客の前で歌われることでさらに味わいが増していたように感じます。というか氷少女の前の語りの露骨に希望が見える感じがもう本当に現地いけてないこっちもしっかりめに嬉しくなっちゃうねえという感じでした。そしてこうなるとララが本当に映えるね、ララと水たまりロンドだけで世界って感じだ。
あああとARでコメント出るやつ会場に人入れても続投されて嬉しかった。あれあるとないとじゃ生放送の没入感が違う感じすらしますからね。
工務店からのお知らせについて
田中工務店、悪いことしないし誠実な人間の集団なんだろうなということぐらいしかわかっていなかったので今回である程度の輪郭が見えてよかったですね。10年後の話をするんだったら10年続けられる基盤が必要なのは間違いないので、独立して法人化することでより活動しやすくなるならそれは良いことじゃないでしょうか。資本主義の中で生き残るためには利益が必要なんだ的なことを映像研の金森氏も言っていた気がしますし。2億円の借金があると言ってからクラファンの流れにならなかったの本当に偉いですね。事業継続をクラファンに頼るのはかなり不健全に感じるので。でも言われたらお金は出しちゃうかも。
ヒメヒナの一区切り(たぶん)と期待感
今後の活動予定的に次はカバーアルバムで新アルバムはだいたい一年後ってことで、今回のライブの完成と株式会社LaRaの始動と合わせてヒメヒナ一区切り、という感じじゃないでしょうか。もちろんここで止まるわけではないですが、Vtuber動画勢の立ち位置にも言及していましたし今後もヒメヒナを続けていける活動形式についての模索がしばらくあるんじゃないかと思っています。
まあ多少形が変わってもヒメヒナはヒメヒナだよ、というぐらいの気持ちで追いかけていこうかな、と。
生きていきましょう
まあ私の人生が一区切りしているというのもあって、これからどうなっていくのかわからないし模索していかなければいけないのはヒメヒナだけでなくむしろ私もという側面があり、どれぐらいの熱量と時間を使っていけるかは未知数なわけですが、ヒメヒナにまた会いたいなということは思っていようかなと、生きていればまた会える日もあるさ、そんな心持ちで意外とちょうどいいのかもしれません。