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FANBOX脱出計画~自前でファンビジネスとオンラインサロンを構築する話

昨年1月から、ピクシブが運営しているBOOTHでレッツノート向け『SATA3開放マニュアル』の電子書籍(情報商材/リンクは購入サンプル版)をお手軽に販売していることもあり、絵師やマンガ家が中心ではあるものの、同社のクリエイターを育ててマネタイズさせようという姿勢が気に入っていたので、年明けからFANBOXでファンビジネスに乗り出してみた。

その後、ピクシブが主催するFANBOXのオンライン勉強会と、期間限定のDiscordにも参加してみて分かったが、「やっぱ絵師とマンガ家を中心としたファンビジネスなのね」ということだ。
ピクシブと言えば、何年か前にマストドン運営に乗り出したものの、その後成功したとは聞かないし、ネットで色々なサービスを展開している割に「それほど技術力があるとは言えない会社」だと思っている。
実際にBOOTHでもそうだし、FANBOXでもそうだが、SEOに関しては丸でダメで、ずっと放置のままだ。サイトを通して要望や改善点を提案しても、一向に改善しやしない
致命的なのはFANBOXのブログ形式の記事編集だが、コレが全然使えないのでストレスになって仕方がない
FANBOXについてザックリ言えば、ITに疎く絵やマンガ(要するに画像)それに動画だけで活動し、ネットやIT系の難しいことを一切知らない&一切やらずにファンビジネスを展開したい絵師・マンガ家・VTuberには良いかも知れないが、私のような絶対数が少ないであろうIT系クリエイターにとってはガマンがならない
FANBOXは正に運営の意図そのものが反映されて実現しているサービスだと言えるし、FANBOX自体はクリエイター同士のコミュニティとしては機能させたくないようだし、一時は不満があるものの頑張ってみようとも思ったが、今はとっとと離脱するに限る、と考えている。
実際、絵師やマンガ家といったクリエイターとツルむ理由もなければ、メリットもそう無いし、不満を持ちながらそんな場に居る必要はないのだ。

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ひと口に「オンラインサロン」と言ったところで、無料か有料か、有料の場合は会員(ファン)向けのオンラインショップ(ECサイト)の有無ぐらいしか違いはない
もっとも、フリーのブログサービスはおろか、SNSでロクにフォロワーがいない人がオンラインサロンを持ったところで「誰が来るんだ?」な話だし、当然ながら金銭が発生するファンビジネスとして成立するハズがない
ところが、あまり意識してはいないだろうが、実は無料のオンラインサロンは無数にあって、例えばLINEでのグループLINEだったり、TwitterのGDMがそれに該当するし、Facebookで公開・非公開のグループを運営したり参加している人もいるだろう。
それらはひっくるめて全部オンラインサロンだし、私もDiscordで無料のオンラインサロンを運営している。
コレらを有料にして月額会費(サブスクリプション会員)を集め、LINE・Twitter・Facebook・Discord等をクローズドなオンラインサロンとして利用し、有料会員向けに運営する形態を一般に「オンラインサロン」と呼ぶに過ぎない。
有料会員(コレをファンと呼ぶかどうかはオンラインサロンに依ると思うが)にグッズを販売するECサイト(ネットショップ)機能を付け、月額会費と一緒に決済サービスを提供するのがFANBOXや、大手だとDMMやCampfireといったファンビジネス系サービス提供会社の存在理由であり、ファンビジネスに参入したい人が利用する理由である。
ちなみにnoteの場合は、元々投げ銭や有料記事の販売が可能だった上に、BASEやSTORESといった外部ECプラットフォームサービスと連携してグッズ販売を可能にし、昨年2月から月額会費制の「サークル機能」をサービスしている。
FANBOXがnoteをライバル視しているのは当然で、FANBOXで可能なことはnoteでも可能だし、ウェブサービスとしてのコミュニティや、ウェブサイトとしての機能改善に関しても、noteの方がFANBOXより上回っている部分が多いぐらいだ。ただ、FANBOXの方がnoteより決済手数料が安い、というだけでしかない。

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要するに、個人でネット上の決済手段を持つか、ネット決済手数料が安いサービスが利用出来れば、FANBOXに文句を言う必要も、もっと言えば決済手数料がお高い大手のDMMやCampfireといったファンビジネス系サービスを利用する理由などないのだ。
とは言え、自サイトで会員向けの有料コンテンツを提供するためにペイ・ウォールを導入したり、会員向け認証を持たせる仕組みを考えなければならないし、ファンビジネス系サービスがやってくれる会員管理(入金している会員に有料コンテンツを開放し、入金が止まった会員を有料コンテンツから排除する等)を独自で構築する必要がある
この辺がITの専門家ではない人にとって最大の障壁であり、自力でクリア出来ないから高い決済手数料を払ってでも、ファンビジネス系サービスを使い続けなければならない理由となっている。
そこが私のように「ITによる障壁がない」専門家は、自分で既存サービスを調べ、自分で好きなように組み合わせて利用することが可能であるため、自前でファンビジネスとオンラインサロンを運用する仕組みを作ることが可能だ。
実際にプロトタイプとして半日ほど適当につついていたら、FANBOXなんかよりも遥かに良いオンラインサロン入会&オンラインストアのウェブサイトが無料で出来てしまった。

決済手数料はたったの3.6~3.95%(JCBカードのみ決済手数料が3.95%)な上に、振込手数料すらかからない
これはFANBOXの半分にも満たない安さだが(FANBOXの手数料は10%で振込手数料は別途発生)、ウェブサイトとして最低限SEOを考慮した作りになっており、Googleアナリティクスといった外部サービスとも当たり前に連携する。
アメリカ発祥のサービスらしく、設定やウェブサイトを作るには結構クセがあるものの、FacebookやInstagramといった、近年ネットビジネスに本腰を入れているSNSとのサービス連携も良いし、コードを1行も書かずにここまで独自色を出したオリジナルサイトが簡単かつ、無料で作れるのには驚いた。
元々リアル店舗向けの決済サービスでもあるが、小規模企業や商店が持つウェブサイトとしても、私がプロトタイプで作成したサイト+αの機能で十分だろう。
特筆すべきはリアル店舗とネット店舗で同じ商品が販売可能だし、リアルでもネットでも現金以外のクレカやICカード、QRコードでの決済とその入金が一本化出来るし、おまけに在庫管理まで連動して実現可能なようだ。
追加で有料にて月額1,200円を払えば独自ドメインの利用が可能で、ウェブサイトとしても小規模企業や商店がやりたいことは十分に可能なのだから、ここまで来ると恐れ入るというよりは、「ソフト屋殺し」とさえ言いたくなる。

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実際に私がファンビジネスとしてオンラインサロンと有料コンテンツを提供するには、プロトタイプで作成した図のサイトだけではダメで、この入会サイトから入会手続きと入金情報を管理し、さらに入金が無くなった会員情報も管理する必要がある。
また、入金の有無に関する会員の出入りは、オンラインサロンとして利用しているDiscordと連動させ、会員のDiscordアカウントのロールを付与/剥奪することでオンラインサロンを開放したり、オンラインサロンから排除したりする必要がある(そういった運用が可能なように、あらかじめDiscordチャンネルの権限とロールを構成して運用している)。
この辺の独自に構築するファンビジネスシステムに関しては、Googleフォーム&スプレッドシートの組み合わせ+GASとZapierを利用し、DiscordBotを作ってウェブフックでインタフェースしてやれば、無料かつほぼ自動で運用することが可能だろう。
有料コンテンツに関しては、メインサイトで記事を書いた方が、私の場合は遥かに良いという結論が出ているので、会員向けに有料で提供するPukiWikiライブラリやプラグイン(有料コンテンツ)を別途ダウンロードする仕組みだけ作れば良い。
これは有料コンテンツについて書いた記事をメインサイトで掲載し、読むだけはタダで開放した方が、有料コンテンツの宣伝になるとともに、記事を書いた分だけPV数とアフィリエイト収益が増大するといったメリットにもなる。
いずれにせよ、今のままFANBOXで有料コンテンツをアップし、ガマンしながらその記事を書いても支援者(有料会員)は増えないし、メインサイトのPV数も大して増えないのだ。であれば、無駄なサービスは切り捨ててリニューアルするしかない、と結論したのである。
この辺のシステム的な方法論と、それを実現する技術的な内容や、ファンビジネスその他で得た知見等に関しては、オンラインサロン内では公開しても良いが、ネットで無闇矢鱈と公開する気はない(これ以上書くと単なる悪口や批判と受け取られかねない)。
ともあれ、まだプロトタイプサイトを作っただけだから、来月一杯はFANBOXを続けて準備期間とし、7月からは新しいサービスとしてリニューアルする予定でいる。
色々と手間でウンザリするが、既存のファンビジネス系サービスがダメな理由が身に沁みて分かったし、自分のファンビジネスを劇的に改善できそうなのが分かったので良しとしたい。
今はまだFANBOXでの支援者は数える程度しかいないから、やるならこのタイミングしかない。傷が浅い内に手を打つしかないのだ。

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オヤジ戦隊ダジャレンジャー
私はクリエーターではなく栗イーターですが、サポートをいただければ書籍代や保守系勉強会(セミナー)の参加費に充て、さらに勉強して得られた知見を記事としてフィードバックします。