【ドラッカー】単なる努力は賞賛の対象となるにすぎない
私は商学部出身なので、確か3年次の「工業経営論」だったか、ドラッカーをやった。
その後、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(もしドラ)の小説がヒットし、マンガ化・アニメ化・映画化がされ、一般にドラッカーの名前が知られるようになったと思う。
私の母校の商学部では、1~2年次の一般教養でフレデリック・テイラーの『科学的管理法』や、アブラハム・マズローの『欲求の5段階説』を基礎としてやるので、3年次以降でドラッカーをやるのも自然な流れではあるのだが。
ともあれ、ドラッカーによる経営学と社会学への影響は凄まじく、著書の『マネジメント』や『経営者の条件』は、日本の経営層や経営学や経済学を研究する研究者にも多大な影響を及ぼした。
私が大学の「工業経営論」(だったと思う)で学んだのは、特にドラッカーの「選択と集中」だったが、学問的な意味と、実際の企業経営ではかなりの隔たりがあって、世の経営者はドラッカーをかなり勘違いしていると思う。
非常に簡単に言えば、世の企業経営者は「儲かっている」事業を「選択と集中」によって伸ばせば良いと考え、実践しているようだからである。
なぜアメリカのGE(ジェネラル・エレクトリック)社がかなり早い段階でDX(デジタルトランスフォーメーション)に成功したかと言えば、「新しく始める価値があるか」を基準に事業の「選択と集中」を実施したからに他ならない。
ドラッカーの理論が個人や小規模法人(組織)でも応用が利くのは、図らずも『もしドラ』で証明されたようなモノだから、ドラッカーを勉強する価値は大いにある。
そして、ネットにおいてはGIVERとして情報・知識・その他を与え、自分のファンを作り、自身をブランド化する必要がある。
特にセルフブランディングで手っ取り早いSNSは、Quoraだろう。
QuoraはFacebookのエンジニアがスピンアウトして作ったSNSであるから、本名での活動になるが、知的好奇心を満足させる回答が出来、さらにそれを自身のWebサイト(記事やサービス)に関連付けられれば、これほどPVに直結するSNSはない。
個人であっても「新しくやるだけの価値があるか」を判断基準に、ネット活動の「選択と集中」を実践すべきだと愚考する。
私と直接交流したい場合や情報交換は、私が運用している無料のオンラインサロンへどうぞ(SNSでは深い話は出来ないし、するつもりもないので)。