保守活動の情報共有としてのWikiシステムの可能性
Wiki(ウィキ)はウィキペディアがすべてだと思っている人が多いのではないだろうか。
一方的にウィキペディアで知識を得るのを否定はしないが、そもそもウィキペディアはネット民が相互にボランティアとして記事(ページ)を作り、その正当性を高めて行くものだと、私は理解している。
翻って、ウィキペディアほどではないにせよ、個人でWikiサイトを作って発信する有用さはあるだろう。
残念ながらWiki自体は2000年代中盤までは流行ったが、各種ブログサービスやWordPressの登場で過去の遺物になったような気がする。
ホントか?
Wikiこそ「使える」軽量CMSだ
各種無料ブログサービス(一部には有料のプロサービスもあるが)では、コミュニティからの参照はあり得るものの、SEOレベルとその読者層に関して疑問を抱かずにはおれない。
収益面で言っても、ブログサービスを提供している側がその収益を得る構図なので、頑張って無料のブログサービスで発信していても、それほど読者数や収益には結び付かないのではないか?と思う。
WordPressを使って独自にサーバをレンタルして独自ドメインでやるのも、コレはコレで結構大変ではある。
ブログサービスのようなコミュニティはないから、独自でFacebookやTwitter等のSNSで拡散し、Google等のサーチエンジンにサイトマップを送信するより他はない。
無料のWikiサービスもあるが、こちらは無料のブログサービスよりも厳しいと言わざるを得ない。
SEOや収益もそうだが、コミュニティがあるとは言えず、WikiならではのWiki記法とも言うべき記述方法からして、ブログより敷居が高いようだ(簡単なのにね?)。
昔は「まとめサイト」と言えばWikiだったが、それも過去の話になりつつある。そんな中、Wikiを自前で立てるのは、今やまったく流行らない。
WikiはOSSとして色々とあるが、やはりどれも設計が古いままで、今どきのウェブサイトとして通用しないモノが多いような気がする。
しかし、Wikiこそ「使える」軽量CMS(コンテンツマネージメントシステム)であり、ブログより気軽にページが作れてメンテナンスが可能だ。
元々不特定多数の人がページの作成・更新をする仕組みなので、ウィキペディアが成功して拡大しているように、潜在的な機能と能力は高いと思っている。
ならばそれを高め、現代のウェブサイトとして整備し、SNSとの親和性を高めれば良いのではないか?と思う。
WikiはSEOに関して厳しい面はあるものの、収益の確保は何とかなる。
Wikiを保守活動の情報共有に使えないか?
常々思っていることだが、保守系団体やその活動をしている人は、FacebookやTwitterといったSNSでネット活動を完結している場合が多い。
個々人が持っている情報やノウハウは、SNSのタイムラインに載らなかったり、載ったとしても流れ去ってしまう。
これは非常にモッタイナイ。
SNSの常で検索性が低いため、その知見を知り得ることも難しい。
ブログで情報発信をしている保守系の人も多いが、やはり無料のブログサービスの利用が多いし、ブログでちゃんと発信しようと思うと、それなりに時間や工数がかかる。
そういった現状を良く知った上で、私はWikiの有用性を保守活動の情報共有に活かせないだろうか?と考える。
つまり、Wikiに情報を蓄積(ストック)し、それを適宜各種SNSで流す(フロー)するやり方だ。
Wikiシステムの設計が古く、スマホ未対応やSNSとの親和性の低さ、現代のウェブサイトとして通用しないような面も含め、SEとしてそれをカバーしてやろうじゃんか!と思ってPukiWikiを改造しまくっている。
保守活動では、歴史認識からしてそうだが、マスコミの報道しない自由やフェイクニュースで「知られざる」内容も多く、その上で活動している人達の活動やその内容を知る機会は少ない。
そういった意味でも保守活動で知り得た知見は貴重なモノだが、その多くは共有されないことが多い。
だからSNSで気軽に発信する程度で済ませているのかも知れないが、その程度で良いのか?と常々思う。
SNSの仲間内でいいのなら、それはそれで構わないが、じゃあその程度かよ?ってな話だ。
ブログより手軽に、そして誰もが知り得る情報の共有の場として、Wikiはもっと普及して良いハズだ。
ウィキペディアがそうであるように、Wikiならブログと違って不特定多数の(または保守活動をしている人達の)コラボレーションが可能なのである。
アフィリエトでの収益化と国際化対応と
目下、私が改造しているPukiWikiは一般に開放出来るレベルには達していると思うが、弱いのがアフィリエイトと多言語による国際化対応の部分だ。
Googleアドセンスによるアフィリエイトは簡単だから対応しているが、アマゾンを含む本や雑誌等の紹介でのアフィリエイトと、Googleの機械翻訳に対応した多言語化がまだ未着手である。これは近い内にプラグインの形で開発し、公開しようと思っている。
「アフィカス」のように、一部でアフィリエイト収益を批判する人もいるようだが、自前でレンタルサーバを借りて独自ドメインでサイトを運用しようと思うと、最低でもレンタルサーバ代やドメインの取得や維持にコストが発生する。
最低限その程度をアフィリエイトで賄うのは罪だろうか?
誰にも寄付をしてくれとは言っていないし、記事を有料にもしない。
記事で本や雑誌等を紹介し、その中で買ってくれた人がいれば、広告料として少額が手に入るレベルである。
誰も損をしない仕組みであるのに、批判する方がオカシイだろう。
とは言え、アフィリエイト広告ばかりでうるさいサイトも多いのは事実ではあるが、そういったサイトはいつか人心が離れる。
それに無料のブログやWikiサービスの収益のほとんどがアフィリエイト広告による収入なのだから、それを個人が受けて悪かろうハズがない。
多言語による国際化対応にしても、海外の外国人による流入というよりは、日本にいる在日外国人向けと考えた方が妥当だろう。
日本語よりは(それが機械翻訳で多少変な翻訳であっても)母国語の方が読みやすいだろうし、日本語の勉強にもなるだろう。
あわよくば、在日外国人が本国にいる家族や友人知人に紹介してくれるかも知れない。
そういった可能性がある以上、日本語で発信しても多言語による国際化対応は必要だと考えている。
ようやく、「あともう少し」のところまでPukiWikiの改造が進んだ。
さらに精進して頑張るつもりだが、問題は「どうやって使ってもらえるか?」だ。
一応、テストサイトは公開しているが、これもPukiWikiの改造とともに「あともう少し」のところにいる。
ぜひ、国産WikiシステムのPukiWikiで、Wikiシステムに光を当てたいと思っている。
駄文ばかりを書いて公開しているが、こんな私をサポートしていただけるのであれば、書籍代や保守系勉強会(セミナー)等の参加費に充ててさらに勉強するので、宜しくお願いしたい。
勉強して得られた知見はブログやnoteの記事にフィードバックする。
蛇足だが、私はnoteで記事を有料化するつもりは一切ない。