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staticおじさんの逆襲
今から約10年ほど前、あるオッサンSEがIT系サイトのコラムで「実はオブジェクト指向ってしっくりこないんです!」と題するコラムを書いた。
当時は「Javaを知らずしてプログラマと名乗るなかれ」的な風潮で、どこもかしこも「オブジェクト指向」マンセー!な風潮であったと記憶する。
そのコラムに誹謗中傷まがいなコメントが多数寄せられたのだが、あれから約10年が経った今、スッカリ「Javaはオワコンじゃね?」な風潮だ。
実にバカらしい。
最新技術トレンドを必然だと勘違いするバカども
1990年前後頃の話をすると、「C言語を知らずしてプログラマを名乗るなかれ」な風潮だった。
MS-DOS上のメモリの制約のある中で、コンピュータリソースに直接アクセス可能な高級言語のデファクトがC言語であったから、こういった風潮が生まれた。
それは否定し得ないが、「業務系アプリのビジネスロジックを全部C言語で書け」と言われたら、当時の私でさえ「面倒だからヤダ!」と断る。
C言語しか知らない(当時の技術トレンドしか知らない)バカは「だからダメなんだ」と御高説を垂れたかも知れない。
MS-DOSの当時でも、マイクロソフトの言語でミックスドランゲージ環境はあった(デバッグする際はかなり厳しい面があったのは確かだが)。
それでもMS-BASIC Ver7.1なら、パッケージ単体でISAMデータベースが構築出来たし、そのメンテナンスプログラムの開発も可能で、PCでの業務系ソフトでMS-Cの力を借りなければならなかったケースは(画面回りやメモリ回り以外だと)ほぼなかった。つまり、業務系アプリのビジネスロジックの主要部分はBASICで良かったのである。
それで顧客の要求仕様が満たせ、開発効率が高くて短納期で納品が可能であれば(無論、その後のメンテナンス等の保守も含んで)、これほどエンドユーザに喜ばれることもあるまいと思う。
何が何でも全部C言語(当時ならMS-CのVer5.0かVer6.0か?)で業務システムを開発する意味は無かったと思う。
実際に私はそれを実現して見せたが、エンドユーザからすれば全部C言語で開発しようが、C言語とBASICとのミックスドランゲージであろうが、そんなことは全然関係なかったハズだし、今でもそうだと思っている。
それでも「C言語ガー!」と、業界で実際に設計・開発するエンジニアがそうだったのだから、能無しの営業は当然のように言っていた。
私は当時でさえ「オマイらバカだろ?」と思っていた。
結局は、SmallTalkを知らない世代か
Windows3.1が日本でもヒットし、Windows95が全世界的にヒットした頃、私は某業界向けのパッケージシステムの設計と開発をしていたので、VisualBasicVer2.0から5.0までほぼ「手足のように」操れるほどだった(16ビットから32ビットの移行まで泣きながら全部経験した)。
実際、VB4.0の16ビット版のバグを米マイクロソフト本社のVB開発チームに認めさせたこともある。
それはさておき、私はVB5.0で早い時期からオブジェクト指向プログラミングに手を染めたので(最終的にはVB6.0で全く別のシステムでそれは実現したが)、「オブジェクト指向プログラミングの限界」と「その用法」は掴んでいた。
Javaな人からすれば「VBでオブジェクト指向?」と鼻で笑う(笑った?)かも知れないが、手続き型言語仕様と(不完全ながら)オブジェクト指向言語仕様において、そのどっちも良い「美味しいところ」を実現したのは、VB6.0だったと今でも思う。
思えばVBもDelphiも不憫なプログラミング言語だが、そのパフォーマンスを引き出し得なかった多数のバカ(クズ)プログラマによってヤミに葬られた、不運なプログラミング言語であると言えよう。そのバカ(クズ)プログラマの代表格がJavaプログラマだったのかも知れない。
インターネットの急速な普及を背景に、Javaとそのオブジェクト指向プログラミングが「神」のように浸透かつ信仰されたが、何のことはない。かつての「C言語プログラミング信仰」がJavaを代表するオブジェクト指向プログラミング指向信仰に取って代わっただけのものだった。
私が言うことがウソだと思うなら、上記の記事を読むがいい。
アラン・ケイが「ダイナブック」を提唱した1970年代、それをアップルの初期マックでSmallTalkとして実現したが、所詮は「1/4ガロンのガソリンタンクしか持たないホンダ」でしかなかった。
いや、それはハードウェアの性能が、というよりSmallTalkそのものがそうであったに過ぎない。
とっくに「オブジェクト指向万能説」は崩壊していたのだよ。知らないのは若輩で仕事の本質を知らない技術マンセー!なバカだけだ。
んで、何がしたくて何を売りたいの?
バカな顧客に翻弄されるオウムのような「技術営業」なる珍妙なアホが、顧客の要望が絶対だと勘違いしている能無しIT経営者と、無い知恵を振り絞ってアホ営業と共に、今日も明日も顧客に派遣出来そうなSEやプログラマのスキルシートをチェックすることだろう。
少しでも「ゲタ」が履かせそうなエンジニアのスキルシートに小細工をして、囲ったエンジニア(モドキも含む)に「頑張ってこい!」もしくは「自分を売り込むのも仕事だ」とでも言うのだろうか?
バカも休み休み言えや。つーか、( ゚Д゚)<氏ね!
まぁ、だからワシのような老害は使いにくいんだろうがね。
顧客満足を知らずして社員満足は得られない。その上で「働き方改革」とは恐れ入る。
おい、コラ!「どやんす~?」言うてる場合じゃねーんだぞ?
こういったバカが多い(そして上記のブログエントリを書くようなベテランが冷や飯を食う)業界は、どげんかせんといかん!だろ?違うか??
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