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JMoF初参加で、めくるめく個人キャラの世界に衝撃を受ける (#JMoF2024)
※おことわり:この記事では「ケモノ」という用語をかなりぼんやりした定義で使っています。ご了承下さい。
2024年1月6日(土)、僕は初めて「JMoF」というイベントに1日だけ参加しました。
JMoF(Japan Meeting of Furries)とは
いわゆる「ケモノ」(擬人化した動物キャラクター)好きが集まる日本最大級の交流イベント。2013年から毎年1月上旬に開催。初期を除いて愛知県豊橋市のロワジールホテル豊橋で行われている。
メインは個人で着ぐるみ(キャラクター)活動を行っている人たちが一堂に会する交流だが、イラスト展示やセミナー、トークショーやゲーム大会なども開催される。2024年は3日間開催。
着ぐるみ愛好文化はもともと海外で人気だったこともあり、このイベントにも東アジアや欧米など、海外からの参加者も多く駆け付ける。
スポーツマスコットを10年以上追いかけてきて、キャラクターがいっぱいいる集まりもそれなりに見てきた僕でしたが、このイベントで展開されている世界はだいぶ違いました。
カルチャーショックの連続でした。
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この記事では、どんな風にショックを受けたかという話をしたいと思います。
僕の知らない個人キャラの世界
まず、なぜJMoFに行こうかと思ったかというと、単純に知っているスポーツマスコット好きの人が前年のJMoFに行っていて興味を惹かれたからです。
それに、色んな人と関わる中で、企業や自治体公式ではなく個人でキャラクターを展開している人も自然と目に入ってきていたので、その興味の積み重ね…というのもあります。
キャラクター好きとはいえ全然知らない未知の領域を、覗いてみたいという思いがずっとあったわけですね。
で、行ってみての感想ですが…
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人(キャラ)がめちゃめちゃ多い。多すぎる。
キャラの密度に頭がついていかない
ホテルの敷地(1階~2階のロビー、ホール、中庭、玄関、廊下、階段すべて)、あらゆるところにキャラが歩き回っている。
スポーツマスコット界隈でもキャラクター大集合イベントにおいて密度の濃い状況は何度も体験していますが、それとも比べ物にならないほどの大渋滞っぷりに眩暈がしました。どこ向いてもキャラがいる。
人間よりキャラのほうが多いんですもん。
キャラクターの方々の邪魔にならないように動くのがかなり至難の業…というか参加キャラの人たちこれでよく動き回れますね!?という衝撃。
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なおこれを撮ってる背後にも大勢のキャラクターが歩き回っています
とにかく大勢の人が集結していて、
ケモノ好きってこんなに色んな人がいるジャンルなのかと驚くばかり
(このイベントの感想は結局のところ、全てこの驚きに集約されます)。
聞けば今回はコロナ禍明けともあって参加者が2000人近くと過去最高、高層ホテル(379室)の予約がとんでもない争奪戦になったという話も耳に入っています。
改めて、JMoF 2024にご参加いただきありがとうございました!
— JMoF実行委員会 (@JMoF_PR) January 7, 2024
総参加者数は1,949名、寄付総額は3,290,150円となりました。#JMoF2024
↑すごい(参加者数はキャラ、非キャラ合計)
象徴的だったのは「〇〇合わせ」と言われる、同じモチーフのキャラみんなで集合写真を撮る機会。
僕はたまたま「虎合わせ」を目撃したのですが、虎モチーフ縛りという限定っぷりなのに参加者がめちゃくちゃいっぱいいた。
それを見ていた隣の人が
「そうか、今年が寅年だからこんなに大勢いるんだな」
と言っていて僕も思わず一瞬納得したのですが、今年は辰年だよ。
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※辰年の「ドラゴン合わせ」は僕の見てないところで行われたようですが、複数回に分けて行わないといけないほどの大盛況っぷりだったようです。
というかドラゴンモチーフのキャラはケモノ系イベント最大手の派閥と言っていいですね。Jリーグマスコットでは二人しかいないのに。
↓以下、撮影させていただいたドラゴンのみなさん
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![](https://assets.st-note.com/img/1710474634129-fezVdM1mlq.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1710474711557-GqmzBYaDCA.jpg?width=1200)
色んな人がいて、色んなキャラがいる
さて、参加されているキャラクターの造形ですが、思った以上に方向性はさまざまだと感じました。
いわゆる「デジモン」とかに代表されるアニメ寄りの造形が主流で、これが今の一般的な「ケモノ」のメインストリームなんだなというのは伝わりましたが、よりリアルな動物造形の方(欧米勢に多め?)や、わりと少数派ではありますがいわゆるマスコット風のデフォルメの方もいらっしゃいました。
色々いるんだなというのが率直な感想。
そして、キャラクターの動きもまた様々でしたね。
人気のあるキャラは常に撮影に引っ張りだこで動き回っていて、ほとんど公式のプロマスコットと遜色ない感じに見受けられました。
かと思えば隅のほうにとどまって全く動かないキャラもいましたね。ソファーでずっと(着ぐるみの状態で)普通にお喋りしてる方々とか…。ヘッド(頭部)だけかぶって、体は普通の人間のままという方も頻繁に見ました。さすが趣味のイベントという感じですね。こういうのは現代の公式マスコットの集まりではまず見られません(見せないで)。
皆さんお待たせしました!
— JMoF実行委員会 (@JMoF_PR) January 7, 2024
JMoF 2024の集合写真をお届けします!
彼らがJMoFゴーストバスターズの隊員だ!#JMoF2024 pic.twitter.com/hFSBaceFOB
↑こういうイベントです
写真撮影ハードモード
そんな見るものすべてが初めての環境の中で、この日の目的としていた
「気になるキャラクターの写真をいっぱい撮る」
というミッションは正直かなりの困難を極めました。
事前にこれまでの参加者が書かれた感想テキストにあった
「とにかく積極的に明るく大きな声でキャラを呼び止めて、写真撮影をお願いしましょう」
という教えを頭に叩き込んでいたものの、現場で実行するのは本当に難しかったです。
なぜなら空間におけるキャラ密度(人口密度)が高すぎて、いま呼び止めたら絶対他の人の通行の邪魔になるという状況しかなかったからです。撮影のタイミングが相当難しい。
あと、これは着ぐるみの構造的な問題もあるのですが、本当によく聞こえる声で呼びかけないと相手に聞こえてない(聞こえづらい)ケースがままありますね。
さらに言うと、海外の人の場合、日本語で声をかけてもすぐに反応できないケースもあったりします。どこから来た人かなんて、キャラ被ってますから外見で判断できませんけど(当然)。
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とはいえ、そこで挫けてしまうと何もできません。
同じキャラがずっと一日中同じ場所に出てくるわけではないので、気になるキャラがいたらとにかく万難を排して写真をお願いしてもらわないと後悔する、というのもまた事実。
正直言って、自分の想定していたよりも必要とされる積極性のレベルがちょっと違ったわけです…。想定が甘かった。
まあとにかく、公式マスコット大集合やご当地キャラ大集合イベントとは比較にならないレベルの猛烈な現場でしたね。こればかりは慣れが必要。(どちらかというとコスプレイベントとかに近いノリだと思うので、そういう経験があるとすんなり行くかもしれません)
そんな中でもこんな僕に写真を撮らせていただいたキャラの皆さん、本当にありがとうございました。
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予備知識がないと落ち着かない
全く界隈の情報に疎いまま突っ込んでいってしまったせいで、
「どういうキャラかという予備知識がないと、魅力的なキャラでも見逃してしまう」
という現実を突きつけられてしまったのも確か。
僕がよく知っているスポーツマスコットたちはあらかたネット等でその前提の知識、どういう性格なのかを含めての事前情報を知っており、そのうえでリアルで会うのでしっかり注目して追いかけられるわけです。
しかし今回のイベントに登場したキャラの皆さんについては、僕の不勉強のせいで、ほぼ初見の状態でした。
(スポーツマスコット好きと趣味領域は近似しているように見えますが、やはりそこは「別」の界隈であり、情報は伝わってこないものです)
ゆえに、押し寄せるキャラの群れの中で「どれも似たような感じ」と脳が処理してしまった部分があり、ちゃんと個々意識して向き合えば非常に魅力的なはずのキャラクターをスルーしまくってしまったという後悔があります。
事前にSNSアカウントなどをフォローしてるキャラがもっといたら、その方々は「似たような感じ」の群衆の中にいても光って見えたことでしょう…。
(事実その後、X上で知って「会ってみたい!」と思ったキャラが、揃いも揃って今年のJMoFに来場していたことを知って悔しがる今日この頃です。近くにいたんじゃん!)
考えれば考えるほど、予備知識は自分にとって本当に重要だと感じます。
その「人となり」、バックボーンを知っているからこそ、安心して遠慮なく愛でることができる。キャラクターとはいえ、結局「信頼できる人か」というのは一番大事なんですね。キャラも広義の人間なので…。
と、長々と書いてしまいましたが、結局僕の個人キャラ界隈に対する知識量の少なさが足を引っ張ってしまったということですね。でもそれは最初から織り込み済みで、今回JMoFに参加して「界隈を知るきっかけ」を掴んだのは間違いありません。これから頑張るぞ!(謎の意気込み)
引き上げられる基準
で、結局のところ、このイベントで僕が終始ビックリしていたのは
「こんなに自分の着ぐるみキャラを(趣味で)持っている人がいる」
ということなのです。こういうカルチャーがあり、そして一定数の愛好家いることは頭では理解していましたが、実際にその空間に投げ込まれてしまった際の衝撃はハンパではなかったですね。
イベントの途中で休憩していると、横にいた方々(人間)が
「やっぱり俺もキャラ持とうかな~」
と語り合っていたのが耳に入りました。うん、この空間にいてその感想に至るのは超わかる。
ここまでキャラが当然のように歩き回っていると、「自分もキャラクターになって交流してみたい」と思うのも、やはり当然の流れです。そしてそれは「キャラクターを持っているのが普通の空間」であるからこそ。
普通に暮らしているとキャラ持ちの人なんてそうそう出会わないですからね。
「趣味でキャラクターを持つのは別におかしなことではない」という、自分の中の基準が引き上げられる感覚。
これはこのイベントに参加しての大きな収穫と言えるでしょう
(収穫なのか?本当に??)
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今回はキャラ交流に全振りしていたのでほとんど見て回れませんでしたが、次回こそは…。
というわけで感想をまとめると、外見のクオリティ(+中身のバイタリティ)には人それぞれバラつきがあるものの、やはり
かわいい/かっこいいキャラクターに大勢出会うことができて終始楽しかったし、とても刺激になりました。
キャラの魅せ方の工夫という点でも色々なこだわりを味わわせてもらい、こういう世界で高め合っている人たちがいるんだな、そんな空間があるんだなと知れた素晴らしい機会だったと思います。
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僕がこのイベント参加の時点で唯一知っていたコンビ。
その節はお世話になりました(私信)
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大人気サークル「プロダクション体育館」のメンバーのおひとり…ということは、帰ってから知りました(すいません)
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この方も色んなイベントに登場されている…ということは後で知りました(そればっかり)
とにもかくにも刺激的な空間でした。
来年のJMoFもぜひ参加してみたいし、他のケモノ系イベントも機会があれば出かけて行きたいところです(と言いますか、既に参加を決めています)。
この界隈をそれなりに追いかけていくのは、僕の今いるJリーグマスコット追っかけ界隈とは特に対立せず、普通に両立できると気づけたので…
(ただし時間と体力と金は有限)
世界は表情を変えた
さてJMoF参加後、今回写真を撮らせていただいた素敵なキャラの皆さんのSNSアカウントを順次フォローしていってみたのですが…
タイムラインが個人キャラばっかりになった。
各キャラが別のキャラアカウントの魅力的な投稿をリポストしてくれるので、そこからまた別のキャラを知って…というのを繰り返していくと、Xのタイムライン(特におすすめ欄)が未知のキャラクターだらけになってしまったのです。こんなにキャラアカウントがあって、日々発信されてたの!?と驚くばかり。
正直言って、JMoFはこの界隈のほんの入り口でしかありませんでした。
そもそもJMoFに参加されてない個人キャラも大勢いるわけで…。(←気付くのに時間のかかった事実)
僕の見ている世界は変わってしまいました。
いまやJMoF参加以前とは比べ物にならない流量で、僕は個人キャラの情報に晒され続けているのです。
きっと次のJMoFは、知ってるキャラが大量にいる状況で参加することになるのでしょう。
どんな興奮を覚えるか、今からワクワクが止まりません。
以上がJMoFの初参加感想でした。
最後に、一つだけ叫ばせてください。
僕も早く自分のキャラを持ちたい!!!!!!!!!!!!!!
(おわり)