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「Jリーグマスコットって何体いるの?」という素朴な疑問に、オタクは頭を抱えた


※以下、この記事では「マスコットの定義」というものについて色々と語っていますが、あくまで便宜的なものなので、決して「これがマスコットというものである、それ以外はマスコットではない」と断ずるものではありません。ご了承ください。


マスコットの定義に悩む

Jリーグマスコットに詳しくない人からごくたまに、こんな質問が投げかけられることがあります。

「Jリーグのマスコットって全部でどれだけいるの?」

この何気ない素朴な質問に対して僕は、すぐに答えを用意することができないのです。
普段数える機会がないものなので、いざそう聞かれるとすぐに数字は出てきません。

いや、わかっています。こういう質問を投げる人がそこまで厳密な解答を求めているわけではないということくらいは。
マスコットに詳しくなくても、Jリーグが60チームあり、各クラブ1~2体マスコットがいるのではないかな?という、外資系企業の入社面接みたいな概算をすれば、全部で90体くらいじゃないですか?と適当に答えることも可能だし、きっと質問者も満足すると思います。

でも、オタクはめんどくさいんです。
一度考え出したら、シンプルな答えを出せずにどんどん深みにはまっていくんです。

そう、オタクが悩むのは
「どこまでをマスコットとしてカウントすべきか、その範囲と定義は?」
ということ。
具体的に見ていましょう。


①イラストしか存在しないキャラはカウントすべきか

まず第一の関門。
イラストしか存在していない(3次元化してない)マスコットをどう考えるか。
具体的には川崎のふろん太ファミリーとか、長野のライオーファミリーとかですね。

特にふろん太の「妹」であるフーランは、イラストのみのJマスコットの中では公式グッズでの扱いが飛びぬけて多い存在。
熱烈なファンも存在していますが、突然の3次元化という展開はあるのでしょうか…。

②自立して動けないキャラはカウントすべきか

とりあえずマスコットを「3次元化しているキャラクター」と絞ったとしても、次にぶち当たるのがこの問題。自分で動けないマスコット、実質的にぬいぐるみ(オブジェ)としてしか活動していないキャラをどう考えるかです。
別にマスコットの定義に「自分で動き回れる」なんてものはないのですが、聞き手がマスコットについてそういう姿を想像していたら、このへんの線引きをちゃんとしないといけないのかな?とか余計なことを考えてしまうんですよね…。

具体的には、
・モンテス(山形)
・スビーくん(福岡)
・メーカブー(川崎)
・ハーマー(いわき)

あたり。

モンテス。動かざること山のごとし。山ですから。

スビーくん。ビビーちゃんが抱えている子。

メーカブー。いつか自分の足で歩きだす日が来るのだろうか。

ハーマー&ドリー。スタジアムでは一貫して「ふたりのコンビ」として紹介されているので、これを一体としてカウントすべきかどうかというのは非常にセンシティブな問題かもしれない…。


③ほぼ活動停止しているキャラはカウントすべきか

「3次元で自分で動き回れる」という定義づけをしたとして、今現在稼働しているとは言えないキャラクターをどう考えるかも気になってきます。
とび丸(横浜フリューゲルス)のように完全に引退を余儀なくされたキャラもそうですが、引退・活動停止が特に宣言されないままフェードアウトしているキャラをどう捉えればいいのか…。
・金太(愛媛)
・みなちゃん(千葉)
・Mr.ピッチ(Jリーグ)

あたりが気になります。

愛媛の金太。もう表には出てこないがごくたまにXのアカウントが動く。

マリノスのワルノス。引退していましたが今年1日限りの復活を果たしました(こういうケースもあるんですよね)。

千葉のみなちゃん。姿を消してからだいぶ時間が経っていますが、復帰を求める声はいまだ大きい人気キャラクター。
先日はマッチデースポンサーの熱い想いにより、うちわのデザインに登場するという素敵なエピソードがありましたね。↓参照

サポーターがマッチデースポンサーをやってみた(後編)|アサイ ヨシユキ (note.com)

④Jリーグ所属ではないが実質Jリーグマスコット同然の活動をしているマスコットはカウントすべきか

最後の関門。
Jリーグマスコット同然としてスタジアムで活動しているけれど、所属がJリーグじゃないマスコットというのが意外と多く存在していて、扱いに悩んでしまいます。
代表的な存在としては
・コムゾー、たかたのゆめちゃん(川崎)
・れおっくん(横浜FC)
・ミナモ(岐阜)

あたりが挙げられますね。
あと愛媛の一平くんも非公式ではありますが、ここではJリーグマスコットとしてカウントしたいと思います(恣意的な線引き)

川崎の誇るマスコットトリデンテの一角、コムゾー(角三本のキャラ)。
もうほとんどというか、完全に川崎のマスコットなのですが、実際はスポンサーのイッツコムのキャラクターです。クラブマスコットではないので天皇杯ではお休み。
でもその基準でコムゾーをJマスコットにカウントできないのはどうにも納得できない…というくらいの、Jマスコットとしての働きっぷりです。

横浜FCの試合に全試合登場しているれおっくん(クラブと同じONODERA GROUP傘下である株式会社LEOCのマスコット)。フリ丸のよき相棒です。

個人的に一番扱いが難しい存在だと思う名古屋のグランパスポンタ
ポイントサービス「Ponta」のキャラPontaと名古屋がコラボして生まれた姿ですが、クラブ応援に特化した存在なのでクラブマスコットとしてカウントしてもいいのかな…?という気がします。

もっとも厳しい条件でカウントすると…

正直、こういう話は考え出したらキリがなくて、レノ丸1号と2号は別カウントすべきかとかヴィヴィのすけとヴィヴィPとヴィヴィのばしょうはヴィヴィくん本人が別人と言っているけどみたいな細かすぎる話題にまで突っ込んでしまうので、このへんで切り上げたいと思います。


今回挙げた論点をもとに、最も厳密な条件でJリーグマスコットをカウントするとどれくらいになるのか?というのを一応チェックしてみましょう。

※繰り返しになりますが、これは便宜的な数え上げなので「このメンバーのみがJリーグマスコットであり、これ以外はJリーグマスコットではない」と断ずるものではありません。

【2024.10.11現在】
ドーレくん(札幌)
ヴァン太(八戸)
キヅール(岩手)
ベガッ太(仙台)
ルターナ(仙台)
ブラウゴン(秋田)
ディーオ(山形)
福嶋火之助(福島)
家臣赤兵衛(福島)
虎百(福島)
ハーマー&ドリー(いわき)
ホーリーくん(水戸)
しかお(鹿島)
しかこ(鹿島)
アントン(鹿島)
トッキー(栃木)
湯友(群馬)
ザスパンダ(群馬)
アルディ(大宮)
ミーヤ(大宮)
レディア(浦和)
フレンディア(浦和)
シャーレ(浦和)
ディアラ(浦和)
レイくん(柏)
ジェフィ(千葉)
ユニティ(千葉)
ヴェルディ君(東京V)
リヴェルン(東京V)
東京ドロンパ(FC東京)
ゼルビー(町田)
ふろん太(川崎)
ワルンタ(川崎)
カブレラ(川崎)
マリノス君(横浜FM)
マリノスケ(横浜FM)
マリン(横浜FM)
フリ丸(横浜FC)
ハマピィ(YSCC横浜)
ガミティ(相模原)
キングベルI世(湘南)
ヴァンくん(甲府)
フォーレちゃん(甲府)
ガンズくん(松本)
ライオー(長野)
アルビくん(新潟)
スワンちゃん(新潟)
アーくん(新潟)
ルーちゃん(新潟)
ビィくん(新潟)
ライカくん(富山)
ゲンゾー(金沢)
ナンシー(金沢)※最近ほぼ出てきてない
ヤサガラス(金沢)
アスルくん(沼津) 
パルちゃん(清水)
ピカルちゃん(清水)
こパル(清水)
こパル(清水)※こパルは二人組
蹴っとばし小僧(藤枝)
ジュビロくん(磐田)
ジュビィちゃん(磐田)
グランパスくん(名古屋)
グランパコちゃん(名古屋)
グランパスくんJr.(名古屋)
グララ(名古屋)
グランパスポンタ(名古屋)
ギッフィー(岐阜)
パーサくん(京都)
コトノちゃん(京都)
GAMBA BOY(G大阪)
モフレム(G大阪)
ロビー(C大阪)
マダムロビーナ(C大阪)
えふしくん(FC大阪)
モーヴィ(神戸)
ファジ丸(岡山)
サンチェ(広島)
フレッチェ(広島)
レノ丸(山口)
強小戦士ガイナマン(鳥取)
さぬぴー(讃岐)
ヴォルタくん(徳島)
ティスちゃん(徳島)
オ~レくん(愛媛)
たま媛ちゃん(愛媛)
伊予柑太(愛媛)
一平くん(愛媛)
ギラン(北九州)
アビーくん(福岡)
ビビーちゃん(福岡)
ウィントス(鳥栖)
ヴィヴィくん(長崎)
ロアッソくん(熊本)
ニータン(大分)
リッジー先輩(大分)
ゆないくー(鹿児島)
ジンベーニョ(琉球)
Jリーグキング(Jリーグ)

かなり厳密にカウントすると99体
(もうすぐ登場する奈良と宮崎のマスコットは未カウント)

ということは、説明としては少なくとも100体くらい(実質的にはもっと多い)と言っておけば間違いないわけですね。
60クラブ×1.5体というなんとなくの感覚は合っていたようです。


結論:Jリーグマスコットは少なくとも100体くらいはいる


もちろん、マスコットの定義なんてものは人それぞれであり、その人がマスコットと思えばそれはマスコットだと思うのです。
それは分かっているのですが、ついつい細かい定義づけとかにこだわってしまうオタクはめんどくさい。そういう話でした…。


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