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整合性

さて、今回は「整合性」についてです。

食べ歩く(飲み歩く?)のが大好きな私は日本全国あちらこちらの店舗を見て食べて、店舗の整合性を研究しています。(という事にして食べ歩きしています)

リーズナブルなお店はリーズナブルなりの良さがありますし、高級店には高級店なりの良さがあります。その中で特に感じることは「高いお店はやはり高級感を演出している」なと。

例えば、ちょっとお高めのお寿司屋さんでしたらシンプルで高級感のある外観に惹かれて、銘木の一枚板カウンターに目を奪われて、職人さんがネクタイを締めパリッとした白衣を着て背筋を伸ばして凛として出迎えて下さる。その職人さんの心意気と手仕事を感じながら一貫一貫眺め、ありがたく口に運ぶ。店内は余計なものがなく綺麗になっていて、美味しいお寿司にお酒が進み、人当たりの良い職人さんが絶妙なタイミングで楽しい会話をしてくれる。

ここに満足感を大いに感じる事ができるので、価格が高くても満足度も高いので「また来よう」となるのだと思います。(書いててお寿司が食べたくなってきました…)

この隙のない見事な調和に整合性を感じるわけです。

一方リーズナブルなラーメン屋さんでしたら、傾きかけた看板に、ちょっと年季の入った(失礼)Tシャツにねじり鉢巻きと前掛け。お店に入っても明るい挨拶はなく、店は少々テーブルが油でヌメっとしていたり、どんぶりに指が入っていても(笑)まあご愛嬌ということで良いかと思います。(決して悪意はありません、オモウマい店やきたなシュラン(トラン)など昭和テイストなお店も大好きです(^o^))

何を言いたいかと言いますと、今より少しでも高く商品を販売したい場合はこの辺をじっくり考える必要があるのではないかと私は思っています。

「できればもっと高く売りたい!」と言うお話しをお客様から聞きます。高く販売するためには原料や味の追求はもちろんですが、それ以外の要素もかなり大きいだろうというのが私の感想です。

以下に商品が高くても整合性が取れ、お客様の満足度が上がるように改善の余地がありそうなものを書いてみましたのでご参考になさっていただければ幸いです。

① お店の内装と外観

ガラスはちゃんと磨かれているか、蜘蛛の巣はないか、ゴミが落ちていないか、物があって店内に入りにくくなっていないか、関係ないもので散らかっていないか、ショーケースは綺麗か、照明はどうか、落ち着いた空間になっているか、スペースに余白があるか等、お客様が気持ちよく買い物が楽しめるように努めていただきたく思います。

② 服装

キレイで落ち着いた感じか、清潔感はあるか、汚れはついていないか、つんつるてんではないか(わかるかなぁ)、カジュアルすぎないかなど。決してブランドなどの高級品に身を包む必要はないかと思います。年齢にあった身なりで、キレイで清潔感があれば私はオッケーだと思っています。

③ コミュニケーション

挨拶はできているか、笑顔で接客しているか、愛想は良いか、言葉遣いは丁寧か、商品の説明は問題ないかなど、人間力が試されるかと思います。

飛行機に乗るときキャビンアテンダントさんが一人一人に挨拶をしてくれますが、たまにCAさんがお客さんに質問をされたりすると次に来たお客さんが挨拶をスルーされる事になります。クレームを言うお客様で多いのは挨拶をスルーされた方が大半なのだそうです。放置された事や認知されていないという悲しさからなのかもしれませんね。お店に来てくれるお客様には「あなたの存在を確認している」事を伝えるために早めに明るく声がけをすると良いでしょう。

④ デザイン

内装や外装、チラシやパッケージなど多岐に渡り使われるデザイン。デザインは長く使っていくものですし、売り上げも全然変わってくるものです。費用はかかりますが、こちらはやはりプロに依頼をして一貫性が取れるデザインにする事が個人的には良いかと思います。

餅は餅屋と割り切りましょう。

⑤ 味

こちらについて私どもは大豆のプロですし、当社のお客様は製造のプロです。

お互いに普段から常に追求しているところなので、省きます。

パッと思いついたものを書いているので、上記以外にも考えれるところはもっとたくさんあるかと思います。できる部分からの改善をお考えいただければ嬉しく思います。

※何よりも火が一番嫌いな消防士、恰幅が良いヨガ講師…、ガリガリの筋トレトレーナー…、海ではしゃぐ野口健さん、色白の松崎しげるさん、コーヒーについて熱く語る千利休…、合コン好きの宮本武蔵…、嫌ですよね(笑)整合性がないとはこのような事だと捉えてください(笑)

灯台下暗しとはよく言ったもので、自分のお店よりもなぜか他社のお店の方が色々と見えるものです。ですのでお客様にアンケートを取ってみるのも一つかと思います。

みんなで商売繁盛、素敵なお店を目指していきましょう!

※高いものを売るお店でしたら「毎日の徹底した掃除」に尽きるかと私は思います。

※今回は店舗型の話に終始しましたが卸販売がメインでしたら、④デザイン・⑤味について力を注いでいただければと思います。