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保育士を目指す方へ
こんにちは。
『音楽家として生き続けること』を永遠の課題としている、だいぞう(坂本大蔵)と申します。
今回は、保育士の資格取得を目標とされる受験生の方々に、役立ちそうな情報を記事にしてみました。
ご興味ある方、保育士を目指されている方は、ぜひご覧ください。
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1.よくある質問
過去に記事にもしましたが、僕は資格取得の為のサービスを提供されている『キャリアカレッジジャパン』(通称 : キャリカレ)という企業様にて、『保育士音楽理論』の専門講師として携わっております。
基本的に受験生からの質問は、教科書だけでは理解することが難しい、コード理論や移調に関する高難易度の問題を、解り易く噛み砕いてお伝えする仕事をしています。
特に多いのは、楽譜の読み方や書き方、コードや移調に関する理論をはじめ、ピアノ実技試験ではどの様に演奏したら良いか?などのご質問をいただきます。
また、子供達との音楽上での接し方などについても、ご質問いただくこともあります。
2.実技試験について
楽譜の読み書きや、音楽理論については正解が明確ですが、『実技』については、ただ楽譜通りに演奏することが必ずしも正解とは限りません。
そこで今回は、『実技試験』に対する僕の考え方を、お伝えしてみようと思います。
最近、受験生の方から『ピアノの実技試験』について、以下の様なご質問をいただきました。
ピアノの実技試験で、課題曲をどの様に演奏したら良いでしょうか?
また、楽譜にはメロディーとコードしか載っておりません。
左手は単音のみだと重厚感に欠けるので、和音の方が良いと思うのですが。
一発で合格したいので、アドバイスお願い致します。
さて、まずここでポイントとなるのは、保育士になる為のピアノ実技試験であるということです。
これが、クラシックピアノのテストだとしたら、楽譜通りに確実に弾くことが求められます。
個性を必要とされるオーディションだとしたら、再現性よりもテクニック&アレンジ力が求められます。
では、保育士になる為には何が求められるのでしょうか?
もちろん、演奏する上での基本は必要ですが、それと同じ位だいじなものだと僕は思います。
3.その演奏は誰の為の演奏か
さて、このタイトルで答えは解りましたね(笑)
もちろん、実技試験ではあるので『ちゃんと演奏する』ことは必要です。
しかし、その上で更に必要なものは『重厚感』でしょうか?
僕はそれよりも『解り易さ』の方が重要だと思います。
質の高い音楽を、物心ついた頃から聴かせてあげることも大切ですが、中には和音を奏でることで(音数が増える)、他の音に引っ張られて、メロディーが上手く取れない子供も出てくると思います。
(ボイトレレッスンの経験談から)
それよりも、左手は単音(ルート音)でも良いので、取り易い音をしっかり出したり、曲の内容やリズム、そして喜怒哀楽を表現することの方が重要なことだと思うし、よっぽど音楽的だと思います。
ぜひ実技試験では、子供達が歌っていることをイメージし、子供達が音楽を楽しめそうな演奏を意識して、臨んでみてはいかがでしょうか?
楽譜通りにきちんと弾こうとするより、緊張もほぐれて楽しい気持ちで試験に臨めると思います。
試験がゴールと思わず、その先で待っている子供達との明るい未来をイメージして、練習&試験に励んでみてください!
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さて、今回は僕の仕事からお役に立てそうな記事を書かせていただきました。
保育士を目指す方にとって、有意義な記事となれば幸いです。
僕自身、子供生徒のレッスンや、自分の子供達の歌の伴奏をする時は、その曲をいかにノリ良く楽しんで歌ってもらえるか?を大切に、演奏しています。
子供は正直で純粋なので、一度『つまらない!』と思ってしまうと、2度と興味を持たなくなる可能性もあります(笑)
皆さんの毎日が、心豊かなものになります様に。